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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派  奇跡のコレクション

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション

一人の男のロマンと憧れとその精神が生んだ
珠玉のコレクション

上:ポール・セザンヌ 《赤いチョッキの少年》1888-1890年 National Gallery of Art, Washington / Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, in Honor of the 50th Anniversary of the National Gallery of Art タイトル横:フィンセント・ファン・ゴッホ 《自画像》1889年 National Gallery of Art, Washington / Collection of Mr.and Mrs.John Hay Whitney

上:ポール・セザンヌ 《赤いチョッキの少年》1888-1890年 National Gallery of Art, Washington / Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, in Honor of the 50th Anniversary of the National Gallery of Art タイトル横:フィンセント・ファン・ゴッホ 《自画像》1889年 National Gallery of Art, Washington / Collection of Mr.and Mrs.John Hay Whitney

 アメリカ合衆国の首都ワシントン、国会議事堂に程近いワシントン・ナショナル・ギャラリーは、アメリカ合衆国を代表する大富豪、アンドリュー・メロンの夢と情熱が創った美術館だ。
 彼はイギリス大使を務めた際、イギリス・ナショナル・ギャラリーを見学、アメリカの首都にも同様な美術館を持つ夢を抱いた。そして、その財と審美眼で収集した絵画130点を含む約150点のコレクションを1937年に合衆国へ寄付した。
 彼の志は脈々と受け継がれ、現在12万点以上にのぼるコレクションのすべては、一般および団体からの寄贈、もしくは寄付金で成り立っている。まさに「アメリカ人によるアメリカのための美術館」だ。
 所蔵作品の中でも、絶大な人気を誇るのが、印象派とポスト印象派の作品群約400点。館長が「これほどの質と規模での展覧会は、70年の歴史上なかったことであり、これからもないだろう」と語るように、今回の展覧会には、その作品群から日本初公開の約50点を含む83点が出展される。印象派先駆者のブーダンやマネ、代表的印象派モネ、ルノワール、ピサロなど、そしてポスト印象派のゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンなど、美術史には欠かせない名作ばかりだ。
 この展覧会が特別なのはそれだけではない。ワシントン・ナショナル・ギャラリーには「常設コレクション」と呼ばれる作品群があり、傑作中の傑作が美術館の「顔」として指定されている。これらは、ある一定数以上、一度に館を離れてはならないという不文律があるが、今回来日する常設コレクションは9点。これは一つの展覧会への出展では史上最多。館のリニューアルというタイミングだから起こり得た奇跡のような数なのだ。
 加えて今回はデッサン、水彩、パステル、版画など、キャンバスではなく紙に描かれた作品も多く出展される。紙を支持体とした作品は、作品保護のため1作品あたり15回までしか、館外に貸し出してはならないという規定があり、今回はその貴重な1回。
 いろんな意味で「奇跡の展覧会」。見逃す手はない。


主な出展作品
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《うなぎを獲る人々》
エドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》
メアリー・カサット《青いひじ掛け椅子の少女》
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《アンバサドゥールの粋な人々》
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ポン・ヌフ、パリ》
クロード・モネ《ヴェトゥイユの画家の庭》
ポール・ゴーギャン《ブルターニュの踊る少女たち、ポン=タヴェン》など

Information
東京展
会期 :2011年6月8日(水)~2011年9月5日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
開館時間:10:00~18:00(金曜は20時まで) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜
チケット:一般 1,500円/大学生1,200円 / 高校生 800円(すべて当日券。中学生以下無料)
問い合わせ:TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
主催:国立新美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社
公式URL:www.ntv.co.jp/washington

京都展
会期:2011年9月13日(火)~11月27日(日)
会場:京都市美術館(京都市左京区・岡崎公園内)
開館時間:9:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜(9月19日、10月10日は開館)
チケット:一般1,500円/高大生1,000円/小中生500円(当日券)
問い合わせ:TEL 075-771-4107
主催:京都市、読売テレビ、読売新聞社
公式URL:www.ytv.co.jp/washington

文:川口奈津子(編集部)

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