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スマートフォンもデザインの時代へ~ドコモから注目のXperia arc SO-01CとMEDIAS N-04C登場~

この春注目の機種「Xperia arc」。アンドロイド2.3を搭載し、映像やゲームの処理能力が向上した。「Sakura Pink」(左端)をはじめ全3色展開

この春注目の機種「Xperia arc」。アンドロイド2.3を搭載し、映像やゲームの処理能力が向上した。「Sakura Pink」(左端)をはじめ全3色展開

スマートフォン市場での
デザイン戦略が本格化

 各社から次々と新機種が登場し、スマートフォンにも選択肢が広がってきた。
 中でもこの春、NTTドコモが開発した新機種には、他のスマートフォンユーザーも心を奪われたことだろう。スマートフォンは、従来型に比べてスペックの面では格段に便利ではあるものの、選択肢が限られていたために、重さや大きさ、デザインなどの面で、満足度が低かった事実は否めない。
「2008年からウィンドウズモバイル、ブラックベリーと、法人向けのスマートフォンを中心に展開してきました。当初はITリテラシーの高いお客様が中心でしたが、現在は広く多くの人々に享受していただけるサービス化を目指しています。バリエーションがあって、自分にぴったりのスマートフォンが見つかるような商品ラインナップを考えています」(NTTドコモ プロダクト部 仲田正一担当課長)。
「Xperia」(ソニー・エリクソン・コミュニケーションズ製)は、「どこでもだれでも情報が取れるという面白さを知ってもらいたい」(仲田氏)という思いから、初めてスマートフォンを「エンターテインメント」と位置付けた。先進的なユーザーが中心となったが、ボディカラーに紫色を投入したことにより、女性の支持が高まったという。
 そして3月24日に発売された「Xperia arc」。春を感じさせる「Sakura Pink」が美しい。背面だけでなく、ディスプレイの周りもピンク色だ。ほかにも「Midnight Blue」と「Misty Silver」があり、3色から選べる。最薄部8.7mmのスリムでエレガントなフォルムだ。従来よりも映像やゲームの処理能力が向上したアンドロイド2.3を搭載し、深いブラックを追求した「Clear Black Panel」は、色鮮やかな画像や映像が浮かび上がるような美しさを表現する。4.2インチフルWVGAディスプレイは、外でも明るく見える大画面だ。さらに「モバイルブラビアエンジン」を搭載、くっきり鮮やかな映像表現を可能にしている。810万画素のオートフォーカスカメラは、高感度・低ノイズで撮影できるという。
 同時に発売された「MEDIAS N-04C」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)にも注目。ポケットに入れても存在を感じさせないほどの、世界最薄7.7mm、105gというスーパースリムボディと、高い位置からの落下や擦傷などに対する優れた耐性を持ち合わせているのが大きな魅力だ。
 スマートフォン市場でデザイン戦略も本格化、これまで敬遠してきた保守的な従来型ユーザーがスマートフォンに切り替える分岐点となりそうだ。すでに飽和している従来型携帯電話市場に、ドコモのこれらの新ラインナップは、新たな風穴を開けることになるだろう。

ドコモのスマートフォン向けポータルサイト「ドコモマーケット」。新着やおすすめ、ジャンル別に厳選されたアプリが紹介される

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「隙がない」ドコモのサービス

「特長がないのが特徴」と言われるドコモ。言い換えれば、全方位を堅実に固めていると言える。iモードによって培われたコンテンツ開発力を活かし、昨年4月から始めたドコモマーケットについては「アンドロイドマーケットから600程度のコンテンツをセレクトし、iモード時代にはなかった面白さに気づいてもらいたい」(スマートフォン事業推進室 木戸博也担当部長)と意気込む。電子書籍ストア「2Dfacto(トゥ・ディファクト)」も進化中だ。また、今後スマートフォンへの展開が進む、次世代高速通信規格LTEも、ブロードバンドへのニーズに着実に応えていける大きな強みとなる。
 そして、スマートフォンの営業戦略で忘れてはならないのが、顧客満足度だ。
“アンドロイド時代”を迎え、アプリケーションを開発する側の自由度が増す分、「自らアプリをアドオンできるか」(木戸氏)ユーザーのITリテラシーへの依存度は高まる。売りっぱなしにされては、多くのスマートフォン難民が発生するのは必至だ。
 ドコモは2007年度に既存顧客重視の戦略に転換し、お客様満足度向上に向けて「社長以下、全社一丸となってあらゆる顧客接点をブラッシュアップしてきました」(広報部 五味寛幸氏)。サービス内容、品質、コストのほか、営業窓口の対応やアフターサービスなど、きめ細やかな視点で各種取り組みを継続、データ通信および法人部門では2年連続、個人向けでも2010年度に第1位を獲得した(J.D.パワー アジア・パシフィックによる顧客満足度調査<法人・個人>、および日経BPコンサルティングモバイルデータ通信顧客満足度調査より)。
 セーフティネットが確実に整備されているドコモなら、というユーザーの安心感は、スマートフォン市場の間口を広げる。
 携帯電話市場のビジネスモデルは、垂直型から水平型へと移行し、電話会社はネットワークレイヤーでしか生き残れないと危惧する声もある。だがドコモはあえてそのような時代にいち早くSIMロック解除にも打って出る。
「あらゆる業態とアライアンスを組み、お客様に最高のサービスを提供することが一番の強み」(仲田氏)であるという業界の雄は、iモード以来の新たな巨大市場を切り開くのか。
 端末、ネットワーク、アプリから顧客サービスまで、隙がないドコモの雄姿に、新しい時代の大きな期待が集まる。


文:加藤紀子(編集部)

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