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大エルミタージュ美術館展 西洋絵画史400年を辿る旅

大エルミタージュ美術館展 西洋絵画史400年を辿る旅

日本では「フランダースの犬」の中で主人公ネロが観たがっていた絵画の作者として有名な画家ルーベンス。17世紀のバロック時代の代表画家。メイン画像はPhoto by Valentin Baranovsky

 エカテリーナ2世。その名前を歴史・美術ファンならずとも1度は耳にしたことがあるだろう。18世紀にロシア帝国を治め、その領土を拡大、啓蒙専制君主の代表ともいわれる女帝である。エカテリーナ2世は外交・対外戦略のみならず、教育・文芸の振興にもその手腕を発揮し、サンクトペテルブルクを文化・芸術の都へと作り上げた。ロシアの財力と文化水準を世界に知らしめるため、多くの美術品を購入し展示した宮殿が現在のエルミタージュ美術館である。エカテリーナ時代以降も美術品収集は続けられ、絵画だけでも16000点以上、装飾品、工芸品、考古学資料などを合わせると約300万点のコレクションを有している。またコレクションを展示する宮殿も帝国の栄華を物語るように華麗で威厳に満ちている。エルミタージュとはフランス語で“隠れ家”との意に反し、現在世界遺産に登録されている。

この他にもティツィアーノ、レンブラント、ドラクロア、ルノワール、モネ、ピカソなど名だたる画家の作品が集結。中でもピカソと並び称される近代絵画の巨匠マティスの代表作『赤い部屋<赤いハーモニー>』は必見

 日本人がロシアへ渡航する際は査証が必要で、まだまだ気軽に行ける場所ではない。エルミタージュ美術館は美術好きにとって「いつかは行ってみたい憧れの地」であろう。
 憧れであることを表すように、これまで幾度となくエルミタージュを冠する美術展が行われてきた。今回の展覧会がそれらと一線を画すのはその出展点数と選択方法だ。
 出展点数は89点。そのほとんどが常時エルミタージュの壁を飾っている常設展示作品で、館にとっても貴重な作品たちだ。
 そして出展作品は「西洋絵画史400年を辿る」ように選択されている。西洋絵画は好きだが、画家と年代、時代背景が整理しきれず「ヴェネツィア派とフランドル美術はどちらが先だっけ?」と時に混乱する人も多いのでは。今展覧会では16世紀最盛期のルネサンスから始まり、17世紀バロック時代のオランダ・フランドル、18世紀ロココ時代のフランス、新古典派のイギリス、19世紀ロマン派から印象派、象徴派などめまぐるしく変化を遂げた時代、20世紀前半のアヴァンギャルド時代と、作風のみならずその世紀を代表する国・地域に焦点を当て、代表作を選んでいる。
 ほぼ無名だったイギリス人画家ライト・オブ・ダービーの絵を自ら選び購入するなどコレクターとしての眼力も高かったエカテリーナ2世。彼女が治めた英知集まる都と、美しい宮殿に思いを馳せながら、西洋美術史を整理する。1粒で何度も美味しい展覧会へ足を運んでみてはどうだろうか。


『大エルミタージュ美術展 世紀の顔・西欧絵画の400年』
名古屋展 2012年7月28日(土)~9月30日(日)
会場/名古屋市美術館
開館時間/9:30~17:00 金曜日のみ20:00 (入館は閉館30分前まで)
休館日/毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)
8/13(月)、9/17(月・祝)、9/24(月)は開館、9/18(火)は休館
観覧料/一般1,500円、高大生1,000円、小中生600円
公式HP/http://www.ctv.co.jp/event/hermitage/

■美術展とのコラボメニューが
名古屋観光ホテル フレンチレストラン「エスコフィエ」に登場

名古屋観光ホテル 大エルミタージュ美術館展観覧券付ランチ
9月30日(日)まで 11:30~15:00(L.O.14:00)
名画の余韻を楽しみながらの食事が思い出をたしかなものにしてくれる。
<メニュー>海の幸のサラダ仕立て ニース風、ビーフストロガノフ、
ロシア風シャルロット、コーヒーまたは紅茶、小菓子 ¥3,800(税・サ込)
ご予約・お問合せ 052-231-7758(エスコフィエ直通)

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