「食材や産地、調理法、食べ方など、料理には代々考え尽くされてきた背景があります。例えば鯛の昆布〆は、鯛をいかに美味しく食べるかを追求したもの。また、鯛はめでたいというように、祭事的な要素もあります。伝統は触れる機会を増やせば自分の中に息づいてくるものだと思うのです」。
時代や意識の変化にも対応しているという。「私たちがお出ししているのは昔からの伝統料理ですが、同時に自分たちの経験を少しずつ織り交ぜてきたものです。また、京都ではイタリアンやフレンチに京野菜が積極的に取り入れられており、祭事的な要素を入れれば立派な日本料理になります。外国の方には完全に日本料理に見えることでしょう。日本人として大切なものを料理に織り込むことで、日本料理の幅を広げることができるのではないかと思っています」。





















