ホーム / Lifestyle / プロダクト / 【デザインの旅】日本|すずがみ
【デザインの旅】日本|すずがみ

美しいカタチを求めて世界を巡る旅に出かけよう!

【デザインの旅】日本|すずがみ

熟練職人が金槌で奏でるスズの器

「七人の侍」ならぬ「七人の職人」。これは鋳物や銅器で有名な北陸の高岡に伝わる話。加賀前田家二代当主・前田利長が、城下町繁栄における産業政策の一環として七人の鋳物師を招き、工場五棟を建てたことからここ高岡の金工の歴史が始まったといわれている。この七人の職人たちは、まさに侍のような魂をもって仕事に励んだに違いない。というのも、高岡はその後400年以上に渡り金工の技を全国へと伝え続けているからだ。
 全国で10人にも満たないという手打ちのりん職人が、ここ高岡の「シマタニ昇龍工房」には3名も在籍している。金槌だけで板を絞り、丸みを整え、調律しながら仏具で使う「おりん」を作る職人たち。真鍮板を金槌でひたすら叩き、お椀状に仕上げていく工程と混じりけの無い澄んだ音を生み出す調律の工程。その異なる2つの技法を磨き「おりん」を作り上げている。彼らはただ力任せに叩き上げるのではなく、まるで愛でるように金属を丁寧に鍛え絞っていく。
 そんな熟練職人たちの鍛金技法を活用し、現在のライフスタイルに寄り添う新しい商品が生み出された。それが今回紹介する「すずがみ」だ。スズの特性でもある適度な硬さと加工のしやすさを生かし、まるで紙のように思い通りの形に簡単に曲げることができ、正方形の薄い金属板がお皿や器のように姿を変える。デザインにもなっている金槌によってできた槌目模様は、「すずがみ」に生き生きとした表情を与えている。また、力を入れずともスッと曲がる独特な柔らかさは、一度味わうととりこになってしまう感覚だ。
 この「すずがみ」。曲がるということは、もちろん延ばすこともできる。そのため、まっすぐなプレート状に戻して収納が可能なので、使い勝手も良い。各種サイズがあり、小さい物(11×11mm)は茶菓子や漬け物などちょっとしたものを盛りつけ、大きい物(24×24mm)は、サラダや蕎麦などを取り分けるのにも最適。シルバーのシンプルなデザインなので、和食はもちろんパンやクラッカー、ピザなどの洋食にも合う。外国の方を招いてのホームパーティーやお土産としても喜ばれそうだ。
 伝統の職人技とシンプルで様々な用途に適した「すずがみ」は、七人の職人の魂を現代に引き継いだ名品だといえる。
9 (2)


DATA

製品名 : すずがみ
価 格 : 2,160円~9,504円
●問い合わせ
有限会社シマタニ昇龍工房
TEL 0766-22-4727
www.syouryu.com

プロフィール画像五十嵐 洋(いがらし ひろし)

インテリア・デザイン、オーガニックコスメ、ソーシャル活動のPRを軸とした、コミュニケーション・プロモーション活動を行っている株式会社Casokdo(カソクド)の代表。国内国外の雑貨ブランドの広報サポートやギフト・ショーや芸術祭の広報もサポート。またソーシャルギフトのwebショップARIGATO GIVINGも運営している。

Scroll To Top