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世界に誇るジャパニーズウイスキーの実力

Whiskey Culture of Japan

世界に誇るジャパニーズウイスキーの実力

ニッカブレンダーズ・バー

連綿と紡がれてきた味わいを
今へと伝える稀有Bar

ここでしか飲めないブレンデッド・ウイスキー

 アンティークショップや洒落た雑貨店、美術館などが建ち並ぶ南青山の骨董通り沿い、ニッカウヰスキー本社の地下に、ここでしか飲めないウイスキーを出すBarがある。
「ニッカブレンダーズ・バー」。
 往年のニッカファンはもちろん、ウイスキー好きや、最近では若いカップルまで、様々な客がわざわざ足を運ぶこのBarでは、市販されているすべてのニッカ商品を注文することができる。その数およそ80種類。惜しまれつつ終売となったシングルモルトや、特別に選んだ一つの樽からボトリングしたシングルカスクも、多く見受けられる。
 テイスティングノートを思わせる装丁が施されたメニューには、それぞれの味の解説だけでなく、ニッカにまつわる壮大なストーリーも書かれており、ニッカファンならずとも、しばし読み耽ってしまいそうだ。
no70_14-15_feature「当店に来たら、ぜひ飲んでいただきたい」
支配人である黒澤聡がそう勧めるのは、ニッカのウイスキー造りに欠かせない、ブレンデッド・ウイスキーの原酒となるキーモルトの数々。お勧めは、すべてのキーモルトが愉しめる「テイスティング・セット」。
 キーモルトは通常、蒸留所でしか味わえない。余市と宮城侠の立地を考えれば、現実的には“ここでしか飲めない”と言ってもいい。専用の木台の上に並べられたショットグラスのキーモルトを一杯ずつ飲み比べれば、ここまで違うものかと、味や香りの多様性に感嘆する。通好みの飲み方ではあるが、自分に合ったウイスキーを探すという意味では、初心者でも充分に楽しめる。
 キーモルトだけでも希少価値があるが、本当にここでしか飲めないウイスキーは別にある。第2代マスターブレンダー、竹鶴威を始め、歴代のブレンダーがこの店のためだけにテイスティング・セットで飲める6種類をブレンドした、「ブレンダーズ・ウイスキー」だ。全部で16種類。メニューにそれぞれのレシピが公開されているので、テイスティング・セットの後に注文すれば、ブレンダ―たちの個性とともに、よりウイスキーの奥深さを感じられるだろう。
Whiskey_132「今となっては珍しいウイスキーもたくさん揃えていますが、とっておきの一杯は? と聞かれれば、これをお出しします」
 そう言って黒澤がカウンターに置いたのは、ニッカウヰスキー自ら史上最高傑作と称賛するプレミアム・ブレンデッド・ウイスキー、「ザ・ニッカ40年」。
 ニッカが創立80周年と、竹鶴政孝の生誕120周年を記念し、総力を結集し造り上げた至高の一杯である。ウイスキーの商品名に表記される年数は、ブレンドされている一番若い原酒の年数を記してあるので、いかに貴重なウイスキーであるかは想像に難くない。最大の特徴は、ニッカに現存する最古のウイスキー、

Whiskey_056ニッカブレンダーズ・バー
東京都港区南青山5-4-31 ニッカウヰスキー本社ビルB1F
TEL 03-3498-3338
営業時間 17:00~23:30
定休日 日祝


※文中敬称略

文|志馬唯 写真|福永晋吾、花村謙太朗

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