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三條若狭屋 祇園ちご餅

三條若狭屋 祇園ちご餅

福をもたらす
小さな京菓子

 京都の祇園祭(ぎおんまつり)。平安時代から続く八坂神社の祭礼は、毎年7月1日から1カ月にわたって行われ、夏の京都を雅やかな雰囲気に包んでいる。祇園祭の神事で重要な役割を担うのが、神の使いとされる稚児である。
 その昔、祇園祭には稚児に十万石の大名格の位を授けるという御位貰い儀(おくらいもらいのぎ)があった。儀のため神社の参詣に訪れた稚児たちは、その帰り、楼門前の茶屋で味噌だれを掛けた餅を振る舞ったようだ。その餅は厄を除け福をもたらすとされ洛中の評判になったと言われている。
 大正初期、三條若狭屋二代目主人の如泉(じょせん)が忘れられていた餅の事を知って興味を持ち、和菓子職人としての意欲を掻き立てられたかのように、京菓子として「祇園ちご餅」を創作。その由来と稚児の姿を思わせるような小さくて可愛らしい形、上品な味が親しまれ、発売当時から今に至るまで変わらぬ人気を誇っている。
 竹皮(現在は竹皮を模した紙)を三角形に包み、3色の短冊が飾られた鮮やかなパッケージが目を引く。如泉が好んだ狂言の衣裳をモチーフにしているという。封を開けると竹串を刺した小さな餅が3本。甘く炊いた白味噌を求肥で包み、氷餅の粉がまぶされている。氷餅とは餅を水に浸して寒中にさらし、凍らせてから乾燥させたもの。きらりと美しく光り、しゃりしゃりとした食感が楽しめる。柔らかな求肥からとろりと出てくる白味噌は後からゆっくりと口に広がり、ほのかな甘みと香りが続く……。
「お茶を引き立てるのがお茶請け。祇園ちご餅はあくまでも抹茶の味を引き立てるために添えるものとして作られています。」ちご餅のほんのりとした甘みは抹茶のほろ苦さをやわらげ、心地よい余韻をもたらす。古都に思いを馳せ、祇園ちご餅ではんなりとした時間を過ごしてはいかがだろう。

ジャンル
和菓子
季節
通年
入手困難度
★☆☆☆☆
最も渡したい相手
抹茶や煎茶、番茶など日本茶好きの方
最もお勧めしたい用途
お世話になったお礼や帰省の手土産として
押さえておきたい条件
賞期限は7日間。1包から25包入り(8,400円)まで詰める数を選べる。化粧箱の他、絵馬を模った紙箱や紋が焼印された木箱も揃う。電話とFAXでの注文可能

京都府京都市中京区三条通堀川西入ル橋西町675
www.wakasaya.jp
TEL 075-841-1381
9:00~17:30 無休

文:竹井雅美(編集部) 撮影:佐藤久

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