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FROM NEW YORK Fashion Victimが一堂に会す「Fashion Week」

FROM NEW YORK Fashion Victimが一堂に会す「Fashion Week」

リンカーンセンター内のメルセデス・ベンツ・ファッション・ ウィーク会場入り口

リンカーンセンター内のメルセデス・ベンツ・ファッション・ ウィーク会場入り口

 Crispな空気で身も気持ちも引き締まる極寒のNYが大好き。そのNYの2月の風物詩といえば、世界中のFashion Victimが一堂に集合する「Mercedes-Benz Fashion Week」です。ロンドン、パリ、ミラノと続く世界中のファッションショーのトップバッターで、毎年200人(もしくはユニット)以上ものデザイナーがランウェイショーやプレゼンテーションで世界中のエディターやバイヤーたちに自らの作品を披露。彼らにとってはビジネスチャンスを得るための大事な場所であり、一般のファッション大好きピープルにしてみればこれ以上ないエキサイティングなお祭りなわけです。
 昨年9月から長年慣れ親しんだブライアントパークからリンカーンセンターにメイン会場を移動し、規模も内容もグレードアップしたのですが、まあ一長一短と申しましょうか、徒歩にして20分、電車の乗り継ぎが良ければ10分ほど北西に移動しただけなのに、これがかなりのエディター泣かせでして……。“ファッションライン”と名付けられた66thストリート駅の1番線は各駅停車しか止まらないうえに電車もなかなか来ない。移動時間のロスがあり(ちなみにブライアントパークは5thアベニューと42ndストリートにあったため、東西南北と斜めに行くメトロがあり便利)ハイトレンドのハイヒールなんて、私には拷問のようなもので、朝の9時から夜の9時まで各会場間を走れる「My best shoes」とともに10日間を乗り切ります。とはいえ、“one of fashion victim”の私としては単にファンクションだけを追求した“楽チン靴”はプライドが許さないわけで。でも一日中だし……というジレンマと日々格闘しているわけです!

ブルームバーグNY市長とデザイナー協会会長のダイアン・フォン・ファステンバーグ(右)。ファッションラインと命名したメトロの駅前で

ブルームバーグNY市長とデザイナー協会会長のダイアン・フォン・ファステンバーグ(右)。ファッションラインと命名したメトロの駅前で

 ところで皆さんが思い浮かべるファッションエディターって誰ですか? やはり“ The Devil wears Prada” のアナ・ウィンター?それともいつもおしゃれスナップで見る『Elle』や『Vouge』のモデル顔負けの“Fashionista Editor ”たち?
 そうです、そんなエディターともソーシャリストとも言える人々は当然、最前列に着席。氷点下だというのにピンヒールのサンダルできれいに足を組んで座っています(立派な黒いリムジンが常に送り迎え。走らなくていいのねぇ。うらやましい!)。しかし、各国から来たほとんどのエディターたちは毎時間ごと行われるランウェイショーやプレゼンテーションを一つでも多く押さえようと、メイン会場とサテライト会場のチェルシー地区(南に40ブロック下がったあたり)にあるスタジオなどをメトロやクロスタウンバス、時にはタクシーを駆使して走り回っています。

NY州立図書館で行われたトム・ブラウンのショーは修道女がマントを次々脱いでいく一風変わったプレゼンテーション

NY州立図書館で行われたトム・ブラウンのショーは修道女がマントを次々脱いでいく一風変わったプレゼンテーション

NYのトレンドを牽引する
アジアンアメリカンたち

 数年来、NYの人気とトレンドを牽引しているのは、クリエイティブかつ繊細さが際立つアレキサンダー・ワン、フィリップ・リム、ジェイソン・ウー、ドゥー・リー、タクーンなどのアジアンアメリカンデザイナーたち。同じアジア人として誇りに思う反面、日本人デザイナーにももう少しがんばってほしいところ(ポジション的には少し下位ですがユナイテッドバンブーのデザイナー、ミホ アオキは日本人。同じFITに行っていたこともあり、個人的にはかなり応援しています!)。
 アメリカ在住10年、色々な場面で日本がアジアのトップランナーではないと思わせられる状況に遭遇し、やや寂しい気がします。
 今後もファッションエディター目線で、NYのファッション、カルチャー、ライフスタイルなどのちょっとしたトリビアやエピソードをお伝えしていきたいと思います。See ya!


秋元文月(あきもと・ふづき)秋元文月(あきもと・ふづき)
ファッション・ジャーナリスト。慶應義塾大学文学部卒業、(株)髙島屋で営業企画、バイヤーを経てニューヨーク州立大学FITへ留学。現在、ニューヨークコレクション、ニューヨークブライダルコレクションを取材し執筆やコンサルタント業務を行っている。米国在住
※FIT=ファッション・インスティチュート・オブ・テクノロジー

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