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Hello, Mirai Tokyo!~森ビル女子と考える未来へ向けた街づくり~

イマドキ女子の恋するマーケティング論 Vol.12

Hello, Mirai Tokyo!~森ビル女子と考える未来へ向けた街づくり~

「あったらいいな」を形に

 開業以来、連日多くの観光客で賑わう虎ノ門ヒルズ内には、日本初上陸となる「アンダーズ 東京」ほか、最高スペックを備えたオフィス、国際会議にも対応するカンファレンスなど、多様な都市活動を最大限にサポートする体制が整っている。
 商業施設の集客、人気を左右するカギとなるのは、何といってもやはりグルメ! 虎ノ門ヒルズにおける飲食店のリーシング戦略を、営業本部商業施設事業部の相澤友喜子さんが教えてくれた。

営業本部 商業施設事業部 営業 企画部1グループ 兼 商業運営部  赤坂・虎ノ門エリア店舗運営室 相澤友喜子さん

営業本部 商業施設事業部 営業
企画部1グループ 兼 商業運営部 
赤坂・虎ノ門エリア店舗運営室 相澤友喜子さん

「リーシングを行う際にも、やはり『虎ノ門が変わる』ことをお伝えすることが重要だと考えました。『コミュニケーション・ハブ』をコンセプトとし、いろいろな人たちが集い、そこでコミュニケーションが生まれるような感度の高いレストランやカフェを誘致することを目的に進めていきました」
 しかしここでも、「虎ノ門=ビジネス街」という従来的なイメージは、壁として立ちはだかった。
「長年、飲食店経営をされている事業者さんの多くは、虎ノ門・新橋エリアに出店する難しさをすでにご存知なんです。平日は会社帰りのビジネスパーソンが立ち寄るので売り上げも立つが、休日は難しいでしょう? とお断りされたケースもありました」
 そこで相澤さんは、虎ノ門エリアの弱みを改めて見つめ直してみることに。すると、次なる方策が見えてきた。
「虎ノ門がエリアとして外からのお客さんを呼ぶことが難しいのであれば、虎ノ門ヒルズ内に入っていただく店舗自体に、きちんと外から集客できる力が必要だと思いました。ですから、例えば駅から離れているのに繁盛しているお店や、独自の強いこだわりをもって展開されているお店を中心にお声がけをさせていただいたんです。リーシング活動も、最後はやはり人と人(対話)。虎ノ門ヒルズにかける私たちの情熱も、精一杯お伝えさせていただきました」
 そして現在、虎ノ門ヒルズに出店している飲食店数は計18店舗。森ビルの他の商業施設に比べ、それほど多い数とは言えないものの、開店前から行列ができる盛況店揃いだ。
「私たちの思いを受け取り、『虎ノ門ヒルズと一緒に、この街の発展のためにチャレンジしたい』という熱い思いを抱いた方々にご出店いただき、大変嬉しく思っています。そのためか比較的、若いオーナー様のお店が多いですね。飲食店の価格帯は、ワーカーの方々にも日常的に利用していただけるよう、『ハイクオリティ・カジュアル』をコンセプトにしています。カジュアルに利用できるにも関わらず、心地良いサービスと本格的なお料理を提供してくれる名店揃いです!(図7)」

 リーシング活動前の店舗ピックアップの段階では、女子目線も尊重したそうで。
「これまで虎ノ門エリアには、女性向きのお店がほとんどありませんでした。しかし調査の結果、このエリアで働くビジネスパーソンのうち、約3割は女性だということがわかってきたんです。だったら、女子会ができるような雰囲気のお店をご用意しましょう!ということで、それもひとつ、飲食店誘致のコンセプトになっています。それは業態においても、例えば麺類であれば、周辺にはすでに蕎麦屋が多くありますし、『女性だったらうどんかな』と、チームメンバーとも話をしながら、おしゃれな創作うどんのお店を入れたりもしています」
森ビルガールズ・ボイスも、リーシングツールとしてひと役買ったというわけだ。

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【図7】利用者の快適性を追求した心地よい空間づくり


文|松永理佐(編集部) 撮影|細谷 聡

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