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舞台
松山バレエ団 こどもの日特別公演「ロミオとジュリエット」
森下洋子氏・清水哲太郎氏インタビュー

(C)A・I
こども向けイベントが目白押しのGW。上質を志向するBUAISO読者なら、本物の芸術を子どもが無理なく楽しめる場所に連れて行きたい。老舗 松山バレエ団とBunkamuraが毎年開催する「こどもの日特別公演」。直前に上演される全幕公演の舞台美術や衣裳をそのまま使用する本物感が贅沢だ。

森下洋子氏。3歳からバレエを始め舞踊歴59年目。ローレンス・オリビエ賞ほか数々の賞を受賞。芸術院会員
今年の演目は「ロミオとジュリエット」。シェイクスピアの不朽の名作を、情感溢れるプロコフィエフの音楽にのせておくる。見所をピックアップしたハイライトなので上演時間もほどよく、子どもが飽きてぐずる不安もない。
15年目を迎えるこの「こどもの日特別公演」は数あるファミリー向け公演の中でも評判が高い。高い芸術性を落とすことなく、大人に見せる心理性や表現性をそのままに作品作りをしているのだ。子どもたちに見せるものだからこそ真剣に作品に向き合い、時代に向き合う姿勢が問われるという。
70年代から変わらず日本のトップバレリーナであり続ける、松山バレエ団団長の森下洋子氏。「クラシックバレエは言語表現ではないため、すべての人の心に心理と動きで直接届く強さを持っています。この度の公演でも子どもたちに生きる勇気となるような本物の感動をお届けしたいと思います」。

清水哲太郎氏。松山バレエ団総代表。「松山バレエ団は創立以来、芸術は人々の幸せのためにあるという信念のもと活動を続けてきました」
有名なストーリーは誰もが知るところだ。代々諍いが絶えないモンタギュー家とキャピュレット家。両家の一人息子、一人娘のロミオとジュリエットが仮面舞踏会で運命的に出会い、激しい恋に落ちる。しかし両家の争いは絶えず、ついには死人が出るほどの争いになり、ロミオは町を追放される。ジュリエットに助けを求められた僧ロレンスは、彼女をロミオに添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかしこの計画はロミオにうまく伝わらず、ジュリエットが死んだと思ったロミオは彼女の墓で毒を飲んで死に、その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットもロミオの短剣で後を追う。
シェイクスピアを学者風に論じるという捉え方をしていない。「若さと純粋さ、とびきりの明るさとスピード感、そして一途な挑戦心がこの作品の一貫したテーマだと思います」(松山バレエ団総代表清水哲太郎氏)。一途に純粋に相手を想い、恋によってみずみずしく成長していく若い二人の無垢な愛が運命によって断ち切られてしまう。それによって人々が対立や諍いの愚かさに気付き、平和を痛切に祈る気持ちや、対立から和解への心の動きを描くのが、松山バレエ団の「ロミオとジュリエット」なのだ。
バレエを習っている子どもにも、初めてバレエに触れる子どもにも、お勧めしたい。実は親自身が楽しみたいという人にも、十分見応えのある舞台となるだろう。
日程:2010年5月5日 1日2回公演 11:30/15:00開演(開場は開演の30分前)
会場:Bunkamuraオーチャードホール
台本・演出・振付:清水哲太郎 お話:森下洋子
出演:松山バレエ団
料金:A席 5000円/B席 3500円 *3歳以上入場可。チケットは1人1枚必要
※音楽は録音テープを使用
お問い合わせ:Bunkamura 03-3477-3244(10:00~19:00)
www.bunkamura.co.jp
文:羽田祥子(編集部)
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