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キヤノン渾身の1台 EOS 5D MarkIIの進化を探る
約3年の時を経て、キヤノンのデジタル一眼レフ「EOS 5D」がパワーアップして登場した。映像エンジンや有効画素数などの飛躍的なスペックアップもさることながら、今回、EOSシリーズでは初の動画撮影機能の搭載にも驚かされた。もはやプロ機と比べてもそれほど遜色のない「EOS 5D MarkⅡ」発売にはどのような狙いがあるのか? 担当者に聞いた。

インタビューに応じてくれたのはイメージコミュニケーション事業本部 カメラ商品企画部の加藤雅之(かとう・まさゆき)さん
プロ機並みの画質と高感度・低ノイズ撮影が可能
ブアイソー(以下b)EOS 5Dの発売から3年以上、今モデルで大きく変わったところを教えてください。
加藤さん(以下K)まず画質が飛躍的に向上しました。35ミリフルサイズの約2110万画素CMOSセンサーを搭載しています。加えて映像エンジンの DIGIC 4を採用しました。これらを合わせることで高感度撮影と低ノイズの両立が可能になりました。当たり前のことですが、この辺りのことでは確実にナンバーワンを取らなければいけないなと思います。
b)有効画素数がほぼ倍の数値です。これは上位機種であるEOS‐1 Ds Mark IIIとほぼ同じ値ですね。5D MarkIIのターゲットはどこに設定しているのでしょうか。
K)ハイアマチュア向けのモデルとして50Dラインと5Dラインの2つをラインナップしていますが、どちらかというと5Dラインの方は画質に強いこだわり をもつハイアマチュアの方に向けて開発しています。50Dラインはどちらかというとスピードを優先させました。5D MarkIIは中級機からのステップアップユーザー、50Dは普及機からのステップアップやデジタル一眼レフカメラ初心者まで幅広くターゲットにし、両機の位置付けを変えています。

35mmフルサイズ・約2110万画素の新開発CMOSセンサーを搭載(有効センサーサイズは約36×24mm)。また、次世代映像エンジン「DIGIC4」を採用することで、高感度撮影時のノイズ低減処理の進化、フルHD動画撮影機能、フェイスキャッチテクノロジー搭載のライブビュー撮影機能など、多彩な新機能を可能とした
動画撮影が可能になるも「重要なのは静止画の撮影」
b)今回は動画撮影機能が追加されました。
K)デジタル一眼レフのメインの機能は静止画の撮影ですから、静止画でよりきれいな写真を撮ることや、使いやすくするということが重要だと考えています。これがあっての動画撮影だという前提ですね。
b)時代の流れというのもあるでしょうが、なぜ今、動画撮影なのでしょう。
K)コンパクトデジタルカメラには動画撮影機能があります。コンパクトデジタルカメラからのステップアップの方には、何故一眼レフカメラには、ライブ ビュー機能はあるのに動画を撮影できないのだろうかという疑問をもたれる方はいらっしゃったと思います。また、我々もデジタル一眼レフならではの動画の画 というものがあるのではないかと感じていました。例えば、デジタル一眼レフはレンズ交換式なので、様々なレンズが使えます。魚眼レンズなど、デジタルコン パクトカメラではできないような表現ができる。そこでデジタル一眼レフの新しい使い方として、高感度やボケ味を生かしたこれまでにない動画を提供していきたいというチャレンジでもあります。
新しいサプライズの提供がメーカーの今後の使命
b)キヤノンが一眼レフを造る際に大事にしていることは何でしょう。
K)「高画質」「高速処理」「快適」。この3本の柱が根本的な考え方です。静止画を撮るためのデジタルカメラというのが前提で、便利に使えてきれいに撮れ る製品にする必要があります。また、デジタル時代になって、一眼レフカメラでできることが増えました。だからこそ「こんな使い方ができますよ」「こんな写真が撮れます」というのを提供していくこと。新しいサプライズをお客様に提供することが重要です。
b)今後、5D MarkII を手にする方へメッセージを。
K)基本性能である静止画の撮影についての性能はかなり進化しましたので、そこは自信を持ってお勧めいたします。それ以外のところでも液晶モニターの反射を抑えて見やすくなるような加工など、使い勝手を向上させました。ぜひ5D MarkII を持ってフィールドに出て、体感していただきたいと思います。
撮影:t.SAKUMA 文:太田健司(編集部)
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