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シネマノキオク『いまを生きる』
はみだし教師は語る「いまを生きろ」
少年たちは目覚める――「自由」とは何か?
雪の降りしきる深夜――秘密・夢・享楽・希望・絶望……ありとあらゆる感情が渦巻く時間、映画のDVDを小さな音で観るのが楽しみになっている方のために、感動大作「いまを生きる」(1990年日本公開)を紹介したい。本作は、ロビン・ウィリアムズ演じる新任の教師とイーサン・ホークほか数人の生徒の心の交流を描いている。
本作は決して派手な演出、誇大な表現、高度な技術で人の心をつかもうとしてはいない。ただ、新任の教師ジョン・キーティングが少年たちにささやくだけだ――「Carpe Diem(いまを生きろ)」。そして「教科書なんか破り捨てろ。詩の本当の素晴らしさは技巧などで計れるものではない」と。自由とは何か、自分らしさとは何かを、少年たちに自分の頭で考えるよう促すだけだ。にも関わらず、自分の心の奥底を揺さぶられ、生徒と同様に自分を問い直したくなる名作である。
物語の静かな進行とともに、画面に映る四季折々の情景が一つの芸術として心を打つのであるが、それゆえに少年たちが閉じ込められている「籠」の手強さを感じさせる。全寮制という性質により、彼らはその美しい世界で、けがれや現実の厳しさから守られて過ごすのである。新しく得た希望や夢と、学校や親などの期待とのギャップに葛藤する彼らの姿、傷ついていく様は美しいがゆえにとても残酷な描写であると感じた。
大人になると本音を語り合える仲間がだんだん少なくなっていく。「デッド・ポエッツ・ソサエティー」と称して胸を躍らせ、密かに互いの夢や自由について語り合う少年たちの仲間にぜひ入ってみてはいかがだろうか。
ストーリー
1959年、アメリカの名門全寮制高校。生徒たちは、伝統と規律や親の期待に縛られながら、冷めた気持ちで日々をやり過ごしている。そこに同校OBの教師キーティングが赴任してくる。マジメ腐った詩の教科書を破り捨てさせ、机の上に立ち、生きる視点を変えることを教えるキーティング。彼の授業を通して、生徒たちは自らを自由に語り合うようになり、自分の道を歩み出す。だが、彼らの前に厳しい現実の壁が立ちはだかる……。観る者の心に大きな問いかけを残す、愛と生、そして死を描く感動ドラマ。
キャスト
ロビン・ウィリアムズ /ロバート・ショーン・レナード/イーサン・ホーク/ジョシュ・チャールズ /ゲイル・ハンセン/ディラン・カスマン/アレキサンドラ・パワーズ/カートウッド・スミス
スタッフ
監督:ピーター・ウィアー/脚本:トム・シュルマン/製作:スティーヴン・ハフト、ポール・ユンガー・ウィット、トニー・トーマス/撮影:ジョン・シール
ここがポイント!
- ジャンル
- 青春/ドラマ
- オススメ度
- ★★★★★
- 対象
- 今なお殻を破りたい人
- 誰と観たい?
- 堅物な親
- 観ながら食べたいもの
- ビールとジャンクなスナック菓子
これがあればもっと楽しめる!
- モスキート・コースト[DVD]
- 監督ピーター・ウィアーが制作した1986年のアメリカ映画。ハリソン・フォードとリバー・フェニックスが親子役で共演して話題になった。
ワーナー・ホーム・ビデオ
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- 2000/08
- ピーター・ウィアー DVD-BOX 1
- 名匠ピーター・ウィアー監督のオーストラリア時代の傑作を収録『ピクニック at ハンギング・ロック』『キラーカーズ/パリを食べた車』『ザ・ラスト・ウェーブ』『ザ・プラマー/恐怖の訪問者』
- エスピーオー
- 2005/01
自分で自分らしいスタイルを楽しむセレクトショップ SHINAZINA
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