広島市立大学大学院教授 前田香織
ユビキタスプラットフォームのメリット
この11月から広島市はモビリティユビキタスプラットフォームを利用したデジタルサイネージの実証実験を行う。前田氏は広島のインターネットネットワーク立ち上げにかかわり、今回の実証実験にも大きく関与している。
「ユビキタスプラットフォームのコンセプトは以前より存在しましたが、『ブロードバンド』の無線ネットワークが使えるということが大きなポイントだと思います。今年あたりからUQコミュニケーションズ社のワイマックス、ウィルコム社の次世代PHSなどが広まり始め、比較的安価で広域に無線ブロードバンドが使えるようになりました。そのためネットワーク帯域の細さを気にせずに様々なアプリケーションが使えるようになり、ようやく真のユビキタスプラットフォームが構築できる環境になりました。エンドユーザーにそのメリットが届くにはまだ少し時間がかかりますが、たとえば総務省が行っているデジタルサイネージ実証実験がひとつの有効な解だと思います」。
9月12日から広島市立大学と広島大学は共同で、路面電車内に位置情報や時間、進行方向に合わせてタイムリーな情報を表示するデジタルサイネージを搭載した。「静的な紙の広告と違い、無線経由でリアルタイムにアップデートした広告が掲載でき、動画配信も可能な通信環境ですので、エンドユーザーに『魅せる』システムだと思います。そうしたことからユーザーや広告主などの視点が変わっていくのではないでしょうか」。





















