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Do you know RILA?~『ウルヴァリン:SAMURAI』福島リラ

Do you know RILA?~『ウルヴァリン:SAMURAI』福島リラ

女優、誕生

「あれは、下北沢の本多劇場前でした。電話に出て、思わず『イェーイ!!』と大絶叫。通りかかった人たちはびっくりしていました」と、ユキオ役決定の一報を受けた瞬間の喜びを、ガッツポーズとともに弾ける笑みで再現してくれたリラ。1年半にも及んだ世界的オーディションを、どのような心持ちで乗り切ったのだろうか。
「『絶対にこの役をとってやる』というより、150パーセントのベストを尽くしつつ、楽しもうという気持ちが強かったです」
激しいアクションも魅力の本作。リラは撮影前から厳しいワークアウトで体を鍛え、でき得るかぎりスタントなしで撮影に挑んだ。
「撮影の合間もひたすら殺陣の素振り練習をしていたので、一時は首から肩にかけムキムキに筋肉がつき、困ったこともありました。そうそう、ムキムキといえばヒュー・ジャックマンさんの肉体美には脱帽です。皆さん、あの見事に6つに割れた腹筋は合成ではありません。100パーセント本物だと私が胸を張って証言します(笑)。彼は日頃のトレーニングもさることながら、撮影直前には筋肉の張りを浮き立たせるため、水分摂取すら避けるんです。その姿から『プロ根性』とは何か、学んだ気がします」
 約5カ月間にわたる本作の撮影は、心躍る充実した日々だったと振り返る。
「世界的名キャスト、スタッフの皆さんの支えがあったからこそ乗り越えることができたと感謝しています。中でもジェームズ・マンゴールド監督は、どんなときも背中を押してくれました。映画界の新しい扉を開き、特に女優にとってはよきディレクターとして知られる監督とともに撮影できたことは、一生の糧になる幸せな経験でした」

モデルに憧れたモデル

 周りの女の子たちが少女マンガに夢中だった小学生の頃から、リラは海外ファッション誌を読み、誌面を飾る華やかなモデルたちに強く憧れた。
「シンディ・クロフォード、ヘレナ・クリステンセン、ケイト・モス……。思えば、昔から“モデルオタク”でしたね(笑)」
 短大卒業後、一時は会社員をしていた時期もあったという彼女だが、モデルデビューのきっかけが面白い。
「会社で事務をするうちに、どうせ同じような仕事をするなら大好きなモデルさんたちのいる事務所で働きたいと思うようになりました。そこで、あるモデルエージェンシーに事務職で応募したところ、『社員じゃなくてモデルにならない?』と、モデルとして採用されたわけです。それまでも何度か道端でスカウトされたことがあったので、“あわよくば”的な下心もあったようななかったような(笑)。いやいや、ラッキーでしたね」
 雑誌モデルとなった彼女は、そのうち世界ツアーに出てファッションショーに出演するようになる。しかしあるとき、ポジティブな疑問を抱いたという。
「世界的に活躍する他のモデルたちに比べ、身長168センチの私は小柄です。用意されたドレスも靴もブカブカという状態でランウェイを歩くうち、『これは私のやることではない』と感じ始めました。それならば、原点である雑誌モデルとしてどこか特定の土地に根付いた存在になるほうが理に適っていると思い、エディトリアルが盛んなニューヨークに活動拠点を置くことにしたんです」
 好きな言葉は「直感を信じる」というリラだが、まさにその直感通り、ニューヨークで彼女のモデル人生は開花する。某ブランドのキャンペーンモデルに起用されたことをきっかけに、特有の存在感が脚光を浴びる。
「人との出会いやチャンスに恵まれていたと思います。ニューヨークには8年ほど暮らしましたが、何事にもオープンな街ですね。例えば何歳であっても、ダンスを始めたいと思いダンススクールを覗けば、その場ですぐに参加させてくれるんです。そうした刺激的な環境でさまざまなことに触れ挑戦してきたことが、今の女優人生のスタートにも繋がった気がします」

表現者として、リラとして

 モデル、そして今後は女優としてのフィールドも広げていきたいと意気込む彼女は、「表現する」ということをどのように捉えているのだろうか。
「表現者とは、自分で自分を見せること。だからこそ、常にいろいろなものにアンテナを張り巡らせ、自らの進むべき方向性を探るというポジティブなアクションが求められると思います。また外見だけでなく、内面磨きも重要ですね。日頃から美しいものを愛でる、美味しいものを食べるなど、自分らしく人生を楽しむことこそ、その人の魅力に繋がるのではないでしょうか」
 そんなリラ、元気の源だというアイスクリームの話で、とろけるような笑顔を見せる。
「アイスクリームハンティングはやめられません。ニューヨークにいた頃は、友人と“アイスクリームナイト”を開いていたほど。特大サイズのこってり系アイスにホイップクリームをこれでもかというくらい搾り、仕上げにチョコをトッピング。ああ、食べたくなってきた(笑)」
「アイスならいくらでもいける」と豪語する“モデル”の彼女に、気になるスレンダーボディーの保ち方を聞いてみた。
「もう年齢的にも、食べないで痩せる時代は終わったんです。好きなものを美味しく食べ、ほどよく動き、自分が心地よくいられるバランスを保つようにしています」
 ハリウッドデビューというビッグチャンスをものにしたリラが、見据える先にあるものとは。
「撮影を終え、ヒュー・ジャックマンさんに『ありがとう』と感謝を伝えたところ、彼は『全然いいんだよ。いつか君がより活躍する女優になったときに、新人の子に同じように助けの手を差し伸べることができれば、こんなに幸せなことはない』と言ってくれました。この言葉が胸に焼きついています。私も人として、彼のように誰に対しても優しい心遣いができる人に成長したいと思いました。今回の撮影は、本当に本当に楽しかったので『もっとたくさんの現場に行ってみたいな』というのが、今の素直な気持ちです」

「目指すべきものは誰でもない、次なる自分」―― Don’t you know RILA?

RILA Profile
福島リラ

福島リラ(ふくしま・りら)
1980年東京生まれ。2003年にニューヨークへ移住後、ドルチェ&ガッバーナの2004年春夏キャンペーンのモデルとして契約し、国際的なキャリアを得る。
その後、内外の雑誌・CMなど、数々のレーベルや高級ブランドの広告キャンペーンで活躍するほか、レニー・クラヴィッツをはじめ海外アーティストのミュージックビデオにも出演。
ファッションのみならず、パフォーマンス・アートなど多彩な才能を発揮し、その独特の世界観とスタイルは世界中のクリエーターを刺激し、多くのデザイナーから支持されている。


© 2013 Twentieth Century Fox 2013 年9月13日(金)全国ロードショー

『ウルヴァリン:SAMURAI』
[Story]
大ヒットシリーズ『X-MEN』の人気キャラクター・ウルヴァリンが日本初上陸!かつて命を救った旧友との再会を果たすため、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は日本を訪れる。その地で彼を待ち受けていたのは、人生を永遠に変えてしまうほどの宿命的な出来事だった。初めて“限りある命”を意識したウルヴァリンに降りかかる、過酷な運命の先にあるものとは――。福島リラをはじめ、真田広之、TAOほか日本俳優陣の活躍にも注目だ。

インタビュー・文|松永理佐(編集部) 撮影|TAKA ヘア・メイク|carrie スタイリング|Takayuki Sekiya

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