ホーム / Interview / 表紙の人 / 唐沢寿明インタビュー★ヒーロー魂
唐沢寿明インタビュー★ヒーロー魂

映画 『イン・ザ・ヒーロー』

唐沢寿明インタビュー★ヒーロー魂

燃えよ逆境!

 トレーニングに励む中で、徐々に体に昔の感覚が戻ってきたという唐沢は、スタントを極力控え、でき得る限り自分の力で激しいアクションシーンを演じ切った。
「まわりの俳優たちが、動きの良い20代ばかりだったということもあり、その中に交じってアクションをやるのは正直、かなりきつかったです。でも、無理にでも頑張らなければならない場面がくると、僕は燃えてくる性質なんですよね。『負けねぇぞ!』って。これもスーツアクター時代に培われた根性なのかもしれません」
 苦しいときこそパワーが湧くという、逆境好き(!?)の彼は、己の体に鞭打ち、51歳とは思えぬ肉体美を作り上げた。
「半年かけて、徹底的に肉体改造を行ったんです。トレーニングのほか、レア状態の赤身の肉とブロッコリーばかりをひたすらに食べ続け、体を中から筋肉モードに変えていきました。というのも、最初に脚本を読んだとき、冒頭シーンに上半身裸でスーツを着るシーンがあったからです。しかもそこには、『鍛え抜かれた体』的なト書きまであるじゃありませんか! これは大変だぞ、と余計に精を出しました。残念ながら、肉体美をご披露するはずだったそのシーンは、他箇所との兼ね合いもありバチッとカットされてしまったんですけどね(涙)」
 撮影が終わった今でも、引き続き食事には気を使っているという唐沢。この先どこかで、肉体美を露にするチャンスは訪れるのだろうか……乞うご期待!?

ヒーローたちの再会

 本作の撮影中には、スーツアクター時代の仲間との懐かしい再会もあったと、嬉しげな表情を見せる。
「クライマックスシーンの撮影では、昔の先輩や仲間が応援に駆けつけ、出演協力してくれたんです。中には、いまだに現役でスーツアクターをしている者もいて、『50歳を過ぎたら、バク転ができなくなってしまったよ』と困っている様子でした。これには皆で、『お互い歳をとったもんだな』と笑いましたね。不思議なことですが、間に長い年月を介していても、再び仲間が集えば、まるで昔に戻ったみたいに笑い合うことができる。懐かしい時間を過ごすことができました」
 何かと「ヒーロー」に縁深い彼の、理想のヒーロー像とは。
「僕たちの時代だったら、やはり『仮面ライダー』でしょう。子供の頃は、『変身!』と言いながら、ポーズを真似たりしてよく遊んでいましたよ。流石に、大人になってから変身ごっこはできませんが(笑)、例え役柄であっても、夢を与える側(ヒーロー)になるのはとても充実した、爽快な気分でした」


 『イン・ザ・ヒーロー』

STORY

イン・ザ・ヒーロー メインこの道25年のスーツアクター本城渉(唐沢寿明)。〝顔出し〟で映画出演することを夢見ながらも、新人・一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)にその座を奪われるなど何度も辛酸を舐めてきた。そんな本城に一世一代のチャンス到来! ハリウッド映画のアクション大作からオファーがかかった。しかしそれは、命をも落としかねない危険なスタントだった。周囲の制止する声を振り切り、自分の夢のため、誰かのヒーローになるために、本城は撮影スタジオへ向かった……。

 

主演:唐沢寿明
出演:福士蒼汰、黒谷友香、寺島進ほか
企画:李鳳宇/監督:武正晴/脚本:水野敬也・李鳳宇
配給:東映
全国ロードショー中
IN-THE-HERO.com

 

 

インタビュー・文|松永理佐(編集部) 撮影|細谷 聡 

ヘア・メイク|池田慎二(mod's hair) スタイリング|勝見宜人(Koa Hole inc.)

Scroll To Top