今、ビストロがアツい!みんなでワイワイ、美味しくてリーズナブル。パリのエスプリを感じる「居酒屋」を制す。
text: 鵜居かよ(編集部)
photo: イシワタ フミアキ

"北参道のパリ"でビストロの魅力をたっぷり味わう

「かしこまって食事をするのは好きじゃない」「楽しい雰囲気の中でお酒を飲み、安くて美味しいものをたっぷり食べたい」こんなことを思う人、多いのでは? 事実、最近は美食の都パリでも"ビストロ(居酒屋)"が話題なのである。
 ここは北参道の交差点際に佇む「ビストロ・ダルテミス」。側に首都高が走るにもかかわらず、テラス席に座っていても意外に静かだ。店内に入るとキビキビと動くシェフたちのいるキッチンが目に飛び込む。その横には天井まで届くワインセラー。料理はもちろん、店内はパリで集めたアンティークのインテリアや小物が飾られ、さながら本場のビストロ。あの時訪れたフランスの思い出がフラッシュバックする。

肉もフォワグラもトロントロン

 どれもワンプレートがボリューミーなのに、良い意味で大衆化された雰囲気のせいか気が大きくなり、ついオーダーしすぎてしまうのが悔しい。そんなこの店の逸品。
「仔牛の舌とフォワグラの網脂包み」。
 柔らかく煮込まれた仔牛の舌でフォワグラとキノコのペーストをサンド。さらにそれを網脂で包み、フライパンでサッと焼く。仕上げはスペインの甘口シェリー酒「ペドロヒメネス」ベースのソースだ。ナイフを入れるとフォワグラとキノコの香りがフワっと立ちあがる。そして柔らかい肉と口でトロけるフォワグラ。この食感はまさに至福そのものだ。

おっとりとした雰囲気の高嶋シェフの人柄がどの皿にもにじみ出る。その料理はダイナミックかつ品良く繊細。

グルマンなら訪れておきたい"食堂"

「一皿を取り分けてとにかく楽しく食事をしてほしい。ワインだけでもウェルカムです」というシェフの大らかさがそのままこのお店の空気となっている。グルマンなら必ず訪れておきたい"食堂"だ。

「ビストロ・ダルテミス」
住所: 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-11 ビクトリアプラザ1F
TEL: 03-5770-7155
営業時間 : 12:00~14:30(L.O.14:00)、18:00~翌2:00(L.O. 翌1:00) 火曜・第3月曜定休