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京都 有職菓子御調進所 老松 夏柑糖

京都 有職菓子御調進所 老松 夏柑糖

爽やかな苦みとすべるようなのどごし
数に限りがある夏菓子

 京都で最も古い花街、上七軒に佇む格式のある店、老松。有職菓子御調進所(ゆうそくがしごちょうしんしょ)の名が示すように、古くから朝廷に伝わる儀式や典礼用の菓子を手掛けてきた。
 夏柑糖(なつかんとう)は季節限定品。夏みかんの皮をそのまま使用した器に、果汁と寒天をあわせて注ぎ入れ固めたもの。毎年4月1日から収穫された夏みかんがなくなるまで販売され、その年の収穫量によって終了時期が変わる。
 爽やかな苦みを持ち味とする夏柑糖は、酸味の強い純粋種の夏みかんを材料としているが、その栽培は年々減り、必要な数を確保するのが大変だという。輸入自由化で甘い果物が日本に入ってくると夏みかんの需要が減り、甘夏に作付け転換する農家が増えたからだ。現在、夏みかんの栽培を行う農家はわずかばかり。
 老松は原産地である山口県萩市の農家や、和歌山県の農家と契約して栽培を依頼している。中には甘夏に転換した果樹園を夏みかんに戻してもらった例があるという。「純粋種の夏みかんでしか夏柑糖の味は出せませんから。」菓子作りに対するこだわりが伝わる。
 夏みかんをきれいに洗ったのち、上部をふた用に切り取り、切り口から中の小袋を一つずつ指で取り出す。皮を傷つけないようにしなければならない、最も気を遣う作業だ。取り出した小袋から苦味の強いシロジョウを取り除いて果汁を絞り、寒天液に加え、少し冷めてからくり抜いた夏みかんの皮に流し込む。すべて手作業で仕上げられる。
 瑞々しくなめらかで、まぶしいくらい鮮やかな橙色。夏柑糖は贈答品の中でもひと際目立ちそうだ。

ジャンル
夏菓子
季節
春夏の限定品
入手困難度
★★★★★
最も渡したい相手
贅沢でおいしいものを好む上司や知人
最もお勧めしたい用途
ホームパーティーの手土産やお中元として
押さえておきたい条件
日持ちは3~4日。オンラインショップでも購入可能。商品着指定日は受注日を含めて5日目以降となる。1個(箱入り)から注文できる

有職菓子御調進所 老松
京都府京都市上京区北野上七軒
www.oimatu.co.jp
oimatu.shop-pro.jp(オンラインショップ)
TEL 075-463-3050

文:竹井雅美(編集部) 撮影:田中智香(flat)

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