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	<title>BUAISO.net － 都市と都市をつなぐインターシティメディア &#187; 表紙の人</title>
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	<description>BUAISO 都市と都市をつなぐインターシティメディア[BUAISO:ブアイソー]</description>
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		<title>吉高由里子インタビュー「心で演じた純愛　映画『僕等がいた』」</title>
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		<pubDate>Mon, 02 Apr 2012 03:00:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[// 言葉よりも心で動く方がまっとう 　物語の舞台は釧路。主人公2人が高校2年生になったばかりの春から始まる。クラスの3分の２の女子が思いを寄せる矢野元晴。最初は反発しながらも、どんどん矢野に惹かれる高橋七美。「恋したときのドキドキ感って、何にも代えられないと思うんですよ。本当に好きなものを食べていても、好きな場所へ行っても感じられるものではないです」と吉高が言うように、スクリーン全体から恋するオーラが出ている。七美役は今まで吉高が演じてきた役とは少し異なる印象を与える。本人曰く「ゆっくりした低い声」の地声ではなく「七美はどんな女の子なのかと考えたとき、ほわっとしてやわらかい声の持ち主だろうと思ったので、普段より高い声で演じています」 　出演が決まってから原作を読んだという吉高は「私は少女マンガをあまり読んでこなかったので、はじめは『私が演じていいのかな』と思いました。少女マンガを読んできた人の方がキュンとするポイントが分かって、見ている人の共感を得られるんではないかと。演じる上で葛藤が多いだろうなと思いました」と言う。役作りに入る前から感じていた今回の役の難しさを、撮影に入ってから実感した。 「自分の不甲斐なさにイライラして監督に結構かみつきました。なぜその演出になるのか分からない。でも自分がなぜ分からないかの理由は分かっているんです。それを認めずに『何でこういうふう（演出）になるんですか』と監督に突っかかってしまって。自分でも子どもだと思います。そんな私に監督はすごく穏やかな顔をして対応してくれる。たまったフラストレーションがすっと消える場合もありましたけど、逆に悔しくなってしまったりもしました。監督は執念深いというか(笑)、忍耐強い方で、本当に妥協しないんです。私がきちんと理解するまで粘って何度も撮ってくれました。ありがたいことですね」 　キラキラとまぶしいほどの恋をする2人に矢野の転校という別れが訪れる。矢野の気持ちを理解し、泣きながらも送り出す七美。その後、矢野には理不尽な運命が降りかかり、互いの気持ちを確かめることなく６年という歳月が過ぎ去る。それでも矢野を思い続ける七美の姿を見て観客の頭に浮かぶのは「まぶしかった恋であっても、なぜそこまで気持ちが揺るがないのか」という疑問だ。吉高はこう分析する。「七美は言葉で動くのではなくて、心で動く人だと思います。だから７年間自分の気持ちを信じ続けられたと思う。矢野に対する愛情は七美自身が一番よく分かっていて、矢野の気持ちも、たとえ確かめられなくても七美は分かっていたと思います。矢野には自分が必要で、自分でないと矢野はどうにかなってしまう、自分がなんとかしてあげなきゃっていう自信もあったかな。言葉がなくても好きな人同士は一緒にいるだろうし、逆に言葉があるから不安になったりもする。おじいさん、おばあさん世代の方とか、言葉はなくとも自然な流れで一緒になって、互いの思いにも確信を持っていた。言葉よりも心で動く方がまっとうなのかなって思いますね」 別れも時には最適な選択 　前篇の高校生時代、矢野と七美は、お互い「好き」という感情のみで行動していた。しかし後篇では周囲とのしがらみから、自分の気持ちに正直になることが最適な選択ではないと、二度と交わることのない道を歩もうとする。「登場人物が前篇後篇とも同じなんですよ（笑）。それでも好きな気持ちだけで突っ走れないのは、環境の変化ですよね。何かに対するブレーキというものは環境がつくるものだと思います」 　揺るがず一途な思いについて、自身の恋愛観に照らしてみると「私は７年間も一人を愛したことはありません。七美の状況は男という生き物を矢野しか知らないっていう状況ですよ（笑）。私は報われなくてもいいと思っていても、その状況が当たり前になった瞬間に好きになるのをやめてしまう。見返りを期待しているわけではないですけど。」終わった恋を引きずらないというより「しょうがない」と言う吉高、別れた後も相手のことを忘れるわけではない。「別れた人が幸せになってくれたら、『別れる』という選択も正解だったのかなと思います。私では彼を幸せにできなかったかもしれないですから」 　劇中で「記憶が思い出になる瞬間」という言葉が印象的に使われている。「記憶が心に残った瞬間、その記憶は思い出になる。でも、頭に残った瞬間、それはトラウマになる。そう整理しています。記憶が思い出になるって素敵なことですよね。」吉高の中で心に残る記憶とは、良いことも悪いことも含めて「素敵なこと」なのかもしれない。 　 　演じる上での葛藤を越え、心に残る演技を見せた吉高由里子。観終わった後、人を愛することについて考えずにはいられない作品だ。]]></description>
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<div class="textArea" style="float:left;">
<h4>言葉よりも心で動く方がまっとう</h4>
<p>　物語の舞台は釧路。主人公2人が高校2年生になったばかりの春から始まる。クラスの3分の２の女子が思いを寄せる矢野元晴。最初は反発しながらも、どんどん矢野に惹かれる高橋七美。「恋したときのドキドキ感って、何にも代えられないと思うんですよ。本当に好きなものを食べていても、好きな場所へ行っても感じられるものではないです」と吉高が言うように、スクリーン全体から恋するオーラが出ている。七美役は今まで吉高が演じてきた役とは少し異なる印象を与える。本人曰く「ゆっくりした低い声」の地声ではなく「七美はどんな女の子なのかと考えたとき、ほわっとしてやわらかい声の持ち主だろうと思ったので、普段より高い声で演じています」<br />
　出演が決まってから原作を読んだという吉高は「私は少女マンガをあまり読んでこなかったので、はじめは『私が演じていいのかな』と思いました。少女マンガを読んできた人の方がキュンとするポイントが分かって、見ている人の共感を得られるんではないかと。演じる上で葛藤が多いだろうなと思いました」と言う。役作りに入る前から感じていた今回の役の難しさを、撮影に入ってから実感した。
</p></div>
<div id="gallery" style="float:right; width:265px;">
<div id="pop"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2012/03/no49_cover_ph01.jpg" alt="" title="吉高由里子さん" width="260" height="260" class="alignleft size-full wp-image-7566" /></div>
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</ul>
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</div>
<div class="kiji cont01">
「自分の不甲斐なさにイライラして監督に結構かみつきました。なぜその演出になるのか分からない。でも自分がなぜ分からないかの理由は分かっているんです。それを認めずに『何でこういうふう（演出）になるんですか』と監督に突っかかってしまって。自分でも子どもだと思います。そんな私に監督はすごく穏やかな顔をして対応してくれる。たまったフラストレーションがすっと消える場合もありましたけど、逆に悔しくなってしまったりもしました。監督は執念深いというか(笑)、忍耐強い方で、本当に妥協しないんです。私がきちんと理解するまで粘って何度も撮ってくれました。ありがたいことですね」<br />
　キラキラとまぶしいほどの恋をする2人に矢野の転校という別れが訪れる。矢野の気持ちを理解し、泣きながらも送り出す七美。その後、矢野には理不尽な運命が降りかかり、互いの気持ちを確かめることなく６年という歳月が過ぎ去る。それでも矢野を思い続ける七美の姿を見て観客の頭に浮かぶのは「まぶしかった恋であっても、なぜそこまで気持ちが揺るがないのか」という疑問だ。吉高はこう分析する。「七美は言葉で動くのではなくて、心で動く人だと思います。だから７年間自分の気持ちを信じ続けられたと思う。矢野に対する愛情は七美自身が一番よく分かっていて、矢野の気持ちも、たとえ確かめられなくても七美は分かっていたと思います。矢野には自分が必要で、自分でないと矢野はどうにかなってしまう、自分がなんとかしてあげなきゃっていう自信もあったかな。言葉がなくても好きな人同士は一緒にいるだろうし、逆に言葉があるから不安になったりもする。おじいさん、おばあさん世代の方とか、言葉はなくとも自然な流れで一緒になって、互いの思いにも確信を持っていた。言葉よりも心で動く方がまっとうなのかなって思いますね」
</div>
<div class="kiji cont01">
<h4>別れも時には最適な選択</h4>
<p>　前篇の高校生時代、矢野と七美は、お互い「好き」という感情のみで行動していた。しかし後篇では周囲とのしがらみから、自分の気持ちに正直になることが最適な選択ではないと、二度と交わることのない道を歩もうとする。「登場人物が前篇後篇とも同じなんですよ（笑）。それでも好きな気持ちだけで突っ走れないのは、環境の変化ですよね。何かに対するブレーキというものは環境がつくるものだと思います」<br />
　揺るがず一途な思いについて、自身の恋愛観に照らしてみると「私は７年間も一人を愛したことはありません。七美の状況は男という生き物を矢野しか知らないっていう状況ですよ（笑）。私は報われなくてもいいと思っていても、その状況が当たり前になった瞬間に好きになるのをやめてしまう。見返りを期待しているわけではないですけど。」終わった恋を引きずらないというより「しょうがない」と言う吉高、別れた後も相手のことを忘れるわけではない。「別れた人が幸せになってくれたら、『別れる』という選択も正解だったのかなと思います。私では彼を幸せにできなかったかもしれないですから」<br />
　劇中で「記憶が思い出になる瞬間」という言葉が印象的に使われている。「記憶が心に残った瞬間、その記憶は思い出になる。でも、頭に残った瞬間、それはトラウマになる。そう整理しています。記憶が思い出になるって素敵なことですよね。」吉高の中で心に残る記憶とは、良いことも悪いことも含めて「素敵なこと」なのかもしれない。<br />
　<br />
　演じる上での葛藤を越え、心に残る演技を見せた吉高由里子。観終わった後、人を愛することについて考えずにはいられない作品だ。
</p></div>
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		<title>すがすがしいばかばかしさ 生きる原動力を得て前を向く</title>
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		<pubDate>Wed, 01 Feb 2012 03:00:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.12 『海盗セブン』 ――2年ぶりの公演ですね 　地球ゴージャスの公演は、まず「どんな芝居にしたいか」から始まります。劇団の人数に合わせて脚本を書くのではなく、こういう芝居がしたいから、こんな人が必要で、何人必要で、こんな劇場でという手順なので、時間がかかるんですね。地球ゴージャスが（岸谷）五朗と僕の二人だけという理由も、自由な発想でフットワークを軽くして芝居を作りたいという思いです。また1回の公演に相当エネルギーを使うので、次の作品の準備に入る前に、五朗と僕が別々の仕事をしてエネルギーを蓄える必要があります。なかなか年に1回のペースで公演はできませんね。 ――今回は大掛かりな芝居のようですが 　第11回公演はキャストが6人だけだったんですが、全公演が終わって次回作について五朗と話していて、「地球ゴージャスの王道ともいえる、大人数のアクションあり、歌あり、ダンスあり、ギャグありという大掛かりなものをやりたい」となったんです。そこから何となく「個性的な人が7人並んでいたらカッコいいよね」と、7人の登場人物のイメージが出てきました。『荒野の七人』、『七人の侍』、『ワイルド7』、あまり知られていないけど『ザ・ゴリラ7』とかね（笑）。とにかく「セブンってカッコいい」と。あとは7人のキャラクター配分を、強い女性、渋いおじさん、若者などと決めていき、「今、一緒に演じたい人は誰だろう」とキャスト候補を考えました。エンターテインメント色の強い芝居になるので、メーンの女性は大地（真央）さんしかいないだろうと、ダメ元でオファーしました。快諾していただけてよかったです。キャストに関しては毎回希望がかなっていますね。 ――個性的な役者をまとめるには苦労もあるのでは 　僕らは直感で芝居に真摯に取り組める人を見極められるようです。今回のような大人数の舞台になると、世間的に無名な役者やダンサーが多く出演します。名前もキャリアもある役者であっても、その無名の役者の中に尊敬できる人がいることに気づき、少しでも近づこうと自分を磨いていく。地球ゴージャスの稽古場は「自分もがんばらねば」と思わせる空気があります。努力して、自分の120％を出さないとお客さんには感動してもらえないという考えは、稽古場にいる人全員に浸透していると思います。芝居に真剣で、向上心もある方々なので、目指しているものを伝えられれば、自ずとまとまっていきます。 ――演出家はまとめ役でもありますが、役者・寺脇康文から見て演出家・岸谷五朗はどんな演出家ですか 　例えて言うなら「頼れる学級委員」ですね。学園祭でお化け屋敷をやるとします。まずは皆がやる気を出すように引っ張っていく、そこから「お前はこれをやれ」ではなく、「何がやりたい」とそれぞれ聞いて、「一本足傘」と言うと、「じゃあ、どういう風にしようか」とその方法も一緒に考える。自分のビジョンは持ちながらも、役者の意見を取り入れたり、その人の魅力を一緒に引き出したりしていく。そんな演出家です。ここ数作、五朗が脚本も書いていますが、毎回「俺（岸谷）が知らない寺脇康文を書いているんだ」と言って、僕の今までにない部分を引き出してくれていますね。 ――役者との対話の中で作品ができていくようですね。その中で地球ゴージャスらしさも役者の方々に浸透していくのでしょうか 　言葉にすることは難しいんですが、僕らが目指しているのは「誰も嫌な気にさせない芝居」なんですよ。どんなに面白いギャグでも誰かを嫌な気分にさせるものは、地球ゴージャスでは採用しません。僕らが考える気持ち良さというのがありますから、それは演者にも伝えるようにしています。お客さんだけでなく、演者も含めて誰もが気持ち良くないといけない。お客さんに観ていただくことを第一に考えながらも、自分たちが楽しんでいないと、お客さんにも楽しんでもらえません。お互いに気持ちを共有するという感じですね。 ――今回共有するものというと 「すがすがしいばかばかしさ」ですね。芝居というのはその時々の作家・演者それぞれ自分の生き様を出すものです。五朗の中では、昨年の震災があっての今回の作品なんですよ。震災があって、現実は辛い。被災地の方々は特にですが、放射能の問題などもあって、日本中が気持ち的に辛い。そんな時にリアルな芝居を作っても仕方がないんです。僕らが努力して、たくさん稽古を積んで作り上げたレベルの高いばかばかしいもの、そこまで突き詰めたらすがすがしいよっていうくらいばかばかしいものを観てもらって、大笑いして、僕らのエネルギーを感じ取って元気になってもらいたい。現実逃避するのではなく、現実を踏まえた上で、少しでも生きる原動力になればいいなと思います。 　地球ゴージャスを旗揚げした1995年は、阪神・淡路大震災があった年です。その時も「俳優という仕事は一番必要ない仕事ではないか」と落ち込みました。しかし、苦しんでいる人たちに少しの余裕ができた時、物質的ではなく、精神的な支援ができる仕事ではないかと思い直しました。傷ついた人たちに心の栄養を与えることが、僕たちの役目なのではないかと。舞台に立って、喝采や拍手を頂きますが、「役目を果たさせていただいている」という気持ちが強いです。役目を全うするために、力いっぱい自分の極限に挑む。僕は仮設住宅を建てたりすることはできません。僕ができるのは、人が元気になる芝居を作ることなんです。 ――50代になって初の舞台でもありますが、何か変化はありますか 　気持ちの変化は特にないですね。より体を大事にして、日々のケアをきちんとしないといけないと思います。若い肉体の魅力はありますが、年々さまざまなことを吸収していて、去年より今年、10年前より今の自分のほうがいいんですよ。「あの時は良かった」とか「あのころに戻りたい」というのがありません。今が人生最高の時なので。年を取ることって割と好きなんです。五朗は「寺脇康文生誕50周年記念作品」と言っていますが、誰もそんなこと言ってくれないでしょうね（笑）。 ――最後に少しだけ今回の作品の見所をお願いします 　歌も踊りもアクションもふんだんに盛り込まれていますし、ギャグも全編に入っています。派手で明るい反面、7人の絆や、力を合わせてがんばること、一人ひとりの成長物語などジーンとくる場面もあります。喜怒哀楽がシンプルに詰まっているという感じですね。 自身の存在価値を「元気を与える芝居を作ること」といい、「今が人生最高の時」と言い切る寺脇康文。彼が作り出す舞台からは吸収してあり余るエネルギーが発せられているに違いない。さあ、元気をもらいに劇場へ行こう。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="kiji clearfix">
<h4>地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.12 『海盗セブン』</h4>
<h5 style="margin:0 0 10px 0;">――2年ぶりの公演ですね</h5>
<p>　地球ゴージャスの公演は、まず「どんな芝居にしたいか」から始まります。劇団の人数に合わせて脚本を書くのではなく、こういう芝居がしたいから、こんな人が必要で、何人必要で、こんな劇場でという手順なので、時間がかかるんですね。地球ゴージャスが（岸谷）五朗と僕の二人だけという理由も、自由な発想でフットワークを軽くして芝居を作りたいという思いです。また1回の公演に相当エネルギーを使うので、次の作品の準備に入る前に、五朗と僕が別々の仕事をしてエネルギーを蓄える必要があります。なかなか年に1回のペースで公演はできませんね。</p>
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;">――今回は大掛かりな芝居のようですが</h5>
<p>　第11回公演はキャストが6人だけだったんですが、全公演が終わって次回作について五朗と話していて、「地球ゴージャスの王道ともいえる、大人数のアクションあり、歌あり、ダンスあり、ギャグありという大掛かりなものをやりたい」となったんです。そこから何となく「個性的な人が7人並んでいたらカッコいいよね」と、7人の登場人物のイメージが出てきました。『荒野の七人』、『七人の侍』、『ワイルド7』、あまり知られていないけど『ザ・ゴリラ7』とかね（笑）。とにかく「セブンってカッコいい」と。あとは7人のキャラクター配分を、強い女性、渋いおじさん、若者などと決めていき、「今、一緒に演じたい人は誰だろう」とキャスト候補を考えました。エンターテインメント色の強い芝居になるので、メーンの女性は大地（真央）さんしかいないだろうと、ダメ元でオファーしました。快諾していただけてよかったです。キャストに関しては毎回希望がかなっていますね。</p>
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;">――個性的な役者をまとめるには苦労もあるのでは</h5>
<p>　僕らは直感で芝居に真摯に取り組める人を見極められるようです。今回のような大人数の舞台になると、世間的に無名な役者やダンサーが多く出演します。名前もキャリアもある役者であっても、その無名の役者の中に尊敬できる人がいることに気づき、少しでも近づこうと自分を磨いていく。地球ゴージャスの稽古場は「自分もがんばらねば」と思わせる空気があります。努力して、自分の120％を出さないとお客さんには感動してもらえないという考えは、稽古場にいる人全員に浸透していると思います。芝居に真剣で、向上心もある方々なので、目指しているものを伝えられれば、自ずとまとまっていきます。</p>
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;">――演出家はまとめ役でもありますが、役者・寺脇康文から見て演出家・岸谷五朗はどんな演出家ですか</h5>
<p>　例えて言うなら「頼れる学級委員」ですね。学園祭でお化け屋敷をやるとします。まずは皆がやる気を出すように引っ張っていく、そこから「お前はこれをやれ」ではなく、「何がやりたい」とそれぞれ聞いて、「一本足傘」と言うと、「じゃあ、どういう風にしようか」とその方法も一緒に考える。自分のビジョンは持ちながらも、役者の意見を取り入れたり、その人の魅力を一緒に引き出したりしていく。そんな演出家です。ここ数作、五朗が脚本も書いていますが、毎回「俺（岸谷）が知らない寺脇康文を書いているんだ」と言って、僕の今までにない部分を引き出してくれていますね。</p>
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;">――役者との対話の中で作品ができていくようですね。その中で地球ゴージャスらしさも役者の方々に浸透していくのでしょうか</h5>
<p>　言葉にすることは難しいんですが、僕らが目指しているのは「誰も嫌な気にさせない芝居」なんですよ。どんなに面白いギャグでも誰かを嫌な気分にさせるものは、地球ゴージャスでは採用しません。僕らが考える気持ち良さというのがありますから、それは演者にも伝えるようにしています。お客さんだけでなく、演者も含めて誰もが気持ち良くないといけない。お客さんに観ていただくことを第一に考えながらも、自分たちが楽しんでいないと、お客さんにも楽しんでもらえません。お互いに気持ちを共有するという感じですね。</p>
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;">――今回共有するものというと</h5>
<p>「すがすがしいばかばかしさ」ですね。芝居というのはその時々の作家・演者それぞれ自分の生き様を出すものです。五朗の中では、昨年の震災があっての今回の作品なんですよ。震災があって、現実は辛い。被災地の方々は特にですが、放射能の問題などもあって、日本中が気持ち的に辛い。そんな時にリアルな芝居を作っても仕方がないんです。僕らが努力して、たくさん稽古を積んで作り上げたレベルの高いばかばかしいもの、そこまで突き詰めたらすがすがしいよっていうくらいばかばかしいものを観てもらって、大笑いして、僕らのエネルギーを感じ取って元気になってもらいたい。現実逃避するのではなく、現実を踏まえた上で、少しでも生きる原動力になればいいなと思います。<br />
　地球ゴージャスを旗揚げした1995年は、阪神・淡路大震災があった年です。その時も「俳優という仕事は一番必要ない仕事ではないか」と落ち込みました。しかし、苦しんでいる人たちに少しの余裕ができた時、物質的ではなく、精神的な支援ができる仕事ではないかと思い直しました。傷ついた人たちに心の栄養を与えることが、僕たちの役目なのではないかと。舞台に立って、喝采や拍手を頂きますが、「役目を果たさせていただいている」という気持ちが強いです。役目を全うするために、力いっぱい自分の極限に挑む。僕は仮設住宅を建てたりすることはできません。僕ができるのは、人が元気になる芝居を作ることなんです。</p>
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;">――50代になって初の舞台でもありますが、何か変化はありますか</h5>
<p>　気持ちの変化は特にないですね。より体を大事にして、日々のケアをきちんとしないといけないと思います。若い肉体の魅力はありますが、年々さまざまなことを吸収していて、去年より今年、10年前より今の自分のほうがいいんですよ。「あの時は良かった」とか「あのころに戻りたい」というのがありません。今が人生最高の時なので。年を取ることって割と好きなんです。五朗は「寺脇康文生誕50周年記念作品」と言っていますが、誰もそんなこと言ってくれないでしょうね（笑）。</p>
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;">――最後に少しだけ今回の作品の見所をお願いします</h5>
<p>　歌も踊りもアクションもふんだんに盛り込まれていますし、ギャグも全編に入っています。派手で明るい反面、7人の絆や、力を合わせてがんばること、一人ひとりの成長物語などジーンとくる場面もあります。喜怒哀楽がシンプルに詰まっているという感じですね。</p>
</div>
<div class="kiji clearfix">
<h5 style="margin:25px 0 10px 0;"></h5>
<p>自身の存在価値を「元気を与える芝居を作ること」といい、「今が人生最高の時」と言い切る寺脇康文。彼が作り出す舞台からは吸収してあり余るエネルギーが発せられているに違いない。さあ、元気をもらいに劇場へ行こう。</p>
</div>
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		<title>葉加瀬太郎「人生がきらりと輝く音楽を届けたい」</title>
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		<pubDate>Thu, 01 Dec 2011 03:00:39 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[// ふと耳にした旋律に心を掴まれ、目の前がひらける感覚を味わったり、きらりと光る瞬間を感じる音楽がある。葉加瀬太郎が生み出す音楽がまさにそれだ。テレビ番組の曲として誰もが知る『情熱大陸2007』や『エトピリカ』をはじめ、多くの印象的なメロディーを生み出してきた。N響のコンサートマスターを夢見た子どもが、東京藝術大学在学中に「クライズラー＆カンパニー」として鮮烈にデビューし、ソロとしてもエンターテインメントの世界を確立した。現在はロンドンの自宅で愛するブラームスの譜面と向き合い、再びヴァイオリンを極めようとしている。毎年恒例となったお祭りのように楽しいコンサートツアーが終盤を迎えた11月、英国調のインテリアに午後の光が差し込むホテルの一室で話を聞いた。 恋したロンドンに住む ―ロンドンに移住して5年目を迎えましたね。 　世界中の都市を回りましたが、ロンドンに恋してしまったんです。結婚前から家内にも、いつかロンドンに住むと宣言していましたね。街を好きになる一番の要因は建物や景観だと思うんですよ。煉瓦の家も好きだし、白い窓枠も好きだし、タクシーは黒がいいと思うし、バスは赤がいいと思うし、公園は緑がいいなと思う。僕が欲しいものが全部あるんです。街の匂いも好きだし、なんとなくどんくさい人たちも大好きですね。 　島国に住む人間同士の類似性もあると思う。世界地図を見ると、英国と日本はユーラシア大陸を挟んで見事にシンメトリックに位置しているんだよね。英国の人がドイツやフランスに対して思っていることは、僕らが韓国や中国に対して感じていることととてもよく似ていると思う。明治以降の近代国家は英国に学んで作ってきたわけだから、日本でもちょっと正式でトラディショナルな趣きというと英国調になるよね。子どものころから大好きなの。落ち着きますね。 ―4歳からヴァイオリンを始めたそうですね。 　ずっと「クラシックおたく」でした。小学生の頃一番好きだったテレビ番組はNHKの「N響アワー」。N響のコンサートマスターになりたいと本気で思っていましたね。好きなヴァイオリンが弾けて毎週テレビに出られるなんてこれはおいしいと。目立ちたがり屋だったからね。 ―クラシック音楽が好きな目立ちたがり屋ですか。 日本では300年間のヨーロッパの音楽を総括してクラシック音楽って呼びますけど、昔のポップスですからね。ヴァイオリンは19世紀に花開いて、演奏家が名人芸を見せびらかしていたんです。僕らのバンド名の由来にもなったフリッツ・クライスラーは大スターのはしりで、バロック時代の音楽を見つけてきたと言っては自作の曲を演奏して、勉強家だと高く評価され、数十年後にあれは嘘だったと批評家たちを煙に巻いたの。かっこいいよね。ロックミュージシャンがもてはやされるのと一緒ですよ。単なるファン心理です。 ―もっとも好きなのは… 　ブラームス！ ―即答ですね。 　ブラームスに傾倒したのは高校時代ですね。恋愛に悩んでいるときに寄り添ってくれた。みんながサザン（オールスターズ）の曲に気持ちを投影するのと同じです。クラシック音楽のすごいところは、その人の人生すべてを知ってしまえること。どう生き抜いて何を遺したか、ブラームスの64年間の生涯から男の人生を知るんです。僕にとってブラームス以上の音楽はどこにもないです。 芸大で受けたカルチャーショック ―東京藝術大学ヴァイオリン科に入学後、新しい世界に目覚めたそうですね。 　衝撃だったのは美術系の学生のクリエイティブなパワーでした。粘土とか針金で作ったものを「これは僕です」とはっきり言う。それがとてもうらやましくなったんだよね。僕らが目指していた、譜面を解釈して再現する「再現芸術」――この素晴らしさは今とてもよく分かるんだけど――が信じられなくなって、つくりだしたいという欲求が爆発しました。 　伝手を探してポップスのアルバイトばかりしていました。長かったのは劇団四季のオーケストラピットの仕事です。お金も欲しいけど、それより目立つチャンスが欲しかったから、ヴァイオリンソロになると椅子の上に立ち上がって弾くんです。役者さんたちが面白がってくれて、特に市村（正親）さんはかわいがってくれました。たまに浅利（慶太）さんが抜き打ちで観に来られると、始末書を書かされてその日のギャラはなくなるんですが（笑）。バンド結成までの2年間あらゆるアルバイトをしましたね。 ―ヴァイオリン、ベース、キーボード編成のバンドが派手な衣装でダンスを踊る。クライズラー＆カンパニーは強烈な印象でした。 　クラシックの名曲をポップス化し、ダンサブルにビジュアル化させるという企画色の強いものでした。ヴァイオリンを弾いていないところは全部ステップが入っていましたから（笑）。本当は自分たちの音楽を生み出したかったけれど、その環境を作れなかった。だから解散しました。走り続けた6年間でした。 セリーヌ・ディオンに教わった力 　ソロになってすぐ、3年間セリーヌ・ディオンのワールドツアーに同行しました。毎回1曲だけの参加でノーギャラでしたが良い経験でしたね。当時の僕はプリミティブな理解されづらい音楽に傾倒していたんですが、10万人の観客が地響きのように盛り上がる姿に、誰もが分かる音楽の尊さを思い知らされました。セリーヌは「みんな騒ごうよ！」とビートルズの『ツイスト＆シャウト』とかを歌い始めるんです。僕は「ダサい！」と思ったけど、その「ダサさ」は4歳の子どもから80歳の年寄りまでみんなを楽しませる力だった。その点をすごく勉強したと思います。 ―ご自身もエンターテインメントに徹したコンサートツアーの最中ですね。 　年間約100公演のペースを20年間続けてきました。ライフワークであり活動の中心になっていますね。コンサートはお祭りですから、あらゆることを詰め込んで思い切りエンターテインメントに徹しています。 －8月にリリースしたベスト盤CDはご自身による選曲でした。 　かわいがってもらった曲という基準で選びました。自分の思いを曲にしたいとは一切思いません。「使える」曲を作りたいんです。例えば土曜の朝、なかなか起き上がれない時に僕の曲を聴いて、窓を開けてみようかという気持ちになる、そんな音楽を作りたいですね。僕自身がそうやって音楽を使ってきましたから。一日をきらりと輝かせ、人生を彩る音楽の力を信じているんです。 60歳を目標にブラームスを弾く ―再びヴァイオリンに本格的に取り組んでいると伺いました。 音楽コンクールで優勝された古澤巌さんを14歳の時に知り、切り抜きを集めるほどファンになったんです。18歳で偶然の出会いがあり、2年間一緒に活動させてもらいました。そして30代半ばで奇跡的に再会した時、ヴァイオリニストとして大きく進化していた古澤さんにショックを受けたんです。デビュー後の僕はヴァイオリン音楽のレパートリーや幅を広げることに情熱を傾け、弾くこと自体に一生懸命だったとは言えなかった。しかし古澤さんは、幅広く活躍しつつもヴァイオリン弾きとしての筋が一本通っていたんです。50歳目前の古澤さんは、僕が10代の時に一緒に弾いていた古澤さんよりもっとヴァイオリンが上手だったし、14歳の時に憧れた古澤さんよりもっともっと上手だった。「なあ葉加瀬、今からでも間に合うからさ、一緒に80歳までヴァイオリン弾こうよ」とぽつんとお酒の席で言われた時、頭を殴られたような気がしましたね。ロンドンへの移住を決意したのもこの時です。日本での仕事から離れて集中して練習しよう、と。 ―具体的な目標はありますか。 　高校の時から大好きだったブラームスだけは自分が納得できる形で弾きたいですね。読むほどに奥が深くてよく書かれている曲なので60歳までかかると思います。譜面を紐解いていくのは手紙を読むようなものですね。感情の揺らぎや筆の揺らぎを感じながら、彼の性格を読み解き、音楽の成り立ちを読み解く。やりがいがあります。今は時間があればブラームスの譜面を読みたいですね。60歳の時にヴァイオリンソナタ3曲をレコーディングしようと思ってます。これは全く売れなくていい。個人的な人生の目標ですね。 英国と日本を往復しながら世界を旅する葉加瀬。活動拠点と音楽の幅をますます広げている。4歳から積み上げた本格的なクラシック音楽と、ヴァイオリン音楽の幅を広げたエンターテインメント性の高い活動が、混ざり合ってそれぞれの濃度を高め、より高いレベルでの音楽活動につながっている。60歳でブラームスをレコーディングし、80歳までヴァイオリンを弾く。40歳を超えて遠い目標に向かう葉加瀬の笑顔は底抜けに明るかった。（敬称略）]]></description>
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<p class="lead">ふと耳にした旋律に心を掴まれ、目の前がひらける感覚を味わったり、きらりと光る瞬間を感じる音楽がある。葉加瀬太郎が生み出す音楽がまさにそれだ。テレビ番組の曲として誰もが知る『情熱大陸2007』や『エトピリカ』をはじめ、多くの印象的なメロディーを生み出してきた。N響のコンサートマスターを夢見た子どもが、東京藝術大学在学中に「クライズラー＆カンパニー」として鮮烈にデビューし、ソロとしてもエンターテインメントの世界を確立した。現在はロンドンの自宅で愛するブラームスの譜面と向き合い、再びヴァイオリンを極めようとしている。毎年恒例となったお祭りのように楽しいコンサートツアーが終盤を迎えた11月、英国調のインテリアに午後の光が差し込むホテルの一室で話を聞いた。</p>
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</div>
</div>
<div class="textArea">
<h4>恋したロンドンに住む</h4>
<p class="question">―ロンドンに移住して5年目を迎えましたね。</p>
<p>　世界中の都市を回りましたが、ロンドンに恋してしまったんです。結婚前から家内にも、いつかロンドンに住むと宣言していましたね。街を好きになる一番の要因は建物や景観だと思うんですよ。煉瓦の家も好きだし、白い窓枠も好きだし、タクシーは黒がいいと思うし、バスは赤がいいと思うし、公園は緑がいいなと思う。僕が欲しいものが全部あるんです。街の匂いも好きだし、なんとなくどんくさい人たちも大好きですね。<br />
　島国に住む人間同士の類似性もあると思う。世界地図を見ると、英国と日本はユーラシア大陸を挟んで見事にシンメトリックに位置しているんだよね。英国の人がドイツやフランスに対して思っていることは、僕らが韓国や中国に対して感じていることととてもよく似ていると思う。明治以降の近代国家は英国に学んで作ってきたわけだから、日本でもちょっと正式でトラディショナルな趣きというと英国調になるよね。子どものころから大好きなの。落ち着きますね。</p>
<p class="question">―4歳からヴァイオリンを始めたそうですね。</p>
<p>　ずっと「クラシックおたく」でした。小学生の頃一番好きだったテレビ番組はNHKの「N響アワー」。N響のコンサートマスターになりたいと本気で思っていましたね。好きなヴァイオリンが弾けて毎週テレビに出られるなんてこれはおいしいと。目立ちたがり屋だったからね。</p>
<p class="question">―クラシック音楽が好きな目立ちたがり屋ですか。</p>
<p>日本では300年間のヨーロッパの音楽を総括してクラシック音楽って呼びますけど、昔のポップスですからね。ヴァイオリンは19世紀に花開いて、演奏家が名人芸を見せびらかしていたんです。僕らのバンド名の由来にもなったフリッツ・クライスラーは大スターのはしりで、バロック時代の音楽を見つけてきたと言っては自作の曲を演奏して、勉強家だと高く評価され、数十年後にあれは嘘だったと批評家たちを煙に巻いたの。かっこいいよね。ロックミュージシャンがもてはやされるのと一緒ですよ。単なるファン心理です。</p>
<p class="question">―もっとも好きなのは…</p>
<p>　ブラームス！</p>
<p class="question">―即答ですね。</p>
<p>　ブラームスに傾倒したのは高校時代ですね。恋愛に悩んでいるときに寄り添ってくれた。みんながサザン（オールスターズ）の曲に気持ちを投影するのと同じです。クラシック音楽のすごいところは、その人の人生すべてを知ってしまえること。どう生き抜いて何を遺したか、ブラームスの64年間の生涯から男の人生を知るんです。僕にとってブラームス以上の音楽はどこにもないです。
</p></div>
</div>
<div class="kiji clearfix">
<h4>芸大で受けたカルチャーショック</h4>
<p class="question">―東京藝術大学ヴァイオリン科に入学後、新しい世界に目覚めたそうですね。</p>
<p>　衝撃だったのは美術系の学生のクリエイティブなパワーでした。粘土とか針金で作ったものを「これは僕です」とはっきり言う。それがとてもうらやましくなったんだよね。僕らが目指していた、譜面を解釈して再現する「再現芸術」――この素晴らしさは今とてもよく分かるんだけど――が信じられなくなって、つくりだしたいという欲求が爆発しました。<br />
　伝手を探してポップスのアルバイトばかりしていました。長かったのは劇団四季のオーケストラピットの仕事です。お金も欲しいけど、それより目立つチャンスが欲しかったから、ヴァイオリンソロになると椅子の上に立ち上がって弾くんです。役者さんたちが面白がってくれて、特に市村（正親）さんはかわいがってくれました。たまに浅利（慶太）さんが抜き打ちで観に来られると、始末書を書かされてその日のギャラはなくなるんですが（笑）。バンド結成までの2年間あらゆるアルバイトをしましたね。</p>
<p class="question">―ヴァイオリン、ベース、キーボード編成のバンドが派手な衣装でダンスを踊る。クライズラー＆カンパニーは強烈な印象でした。</p>
<p>　クラシックの名曲をポップス化し、ダンサブルにビジュアル化させるという企画色の強いものでした。ヴァイオリンを弾いていないところは全部ステップが入っていましたから（笑）。本当は自分たちの音楽を生み出したかったけれど、その環境を作れなかった。だから解散しました。走り続けた6年間でした。</p>
</div>
<div class="kiji clearfix">
<h4>セリーヌ・ディオンに教わった力</h4>
<p>　ソロになってすぐ、3年間セリーヌ・ディオンのワールドツアーに同行しました。毎回1曲だけの参加でノーギャラでしたが良い経験でしたね。当時の僕はプリミティブな理解されづらい音楽に傾倒していたんですが、10万人の観客が地響きのように盛り上がる姿に、誰もが分かる音楽の尊さを思い知らされました。セリーヌは「みんな騒ごうよ！」とビートルズの『ツイスト＆シャウト』とかを歌い始めるんです。僕は「ダサい！」と思ったけど、その「ダサさ」は4歳の子どもから80歳の年寄りまでみんなを楽しませる力だった。その点をすごく勉強したと思います。</p>
<p class="question">―ご自身もエンターテインメントに徹したコンサートツアーの最中ですね。</p>
<p>　年間約100公演のペースを20年間続けてきました。ライフワークであり活動の中心になっていますね。コンサートはお祭りですから、あらゆることを詰め込んで思い切りエンターテインメントに徹しています。<br />
－8月にリリースしたベスト盤CDはご自身による選曲でした。<br />
　かわいがってもらった曲という基準で選びました。自分の思いを曲にしたいとは一切思いません。「使える」曲を作りたいんです。例えば土曜の朝、なかなか起き上がれない時に僕の曲を聴いて、窓を開けてみようかという気持ちになる、そんな音楽を作りたいですね。僕自身がそうやって音楽を使ってきましたから。一日をきらりと輝かせ、人生を彩る音楽の力を信じているんです。</p>
</div>
<div class="kiji clearfix">
<h4>60歳を目標にブラームスを弾く</h4>
<p class="question">―再びヴァイオリンに本格的に取り組んでいると伺いました。</p>
<p>音楽コンクールで優勝された古澤巌さんを14歳の時に知り、切り抜きを集めるほどファンになったんです。18歳で偶然の出会いがあり、2年間一緒に活動させてもらいました。そして30代半ばで奇跡的に再会した時、ヴァイオリニストとして大きく進化していた古澤さんにショックを受けたんです。デビュー後の僕はヴァイオリン音楽のレパートリーや幅を広げることに情熱を傾け、弾くこと自体に一生懸命だったとは言えなかった。しかし古澤さんは、幅広く活躍しつつもヴァイオリン弾きとしての筋が一本通っていたんです。50歳目前の古澤さんは、僕が10代の時に一緒に弾いていた古澤さんよりもっとヴァイオリンが上手だったし、14歳の時に憧れた古澤さんよりもっともっと上手だった。「なあ葉加瀬、今からでも間に合うからさ、一緒に80歳までヴァイオリン弾こうよ」とぽつんとお酒の席で言われた時、頭を殴られたような気がしましたね。ロンドンへの移住を決意したのもこの時です。日本での仕事から離れて集中して練習しよう、と。</p>
<p class="question">―具体的な目標はありますか。</p>
<p>　高校の時から大好きだったブラームスだけは自分が納得できる形で弾きたいですね。読むほどに奥が深くてよく書かれている曲なので60歳までかかると思います。譜面を紐解いていくのは手紙を読むようなものですね。感情の揺らぎや筆の揺らぎを感じながら、彼の性格を読み解き、音楽の成り立ちを読み解く。やりがいがあります。今は時間があればブラームスの譜面を読みたいですね。60歳の時にヴァイオリンソナタ3曲をレコーディングしようと思ってます。これは全く売れなくていい。個人的な人生の目標ですね。</p>
</div>
<div class="kiji clearfix">
<p><strong>英国と日本を往復しながら世界を旅する葉加瀬。活動拠点と音楽の幅をますます広げている。4歳から積み上げた本格的なクラシック音楽と、ヴァイオリン音楽の幅を広げたエンターテインメント性の高い活動が、混ざり合ってそれぞれの濃度を高め、より高いレベルでの音楽活動につながっている。60歳でブラームスをレコーディングし、80歳までヴァイオリンを弾く。40歳を超えて遠い目標に向かう葉加瀬の笑顔は底抜けに明るかった。</strong>（敬称略）
</p>
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		<title>阿部寛インタビュー　天国からのエール</title>
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		<pubDate>Thu, 29 Sep 2011 20:17:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[// 陽さんが生きた沖縄での撮影 だからこそ表現できたもの 「あじさい音楽村」に密着したドキュメンタリー番組をきっかけに、映画『天国からのエール』が動き出したのは09年7月。仲宗根さんが亡くなる4カ月ほど前だった。仲宗根さんの面影が残った撮影現場を振り返り阿部は言う。 「陽さんはあじさい村の若者にとって大切な人で、ニイニイと呼ばれて慕われていましたから、素顔を知らない僕が突然陽さんの役をやると言っても簡単に受け入れられるわけがありません。まだ熱が冷めていないというか、若者は陽さんが亡くなったことを乗り越えていませんでした。陽さんと過ごした場所に僕がいることに彼らは戸惑いを感じていたと思います。毎日、『陽さんはどういう風に考え、どう存在していたんだろう』と探りながら演じていました。 　陽さんは撮影の1年前までご存命でしたし、僕が陽さんの役を演じることもご存じでした。身近な方に『俺の役を阿部寛がやるんだぞ』とうれしそうに何度も何度も話されていたと伺い、『しっかり演じなければと』と、プレッシャーを感じていましたね。 　奥様とお母様が、『陽をよろしくお願いします』と、凛とした態度で言ってくださり、最初から最後まで常に現場にいてくださったことは、僕の力、支えになりました」。 　役作りにあたり、仲宗根さんとの共通項を見出そうと自問自答を繰り返したという。 「陽さんは真っすぐストレートに若者たちと向き合い、常にうそのない生き方を実行した人。大人はついつい何かの擁護のためにうそをつきますが、彼は一切そいうことはしなかった。だから周りにいる奥様やお母様は、実は大変だったはずです。でも若者たちはそういううそのない陽さんを心から慕っていた。 『あじさい弁当』は本部高校の真裏にあって、10mも離れていない。学校との間に急な坂道があるんですが、夕方になると野球部や陸上部がトレーニングで坂道ダッシュしている。その光景を毎日見ていて陽さんは、何か若者を手助けできないかと自然に思ったんでしょうね。バンドの子たちも練習する場所を追われ、それを見て陽さんは『うち使っていいよ』と声を掛けたんだろう、そこから始まったんだろう、と想像できました。陽さんがいた、あの場所で撮影しなければきっと分からなかったことです」。 　また病魔にむしばまれていく仲宗根さんを表現するために、過酷なダイエットにも挑んだ。 「はじめはこれほど痩せようとは考えてはいませんでした。スケジュール的にも順番通りに撮影することは無理ということでしたし。しかし、何度もドキュメンタリー映像で陽さんを見るうちに、できる限りのことはしようと思いました。1日7kg落とした日もあります。24時間何も食べず、2時間熱い風呂に入って汗を出し、さらに10km走りました。そんな長距離を走ったことがなかったので足が上がらなくなりましたが、その疲労感で、病床の陽さんを表現しようと思いました」。 　映画では若者との絆と共に、家族との絆も描かれている。 「奥様もお母様も素晴らしい方で、陽さんと同志のような考え方なんですよ。家族顧みずに見える陽さんの行動を理解し、自分も参加する。陽さんが立っている土俵というか舞台から降りずに、裏方として大きな器で包んでいく。大変だったと思います。しかしお二人の力は陽さんの力でしたし、女性たちがいなければ陽さんのされていたことは成し遂げられなかったと思います」。 本気は伝わる。『ホント』は心に響く 　若者と対等に向き合った仲宗根さん。阿部自身の学生時代にも本気で叱ってくれた先生がいたという。 「老年の男の先生でしたが、涙を流しながら本気で叱ってくれた。子どもというのは大人がどれだけ本気かということをよく観察している。逆に言えば、いい加減な大人はすぐ見下される。その先生は自身がボロボロになっても叱ってくれた。いい先生でした。どれだけその人が本気なのかというのは伝わりますよね」。 　自身の経験や仲宗根さんの生き方から、現代の若者に残したいメッセージはとの問いに「自分はだめとか無理とか簡単に決めつけるな」と答える。 「大人が『向いてないよ』とか『できないでしょ』と言っても信じない方がいいですね。逆に言われたことをバネにすればいい。バネにして頑張り続ければ越えられることもありますから。可能性は無限にあるのだし。自分を信じられなくなったら、ジャンルを問わずいろいろな人に接して、自分と同じ悩みに面した時にどうやって克服していったのか、その人の生き方を研究してみればいいと思います。悩みを乗り越えてきた人は越えるための何かを必ず持っていて、そばにいるだけでも力をもらえるから。とにかく外に出てお手本を探すことが大事だと思います」。 原動力は「コンプレックス」 　今年で役者生活25周年を迎える阿部。四半世紀もの間、役者を続けてきた原動力は意外にも『コンプレックス』なのだという。 「せっかくモデルから役者になったのに、背が高いがために役にパターンがありませんでした。大きすぎて相手役の役者さんが困るんですね。3、4年は思うように仕事ができなかったというか、思うこともできませんでした」。しかし、役者を続けたいと思った時、阿部はコンプレックスをバネにした。 「モデル出身とか、背が高いとかいろんなコンプレックスを克服していかないと次がありません。自分から『こんな役もできます』と示して、役の幅を広げていきましたね」。 　改めて、映画『天国からのエール』をどんなふうに見てもらいたいかと聞くと「一人の男が人々を支え、最後までやりきった、自分の信念を貫き通した、そこに感動してもらえると思います。今現在も遺されたスタジオで若者たちが意思をもって頑張っている。それだけ影響を与えた人の生きざまを感じ取って、この映画からいろんな感動を見つけてほしい。人を成長させるのは、実は小さな感動の積み重ねだと思うから。今これからの時代をどう生きるのかヒントみたいなものを見つけてほしいです」と返ってきた。 　日本は「誰かのためにできること」「人を支え、支えられていること」を今まで以上に個人個人が考えていかねばならない状況を迎えている。『天国からのエール』で描かれている人々は、見た人に考えるヒントと力を与えてくれる。まさに「エール」を送ってくれている映画だ。]]></description>
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<div class="textArea">
<h4>陽さんが生きた沖縄での撮影<br />
だからこそ表現できたもの</h4>
<p>「あじさい音楽村」に密着したドキュメンタリー番組をきっかけに、映画『天国からのエール』が動き出したのは09年7月。仲宗根さんが亡くなる4カ月ほど前だった。仲宗根さんの面影が残った撮影現場を振り返り阿部は言う。<br />
「陽さんはあじさい村の若者にとって大切な人で、ニイニイと呼ばれて慕われていましたから、素顔を知らない僕が突然陽さんの役をやると言っても簡単に受け入れられるわけがありません。まだ熱が冷めていないというか、若者は陽さんが亡くなったことを乗り越えていませんでした。陽さんと過ごした場所に僕がいることに彼らは戸惑いを感じていたと思います。毎日、『陽さんはどういう風に考え、どう存在していたんだろう』と探りながら演じていました。<br />
　陽さんは撮影の1年前までご存命でしたし、僕が陽さんの役を演じることもご存じでした。身近な方に『俺の役を阿部寛がやるんだぞ』とうれしそうに何度も何度も話されていたと伺い、『しっかり演じなければと』と、プレッシャーを感じていましたね。<br />
　奥様とお母様が、『陽をよろしくお願いします』と、凛とした態度で言ってくださり、最初から最後まで常に現場にいてくださったことは、僕の力、支えになりました」。<br />
　役作りにあたり、仲宗根さんとの共通項を見出そうと自問自答を繰り返したという。<br />
「陽さんは真っすぐストレートに若者たちと向き合い、常にうそのない生き方を実行した人。大人はついつい何かの擁護のためにうそをつきますが、彼は一切そいうことはしなかった。だから周りにいる奥様やお母様は、実は大変だったはずです。でも若者たちはそういううそのない陽さんを心から慕っていた。<br />
『あじさい弁当』は本部高校の真裏にあって、10mも離れていない。学校との間に急な坂道があるんですが、夕方になると野球部や陸上部がトレーニングで坂道ダッシュしている。その光景を毎日見ていて陽さんは、何か若者を手助けできないかと自然に思ったんでしょうね。バンドの子たちも練習する場所を追われ、それを見て陽さんは『うち使っていいよ』と声を掛けたんだろう、そこから始まったんだろう、と想像できました。陽さんがいた、あの場所で撮影しなければきっと分からなかったことです」。<br />
　また病魔にむしばまれていく仲宗根さんを表現するために、過酷なダイエットにも挑んだ。<br />
「はじめはこれほど痩せようとは考えてはいませんでした。スケジュール的にも順番通りに撮影することは無理ということでしたし。しかし、何度もドキュメンタリー映像で陽さんを見るうちに、できる限りのことはしようと思いました。1日7kg落とした日もあります。24時間何も食べず、2時間熱い風呂に入って汗を出し、さらに10km走りました。そんな長距離を走ったことがなかったので足が上がらなくなりましたが、その疲労感で、病床の陽さんを表現しようと思いました」。<br />
　映画では若者との絆と共に、家族との絆も描かれている。<br />
「奥様もお母様も素晴らしい方で、陽さんと同志のような考え方なんですよ。家族顧みずに見える陽さんの行動を理解し、自分も参加する。陽さんが立っている土俵というか舞台から降りずに、裏方として大きな器で包んでいく。大変だったと思います。しかしお二人の力は陽さんの力でしたし、女性たちがいなければ陽さんのされていたことは成し遂げられなかったと思います」。
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<p><!-- div id="gallery" style="float:right; width:265px;"></p>
<div id="pop"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/中面_DSC_0211_s.jpg" alt="" title="松下奈緒さん" width="260" height="260" class="alignright size-full wp-image-7566" /></div>
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<div class="kiji cont01">
<h4>本気は伝わる。『ホント』は心に響く</h4>
<p>　若者と対等に向き合った仲宗根さん。阿部自身の学生時代にも本気で叱ってくれた先生がいたという。<br />
「老年の男の先生でしたが、涙を流しながら本気で叱ってくれた。子どもというのは大人がどれだけ本気かということをよく観察している。逆に言えば、いい加減な大人はすぐ見下される。その先生は自身がボロボロになっても叱ってくれた。いい先生でした。どれだけその人が本気なのかというのは伝わりますよね」。<br />
　自身の経験や仲宗根さんの生き方から、現代の若者に残したいメッセージはとの問いに「自分はだめとか無理とか簡単に決めつけるな」と答える。<br />
「大人が『向いてないよ』とか『できないでしょ』と言っても信じない方がいいですね。逆に言われたことをバネにすればいい。バネにして頑張り続ければ越えられることもありますから。可能性は無限にあるのだし。自分を信じられなくなったら、ジャンルを問わずいろいろな人に接して、自分と同じ悩みに面した時にどうやって克服していったのか、その人の生き方を研究してみればいいと思います。悩みを乗り越えてきた人は越えるための何かを必ず持っていて、そばにいるだけでも力をもらえるから。とにかく外に出てお手本を探すことが大事だと思います」。
</p></div>
<div class="kiji cont01">
<h4>原動力は「コンプレックス」</h4>
<p>　今年で役者生活25周年を迎える阿部。四半世紀もの間、役者を続けてきた原動力は意外にも『コンプレックス』なのだという。<br />
「せっかくモデルから役者になったのに、背が高いがために役にパターンがありませんでした。大きすぎて相手役の役者さんが困るんですね。3、4年は思うように仕事ができなかったというか、思うこともできませんでした」。しかし、役者を続けたいと思った時、阿部はコンプレックスをバネにした。<br />
「モデル出身とか、背が高いとかいろんなコンプレックスを克服していかないと次がありません。自分から『こんな役もできます』と示して、役の幅を広げていきましたね」。<br />
　改めて、映画『天国からのエール』をどんなふうに見てもらいたいかと聞くと「一人の男が人々を支え、最後までやりきった、自分の信念を貫き通した、そこに感動してもらえると思います。今現在も遺されたスタジオで若者たちが意思をもって頑張っている。それだけ影響を与えた人の生きざまを感じ取って、この映画からいろんな感動を見つけてほしい。人を成長させるのは、実は小さな感動の積み重ねだと思うから。今これからの時代をどう生きるのかヒントみたいなものを見つけてほしいです」と返ってきた。<br />
　日本は「誰かのためにできること」「人を支え、支えられていること」を今まで以上に個人個人が考えていかねばならない状況を迎えている。『天国からのエール』で描かれている人々は、見た人に考えるヒントと力を与えてくれる。まさに「エール」を送ってくれている映画だ。
</p></div>
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		<title>深田恭子「母って強いな」</title>
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		<pubDate>Mon, 11 Jul 2011 03:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[// 「こち亀」の世界でもフラットに、 シングルマザーを演じる 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が「週刊少年ジャンプ」（集英社）連載35周年の節目となる2011年夏、映画となる。主人公の“両さん”こと両津勘吉は、破天荒でハチャメチャなトラブルメーカー、でも人情は人一倍厚い下町のお巡りさん。演じるは、09年に放映されたテレビドラマ同様、SMAPの香取慎吾。そして、我らが深キョン、深田恭子が映画版のスペシャルゲストとして「こち亀」ワールドに参加する。「おっとりした深キョンが、あのハイテンションな世界に放り込まれて、いったいどうなってしまうのか……」と心配するBUAISO世代の声が聞こえてきそうだが、大丈夫。 「設定上、香取さんや子どもとのシーンが多くて、こち亀ならではの“みんなで和気あいあい”というシーンには登場していないんです。『こち亀』の世界にいるけれども、でも、それを意識しすぎることなく、フラットな気分で演じました」。 　というのも、深田が演じるのは、両さんの小学生時代の憧れの同級生・沢村桃子役。小学生の娘がいるシングルマザーで、偶然、両さんと再会し、気持ちが通い合うが……という設定だ。お察しの通りストーリーは、膨大なコミックの中で、とりわけ人気の高かった両さんの初恋話をモチーフにしながら、映画らしさを追求したオリジナル。両さんはじめお馴染みのメンバーが登場するアップテンポなコメディーでありながら、重厚かつシリアスなドラマも展開される。そして桃子は、後者「ドラマ」の方のキーパーソンなのだ。 “子ども思いのママ” 　さて、次に気になるのは、深キョンが母親役を演じるということだろう。だが、こちらも心配ない。深田はすでに「お母さん」なのだ。子どもの名は「メロンパンナちゃん」。ファンなら誰でも知っている深田の愛犬だ。 　今回の取材には、メロンパンナちゃんも同席してくれたのだが、その、お行儀の良いこと。30分ほどの取材中、“ママ”に抱っこされたまま、吠えもせずにじっとしている。ママの撮影も、マネジャーさんと並んで静かに見学。ママと一緒の撮影では一転、愛くるしい笑顔を振りまいてくれた。空気を読まずに暴れ回るウチの3歳児に、メロンパンナちゃんの爪の垢を煎じて飲ませたいくらい――というわけで、“子ども”のしつけ方について聞いてみた。 「怒る時はものすごく怒って、褒める時はものすごく褒める――そうやって強弱を付けるといいと、教えてもらいました」。 　それだけ？　他に気を付けていることは？ 「この子はお仕事にも連れて行きます。いつも私と一緒なので、満足していると思います。だからあまり吠えないのかも。でも、私が忙しいと、移動が増えてこの子も疲れてくると思うので、お休みの日は、この子の体調を見ながら予定を考えることにしています」。 　なんと子ども思いのママなのだろう！ 仕事のスケジュール優先で、ついつい休日も、子どもより自分のペースで過ごすことになりがちな筆者は、猛省するしかない。だが、そんなダメ母親を、深キョンは優しく励ましてくれる。 「今回の撮影では、母って強いな、と感じました。子どもを育てるのは、本当に大変なことだと思う。特に、お仕事しながらのお母さん業は大変でしょうが、働くママたちにとって、この作品が励ましになればいいな、と思います」。 　この一言に救われた。そんな優等生ママの深キョンでも、桃子役は難しかったという。 「桃子は1人で頑張って生きている女性で、サバサバしたお母さんです。そういう女性を演じながら、しかも日常生活の場面で、子どもへの愛情を出すのが難しかったです」。 　もう1つは、旅芸人一座の座長役でもあること。劇中劇の「女ねずみ小僧」のシーンは、大衆演劇も上演される浅草雷5656会館で撮影した。刀を持っての立ち回りは、初めて。 「何から何まで教えていただいて、数日かけてみっちりお稽古をしましたが、何年も座長としてやってきた人として演じなければならないので、大変でした」。 　りりしい表情とキレのある動きは、ぜひ劇場で確かめてもらいたい。 「両さんはみんなにとっての“救い”」 　さて「こち亀」といえば、“少年誌の最長連載記録”のギネス記録を保持し、コミックスは累計1億4300万部以上を売り上げている国民的人気コミック。 「全巻ではないけれど、何冊か読んだことがあります。好きな作品の1つですね」。 　もともとマンガ好き。 「好きな作品を何度も繰り返し読みます。マンガを読むのはだいたい夜寝る前のひと時なので、悲しくなったりドキドキしたりはイヤ。撮影中に真剣に読んで、ストーリーが頭から離れなくなっても困ります。だから、話は分かっていて、安心しながら楽しんで読めるものが好きなんです。『こち亀』もそうやって、何度も楽しめる作品ですよね。両さんみたいなお巡りさんが自分の街にいたらいいな、と幸せな気分になって眠りにつけます」。 　そう、映画版「こち亀」を観た人も、きっと幸せな気分になれるはず。 「両さんは、みんなを元気づけてくれる。両さんは、みんなにとっての救いなんです。映画を観た方が、自分ももう少し頑張ろうかな、と思ってくださったら、うれしいですね」。]]></description>
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<div class="kiji cont01 clearfix">
<div class="textArea">
<h4>「こち亀」の世界でもフラットに、</ br><br />
シングルマザーを演じる</h4>
<p>『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が「週刊少年ジャンプ」（集英社）連載35周年の節目となる2011年夏、映画となる。主人公の“両さん”こと両津勘吉は、破天荒でハチャメチャなトラブルメーカー、でも人情は人一倍厚い下町のお巡りさん。演じるは、09年に放映されたテレビドラマ同様、SMAPの香取慎吾。そして、我らが深キョン、深田恭子が映画版のスペシャルゲストとして「こち亀」ワールドに参加する。「おっとりした深キョンが、あのハイテンションな世界に放り込まれて、いったいどうなってしまうのか……」と心配するBUAISO世代の声が聞こえてきそうだが、大丈夫。<br />
「設定上、香取さんや子どもとのシーンが多くて、こち亀ならではの“みんなで和気あいあい”というシーンには登場していないんです。『こち亀』の世界にいるけれども、でも、それを意識しすぎることなく、フラットな気分で演じました」。<br />
　というのも、深田が演じるのは、両さんの小学生時代の憧れの同級生・沢村桃子役。小学生の娘がいるシングルマザーで、偶然、両さんと再会し、気持ちが通い合うが……という設定だ。お察しの通りストーリーは、膨大なコミックの中で、とりわけ人気の高かった両さんの初恋話をモチーフにしながら、映画らしさを追求したオリジナル。両さんはじめお馴染みのメンバーが登場するアップテンポなコメディーでありながら、重厚かつシリアスなドラマも展開される。そして桃子は、後者「ドラマ」の方のキーパーソンなのだ。</p>
</div>
<p><!-- div id="gallery" style="float:right; width:265px;"></p>
<div id="pop"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/中面_DSC_0211_s.jpg" alt="" title="松下奈緒さん" width="260" height="260" class="alignright size-full wp-image-7566" /></div>
<div id="thumbBox">
<ul>
<li><a href="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/中面_DSC_0211_s.jpg"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/中面_DSC_0211_s.jpg" alt="01" width="84" height="84" /></a></li>
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<ul>
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</li>
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<ul>
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</li>
</ul>
</div>
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<div class="kiji cont01">
<h4>“子ども思いのママ”</h4>
<p>　さて、次に気になるのは、深キョンが母親役を演じるということだろう。だが、こちらも心配ない。深田はすでに「お母さん」なのだ。子どもの名は「メロンパンナちゃん」。ファンなら誰でも知っている深田の愛犬だ。<br />
　今回の取材には、メロンパンナちゃんも同席してくれたのだが、その、お行儀の良いこと。30分ほどの取材中、“ママ”に抱っこされたまま、吠えもせずにじっとしている。ママの撮影も、マネジャーさんと並んで静かに見学。ママと一緒の撮影では一転、愛くるしい笑顔を振りまいてくれた。空気を読まずに暴れ回るウチの3歳児に、メロンパンナちゃんの爪の垢を煎じて飲ませたいくらい――というわけで、“子ども”のしつけ方について聞いてみた。<br />
「怒る時はものすごく怒って、褒める時はものすごく褒める――そうやって強弱を付けるといいと、教えてもらいました」。<br />
　それだけ？　他に気を付けていることは？<br />
「この子はお仕事にも連れて行きます。いつも私と一緒なので、満足していると思います。だからあまり吠えないのかも。でも、私が忙しいと、移動が増えてこの子も疲れてくると思うので、お休みの日は、この子の体調を見ながら予定を考えることにしています」。<br />
　なんと子ども思いのママなのだろう！ 仕事のスケジュール優先で、ついつい休日も、子どもより自分のペースで過ごすことになりがちな筆者は、猛省するしかない。だが、そんなダメ母親を、深キョンは優しく励ましてくれる。<br />
「今回の撮影では、母って強いな、と感じました。子どもを育てるのは、本当に大変なことだと思う。特に、お仕事しながらのお母さん業は大変でしょうが、働くママたちにとって、この作品が励ましになればいいな、と思います」。<br />
　この一言に救われた。そんな優等生ママの深キョンでも、桃子役は難しかったという。<br />
「桃子は1人で頑張って生きている女性で、サバサバしたお母さんです。そういう女性を演じながら、しかも日常生活の場面で、子どもへの愛情を出すのが難しかったです」。<br />
　もう1つは、旅芸人一座の座長役でもあること。劇中劇の「女ねずみ小僧」のシーンは、大衆演劇も上演される浅草雷5656会館で撮影した。刀を持っての立ち回りは、初めて。<br />
「何から何まで教えていただいて、数日かけてみっちりお稽古をしましたが、何年も座長としてやってきた人として演じなければならないので、大変でした」。<br />
　りりしい表情とキレのある動きは、ぜひ劇場で確かめてもらいたい。
</p></div>
<div class="kiji cont01">
<h4>「両さんはみんなにとっての“救い”」</h4>
<p>　さて「こち亀」といえば、“少年誌の最長連載記録”のギネス記録を保持し、コミックスは累計1億4300万部以上を売り上げている国民的人気コミック。<br />
「全巻ではないけれど、何冊か読んだことがあります。好きな作品の1つですね」。<br />
　もともとマンガ好き。<br />
「好きな作品を何度も繰り返し読みます。マンガを読むのはだいたい夜寝る前のひと時なので、悲しくなったりドキドキしたりはイヤ。撮影中に真剣に読んで、ストーリーが頭から離れなくなっても困ります。だから、話は分かっていて、安心しながら楽しんで読めるものが好きなんです。『こち亀』もそうやって、何度も楽しめる作品ですよね。両さんみたいなお巡りさんが自分の街にいたらいいな、と幸せな気分になって眠りにつけます」。<br />
　そう、映画版「こち亀」を観た人も、きっと幸せな気分になれるはず。<br />
「両さんは、みんなを元気づけてくれる。両さんは、みんなにとっての救いなんです。映画を観た方が、自分ももう少し頑張ろうかな、と思ってくださったら、うれしいですね」。
</p></div>
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		<title>松下奈緒インタビュー「『クーザ』の臨場感は実際に観ないと分からない」</title>
		<link>http://www.buaiso.net/interview/coverstory/8952/</link>
		<comments>http://www.buaiso.net/interview/coverstory/8952/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 25 May 2011 03:00:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[// 人間の技を魅せる『クーザ』からパワーをもらった 　スーパーサーカス『クーザ』のスペシャルサポーターを務める。 「東京公演の初日に観て、本当に大興奮のひと時でした。『コルテオ』とはまた一味違って、より人間の技で魅せるスリリングさには思わず声をあげてしまいました。 　一番すごいと思ったのは、ホイール・オブ・デス。巨大な2つの車輪が、2人のアーティストの絶妙なバランスで、止まったり回ったりします。アーティストが回っている車輪の上で魅せるパフォーマンス。2人が命を懸けて演じているのをひしひしと感じて、観ていてドキドキしました。本当に素晴らしいです。時間にしたらほんの数時間だけれど、この舞台に行き着くまでには、さまざまなストーリーがあったと思うんです。長い時間をかけて、創り上げてきたからこそこんなにも魅力的であり、完成度が高く、観る人にパワーを与えてくれる作品（『クーザ』）になっている気がするんですよね。本当にたくさんのパワーをもらいました。こうやってアーティストが頑張る姿を見てパワーをもらえるのって、生の舞台ならではの魔法ですよね。 　話していたら、また観たくなってきました。違う席で観ると、きっと感じ方も違うんでしょうね。名古屋公演にも行こうかな（笑）」。 舞台は気持ちのキャッチボール 　音楽家としてライブツアーを続けている松下。舞台に立つ側から見て、生の舞台にはどんな魅力があるのだろうか。 「貴重な時間を使ってわざわざ来てくれたお客さんに、『行って良かったな』と満足しながら家路についてほしい――そう思いながらステージに立っています。私もお客さんと一緒に楽しみたい。その思いが自然にそういう気持ちを起こしているんだと思います。 　なので、自分が演奏していて楽しいときにはお客さんも楽しんでいるということが、とてもうれしいんです。ライブを始めたばかりの頃は、余裕がなくて分かりませんでしたが、いつからか、お客さんが笑っているのが見えるようになりましたし、空気感でも分かるようになりましたね。 　お客さんからパワーをもらったり返したりの、気持ちのキャッチボールと言ってもいいのかもしれません。それを感じる瞬間に、ライブは面白いなあ、と思いますね」。 「3歳からピアノを始めたのですが、少し大きくなってから、ピアノ教室に通い始めました。その教室には内部だけの発表会があって、10人くらい、他の子どもたちがいる前で弾くんです。『弾きたい人、いますか？』と先生がおっしゃっても、自分からは手を挙げられませんでしたが、でも『松下さん』と当てられると、『よし、頑張ろう』って。弾き終わって、先生から『はい、よくできました』と言われると、うれしくて……。そんな、引っ込み思案のようでいて、やる気はある子どもでした。 　そうして、次はこれを弾きたい、その次は……としていくうちに、気付いたら20年たっていました（笑）」。 女優も音楽も大切変わる自分を楽しみたい 「ライブツアーでも、使うピアノはその会場のピアノを使わせていただいています。朝一番で弾いてみて初めて、その日演奏するピアノの性格が分かります。ピアノとの出合いは毎回楽しみにしているんです。 　私の好みの音は、キラッと輝くように、高音がきれいにクリアに透き通る音、女性っぽい、かわいい音。そういう音が、自分が作った曲に合う音質だと思うんです」。 　昨年のNHK総合・連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で、松下がヒロイン・村井（飯田）布美枝役を好演したことは、改めて言うまでもなく日本中の人の心に残っている。 　ピアノの演奏や作曲に加えて、紅白歌合戦の司会、フジテレビ系連続ドラマ『CONTROL　犯罪心理捜査』では熱血女性刑事役に挑戦するなど、ますます活躍の場を広げている松下。彼女自身が思い描く未来はどんなものだろうか。 「女優と音楽、2つの仕事を両立しながら続けていくのが目標です。こういう役と決めつけず、真っ白な状態を保ちながら、幾つになってもいろんな役柄に挑戦していきたい。そして、役とともに自分も変わっていけたらいいな、と思います」。]]></description>
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<div class="kiji cont02 clearfix">
<div class="textArea" style="float:left;">
<h4>人間の技を魅せる『クーザ』から<br />パワーをもらった</h4>
<p>　スーパーサーカス『クーザ』のスペシャルサポーターを務める。<br />
「東京公演の初日に観て、本当に大興奮のひと時でした。『コルテオ』とはまた一味違って、より人間の技で魅せるスリリングさには思わず声をあげてしまいました。<br />
　一番すごいと思ったのは、ホイール・オブ・デス。巨大な2つの車輪が、2人のアーティストの絶妙なバランスで、止まったり回ったりします。アーティストが回っている車輪の上で魅せるパフォーマンス。2人が命を懸けて演じているのをひしひしと感じて、観ていてドキドキしました。本当に素晴らしいです。時間にしたらほんの数時間だけれど、この舞台に行き着くまでには、さまざまなストーリーがあったと思うんです。長い時間をかけて、創り上げてきたからこそこんなにも魅力的であり、完成度が高く、観る人にパワーを与えてくれる作品（『クーザ』）になっている気がするんですよね。本当にたくさんのパワーをもらいました。こうやってアーティストが頑張る姿を見てパワーをもらえるのって、生の舞台ならではの魔法ですよね。<br />
　話していたら、また観たくなってきました。違う席で観ると、きっと感じ方も違うんでしょうね。名古屋公演にも行こうかな（笑）」。
</p></div>
<div id="gallery" style="float:right; width:265px;">
<div id="pop"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/中面_DSC_0211_s.jpg" alt="" title="松下奈緒さん" width="260" height="260" class="alignleft size-full wp-image-7566" /></div>
<div id="thumbBox">
<ul>
<li><a href="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/中面_DSC_0211_s.jpg"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/中面_DSC_0211_s.jpg" alt="01" width="84" height="84" /></a></li>
</ul>
<ul>
<li><a href="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/en04.jpg"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/en04.jpg" alt="01" width="84" height="84" /></a>
</li>
</ul>
<ul>
<li><a href="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/en05.jpg"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/en05.jpg" alt="01" width="84" height="84" /></a>
</li>
</ul>
<ul>
<li><a href="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/en16.jpg"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/en16.jpg" alt="01" width="84" height="84" /></a>
</li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
<div class="kiji cont01">
<h4>舞台は気持ちのキャッチボール</h4>
<p>　音楽家としてライブツアーを続けている松下。舞台に立つ側から見て、生の舞台にはどんな魅力があるのだろうか。<br />
「貴重な時間を使ってわざわざ来てくれたお客さんに、『行って良かったな』と満足しながら家路についてほしい――そう思いながらステージに立っています。私もお客さんと一緒に楽しみたい。その思いが自然にそういう気持ちを起こしているんだと思います。<br />
　なので、自分が演奏していて楽しいときにはお客さんも楽しんでいるということが、とてもうれしいんです。ライブを始めたばかりの頃は、余裕がなくて分かりませんでしたが、いつからか、お客さんが笑っているのが見えるようになりましたし、空気感でも分かるようになりましたね。<br />
　お客さんからパワーをもらったり返したりの、気持ちのキャッチボールと言ってもいいのかもしれません。それを感じる瞬間に、ライブは面白いなあ、と思いますね」。<br />
「3歳からピアノを始めたのですが、少し大きくなってから、ピアノ教室に通い始めました。その教室には内部だけの発表会があって、10人くらい、他の子どもたちがいる前で弾くんです。『弾きたい人、いますか？』と先生がおっしゃっても、自分からは手を挙げられませんでしたが、でも『松下さん』と当てられると、『よし、頑張ろう』って。弾き終わって、先生から『はい、よくできました』と言われると、うれしくて……。そんな、引っ込み思案のようでいて、やる気はある子どもでした。<br />
　そうして、次はこれを弾きたい、その次は……としていくうちに、気付いたら20年たっていました（笑）」。
</p></div>
<div class="kiji cont01">
<h4>女優も音楽も大切<br />変わる自分を楽しみたい</h4>
<p>「ライブツアーでも、使うピアノはその会場のピアノを使わせていただいています。朝一番で弾いてみて初めて、その日演奏するピアノの性格が分かります。ピアノとの出合いは毎回楽しみにしているんです。<br />
　私の好みの音は、キラッと輝くように、高音がきれいにクリアに透き通る音、女性っぽい、かわいい音。そういう音が、自分が作った曲に合う音質だと思うんです」。<br />
　昨年のNHK総合・連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で、松下がヒロイン・村井（飯田）布美枝役を好演したことは、改めて言うまでもなく日本中の人の心に残っている。<br />
　ピアノの演奏や作曲に加えて、紅白歌合戦の司会、フジテレビ系連続ドラマ『CONTROL　犯罪心理捜査』では熱血女性刑事役に挑戦するなど、ますます活躍の場を広げている松下。彼女自身が思い描く未来はどんなものだろうか。<br />
「女優と音楽、2つの仕事を両立しながら続けていくのが目標です。こういう役と決めつけず、真っ白な状態を保ちながら、幾つになってもいろんな役柄に挑戦していきたい。そして、役とともに自分も変わっていけたらいいな、と思います」。
</p></div>
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		<item>
		<title>“表現すること”を追求する</title>
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		<pubDate>Mon, 11 Apr 2011 03:00:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[// バレリーナ人生の集大成 　草刈民代の半生は、そのキャリアを8歳でスタートさせて以来、まさに“バレエ漬け”の日々だった。16歳で牧阿佐美バレヱ団に入団。若くして日本を代表する世界的なプリマバレリーナとして国内外で活躍を続けてきた。その草刈のバレリーナとしての最後の舞台が映画『ダンシング・チャップリン』となる。 「最後だからといって、感慨に浸ることはありませんでした。むしろ、気が楽なところもありました。例えば、普段であれば、長くトウシューズを履いていると足が痛み怪我をしやすくなります。そのために次の公演のコンディションを考えて神経質になったり、余計なプレッシャーを感じることがありました。しかし、バレリーナとしては今回で最後の作品。稽古や撮影で1日13時間ほどトウシューズを履いていることもありましたが、『怪我をしてもこの作品だけ踊ることができれば大丈夫、やるだけやろう』と思いっきり踊ることができました」。 　元々、『ダンシング・チャップリン』は“20世紀の喜劇王”チャールズ・チャップリンの数々の名画を題材に、フランスの巨匠振付家、ローラン・プティがイタリアのバレエダンサー、ルイジ・ボニーノのために作り上げたバレエ作品。今回はそれを草刈の夫でもある周防正行監督が映画化した。ボニーノとともにバレエを踊る草刈は、『街の灯』の盲目の花売り娘役や『キッド』の少年役、さらにはチャップリン役まで7役をこなし、36年のバレリーナ人生の集大成ともいえる踊りを披露している。振り付けはバレエ作品同様、プティが務める。 「プティ先生と仕事をするのは容易なことではありません。どの側面に関しても強い美意識がある本物の芸術家ですから。 　プティ先生との出会いは1995年に行われた、牧阿佐美バレヱ団の公演『アルルの女』でした。ルイジとの出会いもこの公演で、当時は、プティ先生もルイジも私には雲の上の人。この機会に、学べるものは何でも学びたいと思いました。今思うと、ルイジと私は、ダンサーとしての傾向が似ているので、振り付けを教えてくれる彼の言動はすんなり入ってきましたし、彼もとても熱心に教えてくださって。公演終了後に『もっと表現できるよ』と言われたのですが、それは私の経験の中でも印象深く残っています。むしろここまでやっても『もっとやれる』と言われたことに驚いたというか……踊る表現を追求することは、底なしに深いのだと改めて知りました」。 夫・周防監督が撮った舞台裏「安心して稽古ができた」 　映画『ダンシング――』は、5分間の幕間を挟んだ2幕構成という形をとっている。本編というべき第二幕＜バレエ＞の前に上映される第一幕＜アプローチ＞では、バレエ作品である『ダンシング――』を映画化するまでの60日間を記録。振付家と監督の攻防、チャールズ・チャップリンの息子であるユージーン氏へのインタビュー、そしてボニーノの踊りに対する姿勢や、最後のバレエに向けてまい進する草刈の姿が、周防監督の視点により切り取られている。 「作品中では稽古中の様子も観てもらえるので臨場感がありますし、バレエを観たことがない人でも楽しめます」。 　草刈がラストダンスの舞台に選んだ場所は、夫との15年ぶりの共作の場所ともなった。彼女がスクリーンデビューを果たした映画『Shall We ダンス？』以来の草刈と周防監督のタッグは、15年の時を経て、妻のバレリーナとしてのラストダンスを収めた映画に。結婚、それぞれの立場、15年の夫婦生活……出会った頃とはさまざまな事情が変化した今、監督であり、夫でもある周防氏が撮影する“舞台下の草刈民代”も興味深い。 「夫がのぞくファインダーの中で、（自分は）よく笑うなと思いました。監督が夫だからどう撮っても悪いようには使わないだろうと思っていたので、カメラの前でも安心していつも通りの稽古ができました。私と夫の15年分の、お互いが知らない間に蓄積されたものが表現された作品にもなったと思います。彼は“動き”の表現を映像化するセンスに長けている人だと思うのですが、その監督（周防監督）とバレリーナが一緒になり、集大成として、この作品にたどりつけたことに感謝します」。 得たものを他者に届けるそれが表現者の仕事 　映画の撮影は2009年。それ以後の草刈は新たな舞台に立っている。映画『ダンシング――』はこれまでの集大成であり、バレリーナと女優という2つの道の分水嶺となる作品だ。しかし、方法は違えど、今後の草刈が「表現」していくことに変わりはない。 「バレリーナを引退するまでは踊ることが自分の中心でした。ダンサーには踊りがすべてだという人が多いのですが、それぐらいじゃないと成立しない職業なんだと思います。多くの経験を積ませていただき、素晴らしい方々と出会いました。積み重ねた分だけ恩恵にあずかっていることを実感しています。 　それを通してわかったことは、あらゆる面で得たものを他者に届けることが表現者の仕事なのだということです。これからは演技を通して、“表現すること”を考えていきたいと思います」。 「もっと表現できるよ」。プティの言葉は、まだ、消えていない。　（撮影：中島正之、構成：太田健司）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><script type="text/javascript">// <![CDATA[
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<div class="kiji clearfix">
<h4>バレリーナ人生の集大成</h4>
<p>　草刈民代の半生は、そのキャリアを8歳でスタートさせて以来、まさに“バレエ漬け”の日々だった。16歳で牧阿佐美バレヱ団に入団。若くして日本を代表する世界的なプリマバレリーナとして国内外で活躍を続けてきた。その草刈のバレリーナとしての最後の舞台が映画『ダンシング・チャップリン』となる。<br />
「最後だからといって、感慨に浸ることはありませんでした。むしろ、気が楽なところもありました。例えば、普段であれば、長くトウシューズを履いていると足が痛み怪我をしやすくなります。そのために次の公演のコンディションを考えて神経質になったり、余計なプレッシャーを感じることがありました。しかし、バレリーナとしては今回で最後の作品。稽古や撮影で1日13時間ほどトウシューズを履いていることもありましたが、『怪我をしてもこの作品だけ踊ることができれば大丈夫、やるだけやろう』と思いっきり踊ることができました」。<br />
　元々、『ダンシング・チャップリン』は“20世紀の喜劇王”チャールズ・チャップリンの数々の名画を題材に、フランスの巨匠振付家、ローラン・プティがイタリアのバレエダンサー、ルイジ・ボニーノのために作り上げたバレエ作品。今回はそれを草刈の夫でもある周防正行監督が映画化した。ボニーノとともにバレエを踊る草刈は、『街の灯』の盲目の花売り娘役や『キッド』の少年役、さらにはチャップリン役まで7役をこなし、36年のバレリーナ人生の集大成ともいえる踊りを披露している。振り付けはバレエ作品同様、プティが務める。<br />
「プティ先生と仕事をするのは容易なことではありません。どの側面に関しても強い美意識がある本物の芸術家ですから。<br />
　プティ先生との出会いは1995年に行われた、牧阿佐美バレヱ団の公演『アルルの女』でした。ルイジとの出会いもこの公演で、当時は、プティ先生もルイジも私には雲の上の人。この機会に、学べるものは何でも学びたいと思いました。今思うと、ルイジと私は、ダンサーとしての傾向が似ているので、振り付けを教えてくれる彼の言動はすんなり入ってきましたし、彼もとても熱心に教えてくださって。公演終了後に『もっと表現できるよ』と言われたのですが、それは私の経験の中でも印象深く残っています。むしろここまでやっても『もっとやれる』と言われたことに驚いたというか……踊る表現を追求することは、底なしに深いのだと改めて知りました」。</p>
</div>
<div class="kiji cont01">
<h4>夫・周防監督が撮った舞台裏<br />「安心して稽古ができた」</h4>
<p>　映画『ダンシング――』は、5分間の幕間を挟んだ2幕構成という形をとっている。本編というべき第二幕＜バレエ＞の前に上映される第一幕＜アプローチ＞では、バレエ作品である『ダンシング――』を映画化するまでの60日間を記録。振付家と監督の攻防、チャールズ・チャップリンの息子であるユージーン氏へのインタビュー、そしてボニーノの踊りに対する姿勢や、最後のバレエに向けてまい進する草刈の姿が、周防監督の視点により切り取られている。<br />
「作品中では稽古中の様子も観てもらえるので臨場感がありますし、バレエを観たことがない人でも楽しめます」。<br />
　草刈がラストダンスの舞台に選んだ場所は、夫との15年ぶりの共作の場所ともなった。彼女がスクリーンデビューを果たした映画『Shall We ダンス？』以来の草刈と周防監督のタッグは、15年の時を経て、妻のバレリーナとしてのラストダンスを収めた映画に。結婚、それぞれの立場、15年の夫婦生活……出会った頃とはさまざまな事情が変化した今、監督であり、夫でもある周防氏が撮影する“舞台下の草刈民代”も興味深い。<br />
「夫がのぞくファインダーの中で、（自分は）よく笑うなと思いました。監督が夫だからどう撮っても悪いようには使わないだろうと思っていたので、カメラの前でも安心していつも通りの稽古ができました。私と夫の15年分の、お互いが知らない間に蓄積されたものが表現された作品にもなったと思います。彼は“動き”の表現を映像化するセンスに長けている人だと思うのですが、その監督（周防監督）とバレリーナが一緒になり、集大成として、この作品にたどりつけたことに感謝します」。</p>
</div>
<div class="kiji cont01">
<h4>得たものを他者に届ける<br />それが表現者の仕事</h4>
<p>　映画の撮影は2009年。それ以後の草刈は新たな舞台に立っている。映画『ダンシング――』はこれまでの集大成であり、バレリーナと女優という2つの道の分水嶺となる作品だ。しかし、方法は違えど、今後の草刈が「表現」していくことに変わりはない。<br />
「バレリーナを引退するまでは踊ることが自分の中心でした。ダンサーには踊りがすべてだという人が多いのですが、それぐらいじゃないと成立しない職業なんだと思います。多くの経験を積ませていただき、素晴らしい方々と出会いました。積み重ねた分だけ恩恵にあずかっていることを実感しています。<br />
　それを通してわかったことは、あらゆる面で得たものを他者に届けることが表現者の仕事なのだということです。これからは演技を通して、“表現すること”を考えていきたいと思います」。</p>
<h4></h4>
<p>「もっと表現できるよ」。プティの言葉は、まだ、消えていない。　<br />（撮影：中島正之、構成：太田健司<編集部>）</p>
</div>
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		<title>栗山千明「変身することが好き」</title>
		<link>http://www.buaiso.net/interview/coverstory/7361/</link>
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		<pubDate>Fri, 25 Feb 2011 03:00:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
				<category><![CDATA[表紙の人]]></category>

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		<description><![CDATA[// 　10代の頃はゴシック・ファッションにハマっていた。黒のコルセットに、網タイツ。ウィッグを好み、ファッションに合わせて「今日は赤毛のボブにしよう」などと楽しんでいた。そうした“変身グッズ”は原宿やニューヨークで買った。メイクさんに業務用のお店に連れて行ってもらったこともある。 　3月2日に発売される、椎名林檎作詞・作曲・プロデュースの両A面シングル『おいしい季節／決定的三分間』は、真逆テイスト、異なる世界観の2曲。『おいしい季節』はポップでキュートな楽曲を歌い上げるように。「1曲の中に、カッコイイ、かわいい、セクシー、いろんな表現があるので楽しかった」。『決定的三分間』は、エッジの効いたハードでスイングな楽曲を囁くように。「普段はあまり意識しない息を意識する、いい機会になりました。林檎さん自身にも囁くような曲がありますが、林檎さんはこういうふうに息をコントロールしているんだろうな、という発見もありました」。 　真逆に変身する栗山千明が聴けるだけでなく、真逆に変身する栗山千明も見られる。2つの曲それぞれの世界観が、ジャケット（曲順・ジャケット違いで2枚同時リリースされる）やミュージックビデオでも体現されているのだ。『おいしい季節』がメインのジャケットでは、「久しぶりにコルセットと網タイツを身につけました。嬉しかったですね」。『おいしい季節』のミュージックビデオは、バンドと一緒に、「部屋の中だけど木漏れ日を感じながら歌う」、自然な感じの仕上がり。対照的に『決定的三分間』の方は、彼の部屋に忍び込むというストーリーに沿って作り込んだ印象だ。 　3月16日にはファーストアルバム『CIRCUS』が発売される。総勢10組の個性溢れるロックアーティストが書き下ろした11曲を収録。昨年11月に発売された布袋寅泰プロデュースの『可能性ガール』、1月に発売された浅井健一プロデュースの『コールドフィンガーガール』も入っている。「豪華なアーティストの方々に携わっていただいたことで、いろいろな表現ができました。聴いてくださる皆さんにも満足していただけるアルバムになったと思います」。アルバムタイトルとなっている「サーカス」さながらに、バラエティに富んだロックアルバム。いろいろに変身する栗山千明が聴けそうだ。 　今でもウィッグが好きだ。「変身することが好きなんだと思う。芝居が楽しいと思えるのも、変身が好きだから」。 　やっぱり女優さんだ。]]></description>
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<div class="textArea">
<h4></h4>
<p>　10代の頃はゴシック・ファッションにハマっていた。黒のコルセットに、網タイツ。ウィッグを好み、ファッションに合わせて「今日は赤毛のボブにしよう」などと楽しんでいた。そうした“変身グッズ”は原宿やニューヨークで買った。メイクさんに業務用のお店に連れて行ってもらったこともある。<br />
　3月2日に発売される、椎名林檎作詞・作曲・プロデュースの両A面シングル『おいしい季節／決定的三分間』は、真逆テイスト、異なる世界観の2曲。『おいしい季節』はポップでキュートな楽曲を歌い上げるように。「1曲の中に、カッコイイ、かわいい、セクシー、いろんな表現があるので楽しかった」。『決定的三分間』は、エッジの効いたハードでスイングな楽曲を囁くように。「普段はあまり意識しない息を意識する、いい機会になりました。林檎さん自身にも囁くような曲がありますが、林檎さんはこういうふうに息をコントロールしているんだろうな、という発見もありました」。
</p></div>
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<div id="pop"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/02/no42_p3_l.jpg" alt="" title="栗山千明さん" width="260" height="260" class="alignleft size-full wp-image-7566" /></div>
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<li><a href="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/02/no42_p3_l.jpg"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/02/no42_p3_l.jpg" alt="01" width="84" height="84" /></a></li>
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<h4></h4>
<p>　真逆に変身する栗山千明が聴けるだけでなく、真逆に変身する栗山千明も見られる。2つの曲それぞれの世界観が、ジャケット（曲順・ジャケット違いで2枚同時リリースされる）やミュージックビデオでも体現されているのだ。『おいしい季節』がメインのジャケットでは、「久しぶりにコルセットと網タイツを身につけました。嬉しかったですね」。『おいしい季節』のミュージックビデオは、バンドと一緒に、「部屋の中だけど木漏れ日を感じながら歌う」、自然な感じの仕上がり。対照的に『決定的三分間』の方は、彼の部屋に忍び込むというストーリーに沿って作り込んだ印象だ。<br />
　3月16日にはファーストアルバム『CIRCUS』が発売される。総勢10組の個性溢れるロックアーティストが書き下ろした11曲を収録。昨年11月に発売された布袋寅泰プロデュースの『可能性ガール』、1月に発売された浅井健一プロデュースの『コールドフィンガーガール』も入っている。「豪華なアーティストの方々に携わっていただいたことで、いろいろな表現ができました。聴いてくださる皆さんにも満足していただけるアルバムになったと思います」。アルバムタイトルとなっている「サーカス」さながらに、バラエティに富んだロックアルバム。いろいろに変身する栗山千明が聴けそうだ。<br />
　今でもウィッグが好きだ。「変身することが好きなんだと思う。芝居が楽しいと思えるのも、変身が好きだから」。<br />
　やっぱり女優さんだ。
</p></div>
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		<item>
		<title>宮本亜門「演劇の可能性を知ってほしい」</title>
		<link>http://www.buaiso.net/interview/coverstory/6233/</link>
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		<pubDate>Tue, 11 Jan 2011 03:00:52 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
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		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[演劇]]></category>
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		<category><![CDATA[週末]]></category>

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		<description><![CDATA[// 「こけら落としに、どうして暗い芝居をやるのか、と色々な人に聞かれました」と笑う。「でも、インターネット上では小説『金閣寺』に多くの若い人たちが『自分のことを書いているみたいだ』と熱いコメントを寄せています。若者が抱くだろう、他人に言えない悩みや社会に対する苛立ちがたっぷりと入っているのが、『金閣寺』の面白いところなんです」 　10代、20代の頃にまるで通過儀礼のようにハマる小説として有名なのは、何と言っても太宰治『人間失格』だが、最近、そのラインナップに三島由紀夫の『金閣寺』が加わったらしい。それはおそらく、今の若者がどんな時代に人格形成期を過ごしたか、と密接に関わっている。 「なぜか、僕の友だちは20代か30代が多いんです。彼らは面白い。彼らの多くは10代の頃に社会の価値観が大きく変動してしまう経験をしています。しかも、現在の彼らの生活の厳しさは、僕らの世代からは想像できないほどです。嫌でも自分と向き合わざるを得ない状況にあって、だから今、彼らは『何を信じればいいのだろう』『真実はなんだろう』と必死に探り、求めているような気がします。 　そんな現代を生きる若い人たちが観て、登場人物に対して『自分たちと同じだ』と感じてもらえるような舞台にしたい。たしかに華やかなオープニングにはふさわしくないかもしれないけれど、今の時代に必要な作品ではないでしょうか」 　主人公の溝口を演じるのは、V6の森田剛。「悪魔のような」柏木は『パッチギ！』の高岡蒼甫が、「天使のような」鶴川は『FINEBOYS』の専属モデルで俳優の大東俊介が演じる。まさに若者による若者のための青春物だ。だからといって、 「三島由紀夫の名作『金閣寺』をきれいにわかりやすく舞台化すると思ったら、大間違いです。いわゆる金閣寺の建物は舞台上にありません。畳もありません。先に言っておきますが、実験的な舞台です。お客さんは『これ、演劇？』と驚くかもしれません」 　別に、難解だと言われている小説をさらにわかりにくくしようというわけではない。 「異次元に連れていってもらって『ああ、楽しかった』というタイプの演劇もありますよね。だって、みんな毎日色々なことがあって、疲れているんだから。楽しい気晴らしを――。それもよくわかります。でも、美術館に行った後よく物を考えるように、『これ、どういう意味かな、ああそうか、なるほど』という具合に、作品と自分の人生を照らし合わせてほしいのです。演劇でも思考することができます。そんな演劇の可能性を知ってほしいな、と考えて、思考を誘う仕掛けをいろいろ用意しました。まず、お客さんが入ってくると、出演者が舞台の上にいます。しかも、普段着で。そして、小説『金閣寺』を読み始めます。さあ、どうなるんでしょう（笑）」]]></description>
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<div class="kiji cont02 clearfix">
<div class="textArea">
<h4></h4>
<p>「こけら落としに、どうして暗い芝居をやるのか、と色々な人に聞かれました」と笑う。「でも、インターネット上では小説『金閣寺』に多くの若い人たちが『自分のことを書いているみたいだ』と熱いコメントを寄せています。若者が抱くだろう、他人に言えない悩みや社会に対する苛立ちがたっぷりと入っているのが、『金閣寺』の面白いところなんです」<br />
　10代、20代の頃にまるで通過儀礼のようにハマる小説として有名なのは、何と言っても太宰治『人間失格』だが、最近、そのラインナップに三島由紀夫の『金閣寺』が加わったらしい。それはおそらく、今の若者がどんな時代に人格形成期を過ごしたか、と密接に関わっている。<br />
「なぜか、僕の友だちは20代か30代が多いんです。彼らは面白い。彼らの多くは10代の頃に社会の価値観が大きく変動してしまう経験をしています。しかも、現在の彼らの生活の厳しさは、僕らの世代からは想像できないほどです。嫌でも自分と向き合わざるを得ない状況にあって、だから今、彼らは『何を信じればいいのだろう』『真実はなんだろう』と必死に探り、求めているような気がします。<br />
　そんな現代を生きる若い人たちが観て、登場人物に対して『自分たちと同じだ』と感じてもらえるような舞台にしたい。たしかに華やかなオープニングにはふさわしくないかもしれないけれど、今の時代に必要な作品ではないでしょうか」
</p></div>
<div id="gallery">
<div id="pop"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/01/no41_h1_1.jpg" alt="" title="" width="260" height="260" class="alignleft size-full wp-image-4398" /></div>
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</div>
<div class="kiji cont01">
　主人公の溝口を演じるのは、V6の森田剛。「悪魔のような」柏木は『パッチギ！』の高岡蒼甫が、「天使のような」鶴川は『FINEBOYS』の専属モデルで俳優の大東俊介が演じる。まさに若者による若者のための青春物だ。だからといって、<br />
「三島由紀夫の名作『金閣寺』をきれいにわかりやすく舞台化すると思ったら、大間違いです。いわゆる金閣寺の建物は舞台上にありません。畳もありません。先に言っておきますが、実験的な舞台です。お客さんは『これ、演劇？』と驚くかもしれません」<br />
　別に、難解だと言われている小説をさらにわかりにくくしようというわけではない。<br />
「異次元に連れていってもらって『ああ、楽しかった』というタイプの演劇もありますよね。だって、みんな毎日色々なことがあって、疲れているんだから。楽しい気晴らしを――。それもよくわかります。でも、美術館に行った後よく物を考えるように、『これ、どういう意味かな、ああそうか、なるほど』という具合に、作品と自分の人生を照らし合わせてほしいのです。演劇でも思考することができます。そんな演劇の可能性を知ってほしいな、と考えて、思考を誘う仕掛けをいろいろ用意しました。まず、お客さんが入ってくると、出演者が舞台の上にいます。しかも、普段着で。そして、小説『金閣寺』を読み始めます。さあ、どうなるんでしょう（笑）」
</div>
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		<item>
		<title>松たか子「厳しさに惹かれ、自ら父と同じ道を歩む」</title>
		<link>http://www.buaiso.net/interview/coverstory/4164/</link>
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		<pubDate>Thu, 25 Nov 2010 03:00:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>SH</dc:creator>
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		<category><![CDATA[テレビ]]></category>
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		<category><![CDATA[芸術]]></category>

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		<description><![CDATA[// シェイクスピア喜劇『十二夜』で2011年をスタートする松たか子が、女優への決意を固めた小学生の頃のエピソードを語った。 　祖母危篤の知らせを受けた時だった。「いつも完璧なヒーローであり、舞台の上でかっこよく生きていた」父・松本幸四郎が、舞台上で一度だけ完璧でないコンディションを見せた。 「父の完璧でない姿にショックを受けました。同時に、自分の親が危篤であっても舞台に立つ仕事を父がしていたことを痛感しました。その時、自分もこの道に行くのかなとふっと思ったんです。小6の時でした。舞台に立つまでの人間の厳しい存在感のようなものに強く惹かれました」。 　両親に相談することなく、一人で考えて決めた。「父が歌舞伎以外にも幅広い分野に出演していたので、幼い頃からいろいろなお芝居を観ていました。観たり真似するのは大好きだったのですが、どうすれば始められるのか何もわかりませんでした。 　中学生の頃は、養成所というものがあるらしい、劇団に入った方がいいのかな、などと考えていましたね。お芝居が完成するまでの過程への関心が高かったと思います」。 　高校入学後、テレビ出演の誘いを受けた。「舞台に興味があったのですが、それでもチャンスだと思って。両親が『本気なら応援するがどうする』と言ったので『やります』と伝えました」。 　1月に上演されるシェイクスピア原作『十二夜』で双子の兄妹を一人二役で演じる。ドラマ『ロングバケーション』以来となるりょうとの共演もBUAISO世代にとって楽しみの一つだ。 　潤色・演出・出演・美術・衣裳を手掛ける串田和美との出会いは古い。「中2の時、串田さんが主宰する自由劇場の公演をシアターコクーンに観に行ったんです。大人がとても無邪気にお芝居の世界で生きている感覚が衝撃的でしたね。それからはお酒も飲めないのになぜか自由劇場の打ち上げにお邪魔していました」。 　串田によれば『十二夜』は切ない大人のストーリーであり、いい加減に生きることの誠実さを知っている大人の作品だという。 「もうちょっといい加減に生きてみたらと人に言われたことがあります。私の一番の課題ですね、いい加減さって(笑)。『十二夜』は古典ですが、串田さんの手が加わるのでそのままではないと思うんです。だからこそシェイクスピアの原作そのものを今のうちに読んでおきたいですね。原点が把握できていれば発想がどこに飛んでいってもついていけると思うので」。 　どこまでも真摯なところがやはり魅力。「いい加減な誠実さ」を演じる姿が楽しみだ。]]></description>
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<div class="kiji cont01">シェイクスピア喜劇『十二夜』で2011年をスタートする松たか子が、女優への決意を固めた小学生の頃のエピソードを語った。</div>
<div class="kiji cont02 clearfix">
<div class="textArea">
<h4></h4>
<p>　祖母危篤の知らせを受けた時だった。「いつも完璧なヒーローであり、舞台の上でかっこよく生きていた」父・松本幸四郎が、舞台上で一度だけ完璧でないコンディションを見せた。<br />
「父の完璧でない姿にショックを受けました。同時に、自分の親が危篤であっても舞台に立つ仕事を父がしていたことを痛感しました。その時、自分もこの道に行くのかなとふっと思ったんです。小6の時でした。舞台に立つまでの人間の厳しい存在感のようなものに強く惹かれました」。<br />
　両親に相談することなく、一人で考えて決めた。「父が歌舞伎以外にも幅広い分野に出演していたので、幼い頃からいろいろなお芝居を観ていました。観たり真似するのは大好きだったのですが、どうすれば始められるのか何もわかりませんでした。<br />
　中学生の頃は、養成所というものがあるらしい、劇団に入った方がいいのかな、などと考えていましたね。お芝居が完成するまでの過程への関心が高かったと思います」。
</p></div>
<div id="gallery">
<div id="pop"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2010/11/40_mokuji_014.jpg" alt="" title="松たか子インタビュー" width="260" height="260" class="alignleft size-full wp-image-4398" /></div>
<div id="thumbBox">
<ul>
<li><a href="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2010/11/40_mokuji_014.jpg"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2010/11/40_mokuji_014.jpg" alt="01" width="84" height="84" /></a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
<div class="kiji cont01">
　高校入学後、テレビ出演の誘いを受けた。「舞台に興味があったのですが、それでもチャンスだと思って。両親が『本気なら応援するがどうする』と言ったので『やります』と伝えました」。<br />
　1月に上演されるシェイクスピア原作『十二夜』で双子の兄妹を一人二役で演じる。ドラマ『ロングバケーション』以来となるりょうとの共演もBUAISO世代にとって楽しみの一つだ。<br />
　潤色・演出・出演・美術・衣裳を手掛ける串田和美との出会いは古い。「中2の時、串田さんが主宰する自由劇場の公演をシアターコクーンに観に行ったんです。大人がとても無邪気にお芝居の世界で生きている感覚が衝撃的でしたね。それからはお酒も飲めないのになぜか自由劇場の打ち上げにお邪魔していました」。<br />
　串田によれば『十二夜』は切ない大人のストーリーであり、いい加減に生きることの誠実さを知っている大人の作品だという。<br />
「もうちょっといい加減に生きてみたらと人に言われたことがあります。私の一番の課題ですね、いい加減さって(笑)。『十二夜』は古典ですが、串田さんの手が加わるのでそのままではないと思うんです。だからこそシェイクスピアの原作そのものを今のうちに読んでおきたいですね。原点が把握できていれば発想がどこに飛んでいってもついていけると思うので」。<br />
　どこまでも真摯なところがやはり魅力。「いい加減な誠実さ」を演じる姿が楽しみだ。
</div>
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