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☆アニメのミカタ☆『宇宙戦艦ヤマト』『ドラえもん』…。リブートブーム、成功の秘訣とは?

☆アニメのミカタ☆『宇宙戦艦ヤマト』『ドラえもん』…。リブートブーム、成功の秘訣とは?

2014年は“ヤマト40周年”

 あっという間に“いい歳”になってしまったと気づくとき、同時に「幼い頃と自分は何も変わってない」ことに驚く。幼い頃にワクワクしたものには、やっぱり“いい歳”になったとしても目を輝かせてしまうのだ。地球を守るため、果てしなく広がる宇宙へ往復33万6千光年の旅路へと向かう――。アニメ史上に輝く金字塔『宇宙戦艦ヤマト』のテーマには、今なお、誰しもがロマンを掻き立てられるような、そんな根源的な憧れと感動が詰まっている。
 1974年に初めてテレビ放映され、日本中にアニメブームを巻き起こした『宇宙戦艦ヤマト』。そのテレビシリーズ第1作をベースに、新たなスタッフで制作した『宇宙戦艦ヤマト2199』がスタートしたのが2012年。ついに今年は、“ヤマト40周年”を記念して、『宇宙戦艦ヤマト2199』の完全オリジナル新作の劇場映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開となる。

“繰り返し”ではない新たなチャレンジ

『宇宙戦艦ヤマト2199』は、製作者陣が幼い頃に感じたであろう、ヤマトへの根源的な憧れと感動がビシビシと伝わる作品だ。おなじみの勇ましいテーマ曲を使い、宇宙に浮かび上がるヤマトの雄々しさにシビれる。紛れもない王道の風格をもったアニメだが、そこには、思い出をより鮮明にするだけでなく、思い出を超えるものとして創造する、製作者陣の愛が込められた。
 沖田艦長に感じる父性と勇気、古代進の若さと情熱。敵対するデスラーの狂気とも思えるカリスマ性。そして、女性陣の凛とした中に見えるしなやかさや、脇キャラクターの人生までを新たな視点を交えながら描き切るさまは、「こう来たか!」と嬉しくなるほど。もちろん、最新の技術を使った戦闘シーンも見逃せないが、受け入れられるリブート作をつくるためには、オリジナルへの愛とリスペクトが欠かせないことを改めて感じさせてくれる。
 そこで注目すべきは、決して“繰り返し”ではないことだ。石ノ森章太郎の『サイボーグ009』を新たに描いた『009 RE:CYBORG』、藤子・F・不二雄の『ドラえもん』を3Dで描いた『STAND BY ME ドラえもん』など、アニメや漫画の創成期に誕生した名作のリブートが行われているが、それらもいずれも“繰り返し”ではない。ノスタルジーを掻き立てられるものでありながら、新たな技術とアイディアを盛り込み、名作を伝説として語り継ごうとしているのだ。
『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は、イスカンダルにたどり着いたヤマトが地球に帰還する途上のエピソードを、完全新作のオリジナルとして綴る物語。“繰り返し”ではなく、チャレンジする姿にこそ、観客は心を揺さぶられる。一体どのような伝説が生まれるのか。ぜひワクワクして公開を待ちたい。


BD紹介画像『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』

Blu-ray&DVD
11月21日(金)リリース
Blu-ray:6,800円(税抜)
DVD:5,800円(税抜)
収録分数:いずれも159分予定(本編約130分+映像特典約29分)
発売・販売元:バンダイビジュアル

MOVIE

2014年12月6日(土)より全国ロードショー
配給 : 松竹
公式サイト : yamato2199.net
©西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会『 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』

Text

成田おり枝(なりた・おりえ)

千葉県市川市出身。大学卒業後、シネコン、ミニシアターでの劇場経験を経て、映画サイトの編集者へと転進。現在はフリーライターとして、映画・アニメを中心に、インタビューやコラムなど日々の取材に奔走中

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