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FROM NEW YORK 米ファッション業界が行う積極的なチャリティー活動

FROM NEW YORK 米ファッション業界が行う積極的なチャリティー活動

2日間で20万ドル以上の売り上げがあった「Fashion Girls for Japan」。賛同し協力した60人のデザイナーの名前が記されている。オンラインで購入可能(www.fashiongirlsforjapan.com)

2日間で20万ドル以上の売り上げがあった「Fashion Girls for Japan」。賛同し協力した60人のデザイナーの名前が記されている。オンラインで購入可能(www.fashiongirlsforjapan.com

 東北地方太平洋沖地震と津波で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 アメリカでも、今回の大地震と津波に関しては大々的な報道が随時、速報され、友人や知人から温かい言葉を掛けてもらい、心強く感じました。子どもが通う学校では、日本にかつて住んだ経験がある米国人が中心となって募金活動が行われたり、また、近くの教会では亡くなられた方々、被災された方々のための祈りがささげられたりしました。
 米国に住んでもう10年近くになりますが、米国人のボランティア・ドネーション・チャリティーといった数々の奉仕の精神にはいつも感心させられます。私が従事している「ファッション」は平和産業で、衣食住とはいわれますが、決して一線上に語れるものではありません。このような非常時に大切な人々に対して何かできること、役立つことがあるのかとつくづく考えさせられました。昨年ハイチが災害に見舞われたときにはファッション業界を挙げてチャリティーグッズを販売したり、また、アフリカの人々への食料支援とした“Feed”バッグの販売などは通年行われ、大きな成果を挙げています。

レベッカ・ミンコフの赤いバッグは1つ購入につき 100ドルが日本赤十字社に寄付される

レベッカ・ミンコフの赤いバッグは1つ購入につき 100ドルが日本赤十字社に寄付される

 4月2、3日の週末にはNYのファッション関係者が一堂に会し「Fashion Girls for Japan」というイベントが開催されました。NYのダウンタウン のヒップなバウリーホテルを会場に、バーニーズニューヨーク、アレキサンダー・ワン、ラグ&ボーン、デレク・ラム、ダイアン・フォン・ファステンバーグといった有名百貨店やデザイナーたちによるサンプルセールが行われ、日本地震支援基金、日本赤十字社、THE NYC’S JAPAN EARTHQUAKE AND TSUNAMI FUNDなどの義援団体に寄付されました。なお、このイベントは4月23、24日に東京でも開催されました。
 また、日本でも人気デザイナーであるレベッカ・ミンコフも自身のオンラインショップですべての赤いバッグについて1つ購入に付き100ドルを日本赤十字社に寄付するなど、米国ファッション業界でも積極的にチャリティー活動が行われています。


2010年のハイチ地震の際には「Fashion for Haiti」のTシャツをNYファッションウイークの会場内ブースで販売。またバーニーズニューヨーク、バーグドルフ・グッドマンなどのデパートでもデザイナーブランドのボトムなどとコーディネートしメーンステージに展示、販売し大きな成果を挙げた

2010年のハイチ地震の際には「Fashion for Haiti」のTシャツをNYファッションウイークの会場内ブースで販売。またバーニーズニューヨーク、バーグドルフ・グッドマンなどのデパートでもデザイナーブランドのボトムなどとコーディネートしメーンステージに展示、販売し大きな成果を挙げた

自宅イベントで3000ドル寄付

「私たちも何かしなければ」と、我が家では「Japan Disaster Charity Hair Cut」というイベントを開催しました。NYの最高級デパートのバーグドルフ・グッドマンの最上階に店舗をもつ「ジョン・バレット」のヘアスタイリストである友人の綾田貴子さんがヘアカットを、私は招待状の作成、フィンガーフードやシャンパンなどの用意を担当しました。ショートノーティスかつ、平日の午後3~8時で告知していたのに、結局終わったのは10時過ぎでした。50人以上の方々が来場し、「綺麗になったし、少し良いことしたなぁ」と皆さんに感じてもらえるチャリティーイベントだったと、自画自賛したい気持ちです。翌日、日本大使館に3000ドル近くを寄付することができたのは、一国民として少し晴れがましい気分になりました。現時点での日本への寄付総額はハリケーン水害があったニューオーリンズ、ハイチなどにはまだまだ遠く及ばないとのことで、これから復興にかかる膨大な時間や労力や金額のことを考えると微々たるものですが、個人としてできることをこの瞬間だけではなく、継続的に少しずつでも続けることが一番なのかな? と思い、第2回もまた計画しようと思っています。
 今後もファッションエディター目線で、NYのファッション、カルチャー、ライフスタイルなどのちょっとしたトリビアやエピソードをお伝えしていきたいと思います。See ya!


秋元文月(あきもと・ふづき)秋元文月(あきもと・ふづき)
ファッション・ジャーナリスト。慶應義塾大学文学部卒業、(株)髙島屋で営業企画、バイヤーを経てニューヨーク州立大学FITへ留学。現在、ニューヨークコレクション、ニューヨークブライダルコレクションを取材し執筆やコンサルタント業務を行っている。米国在住
※FIT=ファッション・インスティチュート・オブ・テクノロジー

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