俳優の演技力のみが舞台効果
舞台は蛍光灯のついた殺風景な陪審員室ワンシーンのみ、12人の出演者は終始舞台の上、そして彼らの議論のみでストーリーが展開する。舞台上の時間軸は客席のそれと変わらない。つまり次のシーンでは翌朝、という時間設定がないのだ。ノーカットの「朝まで討論会」である。普通なら飽きてしまう。
12人の男がそれぞれの思いをぶつけ合い、議論する。ヘンリー・フォンダの映画を観た人ならば想像できると思うが、ズームアップなどのカメラワークなしに観客を引き込むことは容易ではないだろう。俳優の存在感と演技力にここまで「依存する」舞台は珍しい。そういった意味でも今回の舞台には大いに興味があった。





















