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シネマノキオク『グレムリン』

クリスマスに贈られた珍しく愛らしいペット――
あなたなら“3つの掟”を守れるか?

 今回ご紹介するのは大ヒットを記録した『グレムリン』(1984年日本公開)。監督は『トワイライトゾーン』など、ホラーやSF作品で知られるジョー・ダンテ。エグゼクティブ・プロデューサーにはスティーブン・スピルバーグらが就任し、とても豪華なスタッフで制作された。

 ストーリーは、飼い主が3つの掟を守れなかったせいで、ペットのモグワイが大繁殖して、残虐で悪戯好きなグレムリンとなり凶暴化! クリスマスで浮かれる小さな田舎街キングトン・フェールズは大パニック! ―—というもの。
 本作の注目すべき点は、やはりモグワイ(種別)の“ギズモ(飼い主がつけた名前)”の愛らしさだろう。下手なCGを使わず(当時の技術の限界もあるが)ギミックのみで見せる撮影技術は、苦労のかいあって、ギズモを本物の生き物のように見せてくれる。その愛らしいギズモから増殖し変態した極悪なグレムリンとの対比が観るものをワクワクさせ、事件の収束を願わずにはいられなくなるのだ。

 ところで、「そもそもモグワイとは何だ?」という疑問を持っただろう。まず、タイトルにもなっている「グレムリン」から説明すると、平たく言えばゴブリンやドワーフといった妖精の仲間で、20世紀初頭ぐらいに生まれたとされる、都市伝説としては比較的新しい妖精だ。このグレムリンは、実は「テクノロジーをもって急激に発展する、黄色人種に対する脅威」から生まれたという説が強く、そのため、映画で描かれている大量に増えた凶暴なグレムリンは日本人をモデルとしてるという噂が流れるほどだ(集団で襲いかかる戦時中の日本人からも影響されてるらしい)。とはいえ、この噂は日本のみで流れただけで、本当にモデルとなったのか真相は闇の中だ。
 そして疑問の本題の「モグワイ」はというと、ギズモ自身も自分のことをモグワイと名乗っているので本来の名前となるが、いったい誰が名付けたのだろう。その疑問を解く鍵はノベライズにある。ノベライズされた際、追加設定として「モグワイは宇宙のとある惑星の科学者モグターメンが作った生物」ということで、名前もそこから由来しているらしい。小ネタが豊富なノベライズを読めばより一層楽しめそうだ。

 そして、子ども向けの映画に思われる本作だが、意外とメッセージ性の強い部分もある(ビリーの母の態度や中国人のセリフに注目)。観る人それぞれの解釈だが、ギズモの魅力に惑わされずメッセージを探しながら観るのも新鮮なのでは?子どもの頃に観た時とはまた違った楽しみ方ができる『グレムリン』をぜひご堪能あれ。

ストーリー

発明家のランダル・ペルツァーは、セールスのために訪れた都会で息子のクリスマスプレゼントを選ぼうとチャイナタウンの骨董店のドアを開く。埃っぽい店の中を物色して歩くが、珍し物好きの彼は簡単に満足しない。そんな中で布で覆われた籠から聞こえてくる歌が興を惹く。中を覗いてその生き物がすっかり気に入り値段を聞くが、店主は「モグワイは売り物ではない」と断る。店の小僧を手なずけたランダルは駄賃と代金を払ってモグワイを連れて家路につくが——

キャスト

ザック・ギャリガン/ホイト・アクストン/フランセス・L・マッケイン/フィービー・ケイツ/ポリー・ホリディ/スコット・ブラディ/グリン・ターマン/コリー・フェルドマン/ディック・ミラー/ケイ・ルーク/ジャッジ・ラインホルド

スタッフ

監督:ジョー・ダンテ/脚本:クリス・コロンバス/製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ/製作:マイケル・フィネル/クリーチャーデザイン:クリス・ウェイラス/撮影:ジョン・ホラ

ここがポイント!
ジャンル
ホラーSF
オススメ度
★★★★★
対象
動物好きな人
誰と観たい?
ペットと
観ながら食べたいもの
フライドチキン
これがあればもっと楽しめる!
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あの騒動から6年。人間と同等の知能を持つブレイン・グレムリンに、なんと“新種”が登場!今度はどんな騒動が駉夫期されるのか・・・
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  • ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 2010/04
グレムリン [文庫]
映画で大ヒットを記録した「グレムリン」のノベライズ。モグワイの由来など、映画では説明しきれなかった設定やシーンが盛りだくさん!

  • 新潮社
  • 1984/09

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