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シネマノキオク『氷の微笑』

一時停止された映画、ダントツ1位!
容疑者の妖しい魅力に飲み込まれていく

 いよいよ本格的に冷え込んできたこの時期だからこそ、「これぞエロティックサスペンスの金字塔」といっても誰もが納得する映画『氷の微笑』(1992年日本公開)を紹介したい。主演は、本作で一躍セックスシンボルとなったシャロン・ストーンと、罠に嵌(は)められることに関して右に出るものはいないマイケル・ダグラス、監督は『トータル・リコール』のポール・バーホーベンと、大御所中の大御所が集結した作品で、知らない人はいないはずだ。

 頭脳明晰(めいせき)で官能的な容疑者キャサリン。その役を演じるシャロン・ストーンは全米どころか日本にも非常に強いインパクトを与え、足を組みかえるシーンを一層大げさにまねして悪ノリする同級生は一人や二人どころではなかったのではあるまいか。ある調査によると、「今までに一番一時停止をした映画のシーン」にダントツで1位に君臨したほどだ。決して新しい映画ではないが、そのくらい皆の心に残るシーンだったといえよう。

 一方、キャサリンを誰よりも疑いつつも、誰よりも翻弄(ほんろう)され、一枚上手を装って深みにはまっていく刑事ニック。観ている側は、彼の危なっかしさにヒヤヒヤするどころか「お前わざとハマってるだろ! マゾなの! 死ぬの!」とあきれ返るほどの愚かさで、むしろキャサリンに早く殺されるか、飽きられるかしてほしいと思わざるを得ない。
 本作の空前の大ヒットにより、ジョー・エスターハスはハリウッドで最も高額のギャラを取る脚本家となった。しかし、エスターハスの作品も、その後公開された続編『氷の微笑2』(2006年日本公開)が低調に終わり、出演・製作陣の面々は輝かしい経歴に終止符を打つことになる。ちなみに、続編は『ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)』4部門を受賞し、シャロン・ストーンの老化に嘆くファンも多かった。脚本の良さは賛否両論ではあるが低くはないので、レンタルして観てみる価値はあるかもしれない。

 真犯人は結局誰なのか――公開後、何年経っても真実を求める声が後を絶たない本作を観て、心は寒く体は暖かくなってみてはいかがだろうか。

ストーリー

サンフランシスコで、引退したロックスターが殺害された。殺人課の刑事ニックは、被害者の恋人キャサリンを調査する。殺人事件の様子が、キャサリンが書いた小説に酷似していたからだ。だが、事件は意外な展開を見せる。

キャスト

マイケル・ダグラス/シャロン・ストーン/ジョージ・ズンザ/ジーン・トリプルホーン/レイラニ・サレル/ブルース・A・ヤング/チェルシー・ロス/ドロシー・マローン/ウェイン・ナイト

スタッフ

監督:ポール・バーホーベン/脚本:ジョー・エスターハス/製作総指揮:マリオ・カサール/製作:アラン・マーシャル

ここがポイント!
ジャンル
サスペンス
オススメ度
★★★☆☆
対象
大人
誰と観たい?
ラブシーンを観ても気まずくならない相手
観ながら食べたいもの
強いお酒をショットグラスで
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