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今、「水」が危ない! トイレから始まる地球環境活動

ヨゴレは水に、流さない

用を足した後は水で流すのがエチケット。という常識が変わりつつある。INAXが展開するカートリッジ式小便器 は、なんと水を使用しない小便器。溜まった尿自体がトラップの役割をし、排尿を配水管へと押し出す仕組だ。配水管につながるカートリッジ内には、水より比重が軽い生分解性のシール液が表面を覆っており、それが尿の匂いをブロックする。
旧来の小便器は、1回の洗浄で4リットルの水を使用する。しかし、このカートリッジ式小便器なら、水量0(ゼロ)。水資源の節約になることはもちろんのこと、水を流すための設備や電源が不要なことで、省電力・省CO2が実現する。デザインや設置の自由が広がり、今後インフラの整備が難しい場所や地域への小便器の供給といった展開の可能性も期待したい。

流した後も、地球にやさしい

ECO5の節水技術で下水量が少なくなることは、その処理にかかる負担の削減にも大きな効果をもつ。コップ1杯 (200ml)の牛乳を魚が住める水質に戻すには、風呂17杯分(※1)(約3,000リットル)の水が必要となる。排水を旧来型の13リットルから5 リットルに減らすことにより、浄化に必要な水は1回につき風呂667杯分(約12万リットル)も削減できる計算だ。
また、河川の浄化や下水処理には、1立方メートルあたり0.36kg(※2)のCO2が発生する。旧来型13リットル便器からECO5便器に取り替えることで、トイレ1台あたり年間18kgのCO2削減が可能。節水は、水を流した後も地球にやさしいのだ。
(※1)風呂1杯を180リットルで計算
(※2)環境省「家庭からの二酸化炭素排出量算定用排出量算定用排出係数一覧」(2006年6月)

宇宙なら、24時間365日

ECO5トイレは、旧来型便器(※3)比67%に及ぶ、年間5万1100リットル(※4)を節水することができる。これは、2日で風呂1杯の水をためられるほどの量に相当する。
(※3)1989年~2001年発売の旧来型便器。使用水量は大13リットル
(※4)4人家族(男性2人、女性2人)で、大1回/人・日、小3回/人・日使用した場合

<Point1 タンクの秘密>

ECO6(※5)のタンクは、高い位置から水を落とすことによって発生する位置エネルギーを利用し、タンク内の水位を上げることで水の勢いをアップさせる構造になっている。内部には独自の節水カップをセットし、そこに溜まった水の重みで従来便器よりも早く排水弁を閉じるため、タンク内の水位は上がっても少量の水で従来の8リットル洗浄と同様の洗浄性能を実現している。
(※5)ECO5はタンクレスタイプのみ

<Point2 便器の秘密>

従来型のゼット口付便器は、洗浄水のうち約30%を鉢の洗浄用に、約70%を排出用の水に、それぞれ分けて流していた。ECO6の便器では、6リットルの洗浄水の100%を、上部のディストリビューターから一気に流す独自の便器構造を採用。これにより、水は鉢の中を勢いよく渦を巻きながら周回し、鉢の内部全体を丸洗いしながら流れ落ちる。流れ落ちた後の水は、そのまま100%排出に使われるため、水量は少なくなっても洗浄力・排出力は十分だ。


文:永野 幸(アクビ・インタラクティブ)

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