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中村勘九郎×松坂桃李「かっこいい。の定義」

BUAISOスペシャル対談

中村勘九郎×松坂桃李「かっこいい。の定義」

爽やかな午後の日差しの下へ、彼らを連れ出す。「気持ちいい」と空を仰ぐ瞳がきれいだ。次世代の表現者、歌舞伎俳優・中村勘九郎×俳優・松坂桃李。舞台『真田十勇士』で初共演を果たす2人が向き合い、今を語らう。キーワードは「若い」「かっこいい」――そう、彼ら自身。

若き勇士、此処に会す

我らがDNAに刻まれし、日本エンターテイメントの王道的作品『真田十勇士』。うねる歴史中の群像が悲喜劇を醸す、滅びの美学ともいえる物語である。これまで幾度も上演されてきた本作が来春、脚本・マキノノゾミ、演出・堤幸彦の最強タッグのもと壮大なスケールで舞台化される。主人公の猿飛佐助を中村勘九郎、霧隠才蔵を松坂桃李が演じ、その他の十勇士にも若手実力派キャストが揃う。

「体を張れる人ばかりということですね」と笑う桃李の肩をポンと打ち、「アクションは任せた!」とおどけてみせる勘九郎。息もピッタリな2人だが、実はこの日が初対面。互いの第一印象を聞いてみた。

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桃李「勘九郎さんはとても物腰の柔らかな方ですが、(これはご本人を前に言っていいものかどうか……)瞳の奥には毒々しいものを感じます。実は先日、歌舞伎を見に行き、観客席から舞台上の勘九郎さんを拝見したんです。以前から、次世代の歌舞伎界を担う第一人者として走っていらっしゃる印象がありましたが、舞台から伝わるパワーを実際に肌で感じ、圧倒されました。役者の原点というか、本流というか、そういう伝統芸能の中で生きてこられた方なので、表面的なことだけではなく、内面から滲み出る役者としての毒々しい魅力も、今回の舞台を通し盗ませていただきたいと思っています」

勘九郎「僕から毒!?桃李君はイメージも、これまで演じた役柄も爽やかですよね。今、毒々しい話もありましたが(笑)、今回彼が演じる才蔵もどちらかといえば毒のあるような鋭利なタイプ。そういう意味では、これまで見たことのない桃李君の姿が見られるのではと期待しています」

そんな2人、それぞれ本公演を〝運命の舞台〟と感じているらしい。

桃李「驚くべきことに、『才蔵のような役をやってみたい』とマネージャーと話していた翌日にこのオファーをいただいたんです。これは!と即チャンレンジを決めました」

勘九郎「それはすごいね。僕は歴史好きで、中でも真田幸村がお気に入りなんです。彼の父上の名前が僕の本名と同じ『まさゆき』ということもあり、子供の頃から身近に感じていました(笑)。そんな僕にとって真田十勇士はまさにヒーロー!今回、佐助を演じることができて素直に嬉しいです」


日本テレビ開局60周年記念特別舞台『真田十勇士』

~かつてない壮大なスケールで描かれるスペクタクル時代劇~

<Story>関ヶ原の戦いから約10年、抜け忍の猿飛佐助は真田幸村と出会う。名将として知られる幸村だったが、噂話に尾ひれが付いただけで、実際は平凡な男だった。かつての仲間である霧隠才蔵と再会した佐助は、腕の立つ仲間を募り、真田十勇士を結成。幸村を本物の英雄に仕立て上げようとする。そして豊臣と徳川が一触即発となるなか、幸村は淀殿への想いもあり、豊臣方として大阪城に入場。ついに「大阪夏の陣」の幕が切って落とされようとしていた……。

出演:中村勘九郎、松坂桃李、比嘉愛未、福士誠治、中村 蒼、高橋光臣、村井良大、鈴木伸之、青木 健、駿河太郎、石垣佑磨、加藤和樹、音尾琢真、加藤雅也、真矢みき

脚本:マキノノゾミ 演出:堤幸彦

企画・製作:日本テレビ

≪東京公演≫

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2014年1月7日(火)~2月2日(日)青山劇場

主催:日本テレビ

問い合わせ:サンライズプロモーション東京(0570-00-3337)

≪大阪公演≫※「読売テレビ開局55周年特別舞台」

2014年2月7日(金)~2月19日(水)梅田芸術劇場 メインホール

主催:日本テレビ・読売テレビ・梅田芸術劇場

www.ntv.co.jp/sanada60/

 

Profile

中村勘九郎(なかむら・かんくろう)

1981年東京都出身。88年、歌舞伎座『盛網陣屋』で初お目見得。以後、今日に至るまで数々の役に挑み、高い評価を得ている。2012年2月、新橋演舞場『二月大歌舞伎』で6代目中村勘九郎を襲名。また歌舞伎のみならず、映画、ドラマ、現代演劇など活躍の場は多岐に渡り、第16回読売演劇大賞 杉村春子賞をはじめ、本年には第20回読売演劇大賞 最優秀男優賞を受賞。

松坂桃李(まつざか・とおり)

1988年神奈川県出身。2008年モデルとして芸能界デビュー。NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で人気を博し、現在は映画、ドラマ、CMなど多方面で活躍中。2011年公開の映画『アントキノイノチ』『僕たちは世界を変えることができない。』で第85回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞。2014年大河ドラマ『黒田官兵衛』に黒田長政役で出演予定。

 

インタビュー・文|松永理佐(編集部) 撮影|TAKA
Kankuro ヘアメイク|宮藤誠(フェリス) スタイリング|寺田邦子
Tori ヘアメイク|SHUTARO(vitamins) スタイリング|伊藤省吾

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