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【アニメのミカタ】 『たまごラブストーリー』“普通の女の子”こそ最高に面白い

理想のお嫁さん、紹介します!

【アニメのミカタ】 『たまごラブストーリー』“普通の女の子”こそ最高に面白い

理想のお嫁さんって?

 理想のお嫁さん像を考えた時に、男性は何を求めるだろうか? 規格外のバストを持っていたり、ツンデレテクで男心を翻弄するキャラクターなど、アニメには魅力的な女の子がたくさん登場するが、最高に“普通の女の子”、『たまこラブストーリー』の主人公・北白川たまここそ、理想のお嫁さんとオススメしたい!
2013年1月より放送されたTVアニメ『たまこまーけっと』。『中二病でも恋がしたい!』『Free!』『境界の彼方』など、オリジナル作品を次々と生み出し、アニメファンに絶大な信頼を得ている京都アニメーションが制作した作品だ。
 高校生のたまこは、うさぎ山商店街にある餅屋の長女。お餅が大好きで、新作餅のアイディアに頭を悩ませたり、学校ではバトン部に所属して、親友と共に楽しい高校生活を送っている。母親を幼少の頃に亡くしているものの、いつだって笑顔を絶やさず、呆れるほど大らか。お年頃だというのに、父親にちゃんと「ありがとう」を言える女の子なのだ。一緒に人生を過ごせば絶対に幸せになれる、まさに理想のお嫁さんだ。

日常にこそ感動がある

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 物語は、たまこのもとに言葉を話せる奇妙な鳥・デラが舞い込み、デラがストーリーテラーとなって進んでいく。一見、ファンタジックな内容が展開するのかと思いきや、描かれるのはたまこの日常だ。寒い冬には制服をこたつで暖めてみたり、友達を初めて家に招く時には、意外なほど緊張してしまったり。部活に行けば、練習よりも友達との他愛もないおしゃべりが楽しかったり……。“普通の女の子”を描くことに定評がある京都アニメーションに所属する監督・山田尚子が手掛けただけあって、日常に潜む感情や感動を、見事にすくい取ってみせる。
 さらにノスタルジーをかき立てるのが、京都アニメーションの作り出す映像の美しさだ。本作では、大晦日から始まり、1年間のたまこたちを綴っているが、春には川の水面に桜が映え、秋は空高く、いわし雲が広がるなど、美しいだけでなく、どこか郷愁を誘うような、見ているだけで胸がキュンとするような日本の四季が感じられる。そう、本作は、「この景色、見たことがあるかも」「この感情、味わったことがある」と、なんだか実家のアルバムを開いて見ているような気持ちにさせてくれるのだ。
 4月26日からは、完全新作となる劇場版『たまこラブストーリー』が公開。鈍感なたまこが、恋を経験するというから、これまた甘酸っぱい香りを胸いっぱいに吸いこませてくれるはず。日常にこそ感動があり、普通の女の子こそ、最高に面白い。ぜひ、たまこと一緒に日々の輝きを感じてみては。


『たまこラブストーリー』
4月26日(土)ロードショー
配給:松竹
公式HP:tamakolovestory.com
© 京都アニメーション/うさぎ山商店街

成田おり枝(なりた・おりえ)
千葉県市川市出身。大学卒業後、シネコン、ミニシアターでの劇場経験を経て、映画サイトの編集者へと転進。現在はフリーライターとして、映画・アニメを中心に、インタビューやコラムなど日々の取材に奔走中。

文|成田おり枝

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