ホーム / Intercity / / 宇宙の中心 アンコール、とその先へ~カンボジア・ベトナム~
宇宙の中心 アンコール、とその先へ~カンボジア・ベトナム~

Intercity

宇宙の中心 アンコール、とその先へ~カンボジア・ベトナム~

木々の間に間に浮かぶ、微笑みの彫像。大木の根に覆われ、苔むした遺跡。朽ち果ててもなお美しい寺院の数々。放棄されてからおよそ400年もの間、それらは密林の中にただひっそりと佇み、人々が訪れるのを待っていた。この地は、栄華を誇ったアンコールの都だった。26人の歴代の王たちは、インドの宇宙観を受容し、1,000をも超える寺院を築き上げた。人間と神々をつなぐ聖なる神殿を造り、設けられた祭壇で神と一体化になることを願った。かつて、アンコールの主たちは、この地に小宇宙を出現させた。

アンコール・トム Angkor Thom

 アンコール・ワットと並んで知られるクメール遺跡の代表格。中心寺院バイヨンは神々の住むインドのメール山を、約8メートルの高さを持つ城壁はヒマラヤの霊峰を、それらを囲む幅113メートルの環濠は大海を象徴している。
 この城塞都市遺跡は、アンコール朝が最も隆盛を極めた時代に建造され、宇宙の中心と考えられていた。


文・写真|花村謙太朗

Scroll To Top