BUAISOトップページ > ライフスタイル > 舞台 > 「劇場空間には『シンデレラ』より大きな魔法がある」 熊川哲也 Bunkamuraオーチャードホール芸術監督就任
ライフスタイル/lifestyle
舞台
「劇場空間には『シンデレラ』より大きな魔法がある」 熊川哲也 Bunkamuraオーチャードホール芸術監督就任
世界を極めた人の情熱と志

会見で固く握手する東急文化村代表取締役社長・渡辺惇氏(左)と熊川氏
東急文化村は2012年から5年間、Bunkamuraオーチャードホールの芸術監督に熊川哲也氏が就任すると発表した。「熊川哲也というブランドの『すごさ』についてはよく承知しているつもりですので、ブランドをお預かりする責任の大きさを感じています。世界を極めた方の情熱と志を、文化村として今後少しでもくみ取っていきたいと考えています」(東急文化村代表取締役社長 渡辺惇氏)。
「劇場芸術を追求する我々にとって、劇場とは『常に新しい歴史と出合う場所』であり、偉大な先人が遺してくれた素晴らしい作品に出合える場所です。そして現在を生きるわれわれの責任とは、その素晴らしい作品を継承し、浸透させ、未来に向けて進化させていくことだと考えています。オーチャードホールが位置する渋谷は、ハイカルチャーとポップカルチャーが共存し、刺激し合っている魅力的な街です。この渋谷の地から良質な古典芸術を発信していくことが、今後の日本の文化を根付かせることにつながるでしょう」(熊川哲也氏)。
熊川氏は16歳からプロのダンサーとして世界で活躍している。東洋人として初めて英国バレエ団に入団し、その後プリンシパルに昇格した。1999年に帰国した後、Kバレエ カンパニーを立ち上げ、国内外で公演活動を行っている。オーチャードホールでも毎年公演を行い、同劇場で累計120万人を動員した。
この舞台に立つことを誇りに思ってもらえる劇場に

熊川氏(中央)とKバレエカンパニーのダンサーたち
オーチャードホールの芸術監督就任を引き受けた理由について、熊川氏は「世界各国の劇場で踊ってきましたが、ダンサーが常にホームだと思える劇場はほんのひと握りです。活動拠点を日本に移して以降、オーチャードホールでたびたび公演を行ってきましたが、いつも非常に居心地がよく、創造の源となる場所だと感じていました」と語る。
芸術監督への就任により、熊川氏の活動の方向性も変わる。「今後は演出家としてのウエートが大きくなっていくでしょう。オーチャードホールでの演目としては、古典と呼ばれる総合オペラハウスの上演演目を念頭に置き、バレエ、オペラ、オーケストラのバランスを考えていきます。この舞台に立つことに誇りを感じていただけるような劇場にしていきたいですね」(熊川氏)。
キラキラとした華やかな作品『シンデレラ』

ファーストプリンシパルの荒井祐子氏
Bunkamuraは設備改修工事のため、2011年7月4日から12月22日(予定)まで休館する。リニューアルオープン後は、ニュー・イヤー・コンサートなどの演目が予定されている。2月上旬には、熊川氏が演出と振り付けを手掛ける新作バレエ『シンデレラ』が上演される予定だ。
「『シンデレラ』は女性なら誰でも憧れる作品です。そして偉大な作曲家セルゲイ・プロコフィエフが遺してくれた素晴らしい音楽が大変魅力的でもあります。2年前に発表した『ロミオとジュリエット』でもプロコフィエフの魅力を深く感じ取ることができました。『シンデレラ』は、新しいオーチャードホールの1作品目としてふさわしい、キラキラとした華やかな作品になると思います」(熊川氏)。
最後に熊川氏は、目を輝かせて劇場芸術の魅力を語った。「劇場芸術は、ダンサー、偉大な音楽、観客を含めたトータルな総合芸術だと思います。『シンデレラ』には魔法がありますが、劇場にはもっと大きな魔法があると思いますね」。
Bunkamura
www.bunkamura.co.jp
文:羽田祥子(編集部)
自分で自分らしいスタイルを楽しむセレクトショップ SHINAZINA
特集/Special
人気記事ランキング/Ranking
- 01
-
- BUAISOインタビュー
- 秋田に起きた奇跡 国際教養大学~中嶋嶺雄学長インタビュー~
- 03
-
- BUAISOインタビュー
- クロスメディア時代の広告 博報堂ケトル クリエイティブディレクター 嶋浩一郎氏
- 04
-
- BUAISOインタビュー
- ルミネ会長 花崎淑夫氏インタビュー「お客さまの期待の先を行く」
- 05
-
- 表紙の人
- 吉瀬美智子「幸せかどうか、それが基準」
- 06
-
- 表紙の人
- 原田知世「新しい扉が少しずつ開いた」
- 08
-
- 表紙の人
- 滝川クリステル「モナリザの新しい挑戦」
- 09
-
- 表紙の人
- 宮本亜門「演劇の可能性を知ってほしい」













