ホーム / Lifestyle / スポーツ / 【世界の名手たちが発見した定石】定石3
【世界の名手たちが発見した定石】定石3

書籍「ゴルフ金言集」より

【世界の名手たちが発見した定石】定石3

ミスショットの弁解は、
あなたの友を苦しめるだけではなく、
自分をも不幸にする。

――ベン・ホーガン

ゴルフ金言集 あなたは親しい友人とゴルフをプレーされたとき、悪いショットをやった友だちが「オー、ノー!」などと、べんべんだらだら、弁解するのを聞いたことが、かならず一度や二度はあるにちがいない。その弁解をあなたは楽しくお聞きになっただろうか。それこそ、「オー、ノー!」であろうと思う。これは全ゴルファーがプレーするとき、常に悩まされることの一つである。
 複雑多岐な人生生活にはいろんな事情がある。夜ふかしも、過労も、練習不足もつきものである。それをいちいち、いまプレーしたショットに結びつけて弁解することは、スポーツ精神に反することはなはだしい。いちいちこれを聞かされるものの迷惑も、けっして少なくない。
 すべてのゴルファーは、プレー中はだれにも自分の気分を害されることがないという、珍しい特権をもっているのである。自分のプレーで頭がいっぱいのときに、人から何やからと弁解を聞かされることは、迷惑千万である。
 弁解屋は、はじめは言いわけ程度のものだったのが、こぼし屋、ぼやき屋にまで進まないと終わらない。こうなると、人にさげすまれるだけでなく、つねに自分のプレーを楽しむことのない、哀れな人間になり下がってしまう。
 大試合に出場する選手たちの言動をみると、みんな精根をかたむけてプレーしていることがすぐわかる。だれひとりとして弁解したり、泣きごとをいったりしている人はいない。
(以上原文)

現代解説とこぼれ話

 この様な事は多くのゴルファーが経験していると思います。弁解をする人の本心は、
「(体調不良、睡眠不足、二日酔いで無ければ)普段の私はもっと上手なんだ! こんなミスはしない!本当だよ! 信じて!」
 という心理からくるのだと思います。そんな不快な、聞き苦しい弁解・ぼやきを言わせないようにするよい方法を教えましょう。ミスショットした後いろいろ愚痴る人に私は
「あなたは今日、よほど体調が悪いんだということはあなたが言う前に判っていましたよ。普段のあなたならあのようなミスショットは皆無ですよね!」
 多少皮肉を込めて言っても、相手は今日の体調の悪いことを信じてくれたのだなあと思い、それからは愚痴らなくなるはずです。愚痴った本人も言い訳をしてしまっているという罪悪感に多少なりとも悩まされているはずですから、早く解き放してあげて気持ち良いプレーを進めることがより楽しいゴルフにつながるのではないでしょうか。


解説:広瀬義晋(ひろせ よしくに)

関西学院大学卒。著者の三男。同級生である中部銀次郎とともにジュニアよりゴルフ界で活躍し1966年には世界アマチュア選手権メキシコ大会の代表選手として参戦。1964年関東アマチュア選手権者。

『ゴルフ金言集』とは、 golfbook1

光文社カッパ・ブックス昭和40年初版発行の当時ではまだ珍しいゴルフ指南書。著者が交流を深めていたサム・スニードなど国内外の名手とのこぼれ話や世界のトッププレーヤーたちが残したゴルフの金言名句を日本語訳し解説。当時のベストセラーとなる。

著者:広瀬義忠(ひろせ よしただ) golf_photo

明治30年大阪生まれ。慶應大学経済学部卒。商社マンとして世界を回っているときに、英国でゴルフと出会いゴルフの魅力にとりつかれる。ついには商社を辞めて富士のすそ野に自ら設計したゴルフ場を造る。晩年はゴルフ評論家、著述家として「アサヒゴルフ」「ゴルフジャパン」などに執筆。昭和33年度関西シニア選手権者、富士平原ゴルフクラブ理事長などゴルフ漬けのまま生涯を終える。

Scroll To Top