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“オリジナリティ”と走る次世代型バイク、発進!

BMWのカスタム・バイク「R nineT」の魅力に迫る

“オリジナリティ”と走る次世代型バイク、発進!

独・BMWの二輪車部門「BMW Motorrad(モトラッド)」から、新型ロードスター・モデル「BMW R nineT(アール・ナインティ)」が発売されたのは、今年4月のこと。90年の長きにわたり、世界のバイクシーンをリードし続けてきたBMWの歴史を結集し、発売前から高い注目を集めた本モデルには、驚くべき仕掛けがある。それは、ライダーが改造することを前提にデザインされたバイクであるということだ。あえて今、カスタム仕様のバイクを投入した理由とは――。BMWが誇るバイク・デザイナー、オラ・ステネガルド氏(BMW Motorrad 車両デザイン部長)に聞いた。

「イノベーション」を「イノベーション」したバイク

BUAISO 027 大きな体にスキンヘッド、片耳にはシルバーのピアスが光る。いかにも“バイク野郎”の厳つい雰囲気を放つオラ氏だが、インタビューを始めるとすぐに、彼が気さくな人柄と優しい笑顔の持ち主であることがわかった。
 バイク好きであった15歳上の兄の影響で、幼い頃から“バイクいじり”をしていたことが、現在のバイク・デザイナーの職に繋がったのではないかと捉えるオラ氏は、自身のことを「バイク人間」と笑う。それほどまでに、こよなくバイクを愛する彼は、ニュー・モデルの「R nineT」にどのような思いを込めたのだろうか。
「まずは、これまでの90年におよぶBMWのバイクの歴史を詰め込むことです。その際にも、過去のモデルをただコピーするだけではなく、これまでの伝統を踏まえつつ、新しい風を感じられるようなバイクづくりを目指しました。もう一点、『R nineT』のデザインで心がけたことは、カスタマイザー(カスタム・ビルダー)が改良しやすいように、余計な装備を極力省き、シンプルな構造を実現させることでした」

 そもそも、「R nineT」をカスタム前提のバイクに設定した意図とは。
「僕自身を含め、BMWではイノベーションの姿勢を大切にしています。これまでのバイク・イノベーションといえば、例えば新しいブレーキシステム(ABS)や電動型バイクの投入といった、何かしら目に見える形での取組みでしたが、本モデルでは、一見すると変化がわかりにくいような、新しい形のイノベーションを行いました。言うなればそれは、『ライダーたちが自由にカスタマイズすることができるバイクのプラットフォーム』という意味合いでのイノベーションになります。こうした新しいスタイルのバイク(R nineT)を世に送り出すことが、これまでカスタム・バイクに興味のなかった、特に若い世代に目を向けてもらうきっかけとなり、それがひいてはバイク業界全体にとってのポジティブな変化に繋がればという期待もあったんです」


BMW R nineT カスタム・プロジェクト www.r9t.jp

 

 

 

 

 

 

取材・文|松永理佐(編集部) 撮影|福永晋吾

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