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~琴線に触れるお手土産~ 長野 桜井甘精堂「純栗かの子」

~琴線に触れるお手土産~ 長野 桜井甘精堂「純栗かの子」

栗菓子一筋の老舗が守る 栗餡に栗粒を練り合わせた銘菓

 創業200年以上の歴史を誇る老舗、長野・桜井甘精堂は小布施栗を用いた菓子を初めて作り出した店である。
 北信州の小さな町、小布施は栗の産地として知られている。粒が大きく艶やか、香り豊かで甘い小布施栗は古来より賞賛され、その見事な生りは俳人・小林一茶の俳句に詠まれるほどだ。
 その栗を用いた「栗かの子」は、小布施を代表する栗菓子の名品。栗の甘露煮に栗餡を練り合わせたもので、餡に絡む栗の様子が子鹿の背の斑紋に似ていることから名付けられている。
 この店では、5代目が新菓子として創製。以来、当時の味を引き継いでいる。
 素材は栗と砂糖のみ。栗本来の味を極限まで引き立てるため、余分なものは一切入れていない。クチナシやビタミン類を使い、栗粒や栗餡を黄金色に発色させるところが多いようだが、それもしない。
 栗は熱を加えると色が濃くなる。純栗かの子の濃い褐色は自然そのままの色である。
 食感を決める餡の練り具合は職人が長年の経験により調整し、出来上がった純栗かの子は、栗の粒が壊れないよう一つずつ丁寧に、手作業で缶に詰める。
 この時使われる銅の大鍋は、戦前から使い継がれているものだという。戦時中、軍需優先のため金属製品が供出させられたころ、いずれ平和な時代が訪れ、再び栗菓子を作ることができるかもしれないという思いから、密かに隠し、守ったものだ。
 なめらかな栗餡をまとう、ほっくりと大粒の栗。その口の中に広がる濃厚な風味と、品の良い栗の甘味に驚かされる。日本茶はもちろん、紅茶との相性もいい。
 栗菓子一筋の老舗が守る至高の味は、甘いもの好きには堪えられない。


SHOP DATA

桜井甘精堂
長野県上高井郡小布施町大字小布施2460-1
☎ 026-247-2132
8:30~17:00 日曜祝日休
www.kanseido.co.jp

素材の良さが伝わる一品。純栗かの子(小)1缶 1,113円、純栗かの子(大)1缶 1,512円、一人で食べきれる量を詰めた、ひとくち栗かの子1缶 389円を揃える。それぞれ蓋付の缶入り。化粧箱入りのセットも用意されている。

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