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哀川翔インタビュー 『壁? 感じたことないね!』

哀川翔インタビュー 『壁? 感じたことないね!』


芸能生活30周年を記念して製作されたパニックアクション映画『Zアイランド』は、品川ヒロシ監督とタッグを組んだ意欲作。
第33回ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭にも特別招待されるなど、国内外で話題を呼ぶこの作品に主演した哀川翔の魅力に迫る

やっぱりMAXいっとかなきゃ!

「俺、遊んでないと死んじゃうんだよ」と屈託のない笑顔でこう話してくれたのは、俳優としてはもちろん、大人の男としての魅力に溢れた哀川翔。
「50歳を過ぎ、次に60歳を越えたら、気力的に全開で遊べないかもしれない。だから今の全開を知っておかないとね。だからいつも本気で遊んでいる。やっぱりMAXいっとかなきゃ!」。このケレン味のない哀川の言葉に、「アニキ! 死んでもついていきます」という言葉が、ついつい口をついて出てしまいそうになる。
“死んでも”といえば、5月に公開される映画『Zアイランド』は、死んでも蘇ってくるゾンビとの死闘が繰り広げられる話題作。
この作品は、哀川の芸能生活30周年を記念して製作され、通算111本目となる主演映画だ。哀川扮するヤクザの元組長・宗形が、原因不明の病気がまん延した島を舞台に、ヤクザ同士の抗争やゾンビとの闘いを描いた、笑いあり、アクションありのエンターテインメント作品。この作品のメガホンをとったのはお笑いコンビ「品川庄司」の品川ヒロシ監督だ。

俺が望む映画作りのベスト作品

「品川監督に『俺の30周年の記念に映画撮ってくんない?』って聞いたら、『いいですね!』って二つ返事で引き受けてくれた。嬉しかったね~」と少年のような表情を浮かべる哀川は、品川監督の映画作りに心底ほれ込んでいるようだ。
「品川監督は映画を愛しているし、映画の楽しみ方を知っている。1作目『ドロップ』を初めて観たとき、『こいつ分かってるな~』て思わず唸ったよ。初監督作から才能全開だからね。そして、出演させてもらった3作目の『サンブンノイチ』なんて、遊びまくってんだよ。彼は映画をよく知ってるからこそ、あそこまで作品の中で遊び尽くせるんだと感じさせられた」と絶賛。さらに、「この『Zアイランド』は、品川監督がハリウッドを意識した作品だと感じている。この映画にはヤクザ、ゾンビ、バイクなど、米国人が好むアイテムを、映画の中に散りばめ、すごく洋画っぽい作りになっている。次は世界進出を狙っているって感じさせられたね」。
その言葉どおり、4月には第33回ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭※に特別招待を果たした。品川監督本人もこの映画祭を意識していたようで、招待が決まった際には「世界三大ファンタスティック映画祭のうちの一つなのでいつかは行きたいなと思っていて、今回も気にはしていたので、やっぱり知らせを聞いたときは嬉しかったですね」とメディア取材などでコメントしている。
このように国内外から注目される『Zアイランド』について哀川は、いわゆるゾンビ映画ではないとことも強調した。
「この作品にはストーリー的にゾンビは出てくるけど、アクションも満載で、無条件で楽しめるエンターテインメント作品。さらに、根底には家族愛などがしっかりと描かれた人間ドラマになっている。油断していると知らない間に涙が頬を流れている……。なんて作品に仕上がってるよ。俺が望む映画作りのベスト作品だね」

仕事も遊びも全開で楽しむ

ところで、30年という長い芸能生活の中、悩んだり、壁に当ったりしたことがなかったか質問すると「壁なんて感じたことないよ。だって俺いつも全力だから(笑)」と哀川らしい言葉が返ってきた。
「本当に壁を感じた経験がないんだよね。もちろん、足踏みしているように感じる時もあるけど、いつの間にかうまくできるようになっている。もしかしたら、それが壁を破った瞬間なのかもしれない。それに、うまくいかないと悩んだってしょうがないじゃん。だってうまくいかないのが普通なんだからさ。俺の場合はとにかく全力でぶつかっているうちに壁が破れてるから、壁なんて感じないわけ。『壁にぶつかって悩んでいる』って言ってる奴は、全開じゃないんだよ。自分が楽をしているのに、壁のせいにしているだけじゃない? みんな全開でいってくれよ。俺が上司だったらお前ら大変だよ(笑)」
最後に、今後監督として作品に携わる予定を聞くと「俺は監督より俳優の方が100倍いい! でも、1番楽しいのは遊びだね。遊びが無かったら俺仕事なんてしないよ」と、こんなセリフがさまになるのは、やはり哀川翔を置いて他にはいない。

zisland
『Zアイランド』
哀川翔30周年主演最新作。今度の敵は…ヤクザと“Z”だ!
監督品川ヒロシでおくる、アクション、笑い、感動のドラマまで詰め込んだ超絶アクション・エンターテインメント!

5月16日(土)全国公開
配給:KADOKAWA/吉本興業
2015『Zアイランド』製作委員会
www.z-island.jp

Story
10年前に竹下組との抗争で足に傷を負い、組を解散に追い込まれた元宗形組組長の宗形が、弟分の娘が家出したことをきっかけに辿り着いた銭荷島。その島では咳と高熱にうなされる謎の感染症がまん延していた。組から持ち逃げした薬でZ(ゾンビ)化した竹下組の組員・吉田や、吉田を追う竹下組組員、爆発的に感染者が増加していく島民たちと繰り広げられる激しいバトルを描く。果たして彼らの運命は――。命を賭けた闘いが今はじまる。

監督・脚本:品川ヒロシ
出演:哀川翔、鈴木砂羽、鶴見辰吾、木村祐一、宮川大輔ほか


Profile
哀川翔(あいかわ・しょう)
1961年生まれ。一世風靡セピアでレコードデビュー。TVドラマ「とんぼ・連続ドラマ(TBS)」、映画「オルゴール」で一躍脚光を浴びる。1990年、東映Vシネマ「ネオチンピラ・鉄砲玉ぴゅ~/高橋伴明監督作品」が大ヒット、1991年の「獅子王たちの夏」で、破滅的なアウトローを力演。1999年に「第8回日本映画プロフェッショナル大賞」、2002年には「第1回DVシネマ大賞」でそれぞれ最優秀主演男優賞を、2004年に「第13回日本映画批評家大賞」でベストパーソナリティー賞を、2005年には『ゼブラーマン』で「日本アカデミー賞優秀主演男優賞」を受賞。

※ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭
1983年にベルギーの首都ブリュッセルで始まり今回で33回目を迎える国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。シッチェス映画祭、ポルト国際映画祭と並んで世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられる。

文|江崎充哉(編集部) 写真|福永晋吾 ヘアメイク|小林真之

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