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シネマノキオク『トレインスポッティング』

映画界に多大な影響をもたらした
“陽気で悲惨な”青春映画

 今回紹介するのは『スラムドッグ$ミリオネア』や『28日後』など、さまざまなジャンルの映画で話題を博している監督ダニー・ボイル、そして『スター・ウォーズ』シリーズでも活躍した俳優ユアン・マクレガーの出世作である『トレインスポッティング』(1996年日本公開)だ。
 カンヌ国際映画祭を皮切りに数々の賞にノミネートされ、映画界やファッション、音楽シーンに、今なお影響を与え続けている本作は、現代的なスタイリッシュムービーの礎を作った作品と言っても過言ではないだろう。また、シーンに合わせて流れるサウンドトラックは、そのシーンが本来持つメッセージ性を高める絶妙なセレクトになっており、観る人を全く飽きさせない。

 本作の見どころは、何と言ってもオープニングとラストのシーンだ。イギー・ポップのサウンドに合わせて始まるシーンと、「終わりよければすべてよし」ではないが、何かを悟った主人公からエンドロールにかけ流れるアンダーワールドのサウンドは、非常に印象的で、主人公の心境の変化が見事なまでに描かれている。
 ストーリー自体は、ヘロイン中毒の若者たちを描いたものであるため、観るにあたって眉をひそめる人も少なくないだろうが、斬新なカメラワークやハイセンスなサウンドトラック、ストーリー中のメッセージ性豊かで詩的なセリフ、そして「退廃した生活から抜け出そうとする若者」というテーマは、新しいドラッグカルチャーが蔓延していた90年代の若者から、多大な共感と支持を受け、今なおカルチャームービーの重要なポストに位置付けられているほどだ。観ている間は一瞬たりとも目が離せない。

 このようにさまざまなファクターをもつ作品のため、映画好きのみならず、音楽やファッションのシーンでもファンが多い。観たことのない人は観るべき、そして観たことのある人は再度観るべきだ。あなたの感性を確実に高め、磨きをかけられるだろう。
 ちなみに、この作品でもユアン・マクレガーのハニカミ笑顔は観られるので、彼のファンは必見だ。

ストーリー

マーク・レントンと彼の仲間はヘロイン中毒。ケンカが趣味のベグビー。気のいい小心者スパッド。女たらしのシック・ボーイ。そしてセックスもドラッグもOKの女子中学生ダイアン。窃盗、詐欺、万引きを繰り返し逮捕されたレントンは更生を決意。ロンドンへ出て就職する。だが強盗で手配されたベグビーとシック・ボーイが押しかけてきて会社はクビ。地元へ戻れば、待ち受けていたのはヤク漬けのまま死んだ友人の葬式だった。圧倒的な絶望感の中、レントンと仲間たちは人生を変える賭けに出る。売人から大量の麻薬を仕入れ、ロンドンでさばけば大儲けだ。大金と新しい人生。彼らはそれを手に入れる事ができるのか?

キャスト

ユアン・マクレガー/ユエン・ブレンナー/ジョニー・リー・ミラー/ケヴィン・マクキッド/ロバート・カーライル/ケリー・マクドナルド/ピーター・ミュラン/ジェームズ・コスモ/アイリーン・ニコラス/アリソン・スーザン・ヴィルダー/ポーリーン・リンチ/シャーリー・ヘンダーソン/アーヴィング・ウェルシュ

スタッフ

監督:ダニー・ボイル/脚本:ジョン・ホッジ/原作:アーヴィン・ウェルシュ「トレインスポッティング」/製作:アンドリュー・マクドナルド/撮影:ブライアン・テュファノ/美術:ケイヴ・クイン/編集:マサヒロ・ヒラクボ

ここがポイント!
ジャンル
青春
オススメ度
★★★★★
対象
新しいアイデアを模索中の人
誰と観たい?
お一人で
観ながら食べたいもの
ビールのみ!
これがあればもっと楽しめる!
トレインスポッティング [本]
仕事なし、将来の望みなしの無意味な毎日。絶望的な状況の下、ヘロイン中毒まっただ中のレントンは、明るい未来へのサバイバルを狙っていた―。ケミカル世代の熱狂的支持をうけた90’sを代表する英ポップ文学の傑作。
トレインスポッティング [本]

  • アーヴィン ウェルシュ(著)
  • 角川書店
  • 1998/10
トレインスポッティング [サントラ]
映画「トレインスポッティング」中で流れる音楽の数々・・・いつもと違う一日のテーマ曲として聴いてみては?
トレインスポッティング [サントラ]

  • EMIミュージック・ジャパン
  • 1996/05

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