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LONDON NEWS クラシック音楽を気軽に 「BBC Proms 2010」

プロム創始者のSir Henry Wood Historic(C)BBC
116年目を迎えた音楽祭
世界的にも大規模なクラシックイベント、BBC Promsの季節が今年もロンドンにやってきた。世界中から一流のアーティストやオーケストラが、ここ「Royal Albert Hall」に集結し、2カ月にわたって毎夜、素晴らしい音楽を奏でる。
1895年、当時26歳だった指揮者のHenry Woodが立ち上げたこのプロムは今年で116年目を迎える。クラシック音楽を多くの人々に気軽に楽しんでもらいたいという彼の熱い想いが今日まで引き継がれ、連日多くの観客が会場に足を運ぶ。昨年は29万7,500枚のチケットが売れるという盛況ぶり。イギリスのテレビチャンネルであるBBCが主催ということもあり、コンサートはテレビやラジオ、ブロードバンドを通じて広く楽しむことができる。会場となるRoyal Albert Hallは1871年、アルバート皇太子の思想の下に建てられた歴史あるホール。コンサートだけではなく、展覧会や会議、受賞セレモニーなど、多目的に利用されている。
本物の芸術で豊かな感性を磨く

「天才少女」と謳われたカナダ人バイオリニスト、Josefowicz, Leila (C)J Henry Fair

世界でも名高い3大テノール歌手:Domingo Placido(C)Greg Gorman-LA Opera
7月16日、500人以上のミュージシャンによる壮大なマーラーの交響曲8番で2010年度のプロムは幕を開けた。今回のコンサートは76公演がメイン会場となるRoyal Albert Hallで、13公演がSlone SquareにあるCadogan Hallで、そしてラストナイトはロンドンで最も広大な面積を誇るHyde Parkにて、巨大スクリーンを用いた野外コンサートの形式でフィナーレを迎える。チケット料金の設定は指定座席が£6~£54、立ち見席がたったの£5と、クラシックコンサートでは考えられないような破格の料金設定となっているが、これこそがHenry Woodの意図したところ。誰でもふらりと立ち寄れる気軽なクラシックコンサート、本物の音楽をより多くの聴衆に聞いてほしいという表れだ。
今回の公演では、誰もが耳にしたことがあろう偉大な作曲家、ベートーベンやショパン、ワーグナー、モーツァルトらに加え、イギリス人作曲家による17曲もの新作が披露される。ほかにも世界3大テノールの一人と謳われるプラシド・ドミンゴによるヴェルディのオペラや、ブロードウェイの偉大な作曲家へのトリビュートコンサート、ユースオーケストラによるファミリーコンサートなど、多岐にわたって観客を楽しませてくれること間違いなしだ。
ドレスアップして臨むクラシックコンサートもいいが、たまにはジャケットオフでカジュアルな装いに身を包み、ラフな気持ちで出掛けてみるのもいいのでは? 本物の芸術に触れ、より豊かな感性を磨く。こういった息抜きの一日があるのも悪くないじゃない。

プロム会場の様子。円形のホールはどこからもよく見えるステージ設計だ

Royal Albert Hall外観
山下真理恵(やました・まりえ)2007年に宝塚歌劇団を退団後、渡英。London College of Fashionにて1年の修行を経て、2010年にスーツの老舗であるGieves&Hawkesに入職。現在ロンドンに滞在中
石原憲一(いしはら・けんいち)自分で自分らしいスタイルを楽しむセレクトショップ SHINAZINA
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