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【特集】歴史と自然の宝庫を再発見 海風薫る広島を旅する
瀬戸内海の大自然に恵まれた広島は、日本のあらゆる歴史を体験してきた。
大河ドラマ『平清盛』放映も決定し、ますます注目を集める広島。
歴史的にも、自然的にも、旅の意欲をかき立てられる名所が盛りだくさん。
広島を観て、食べて、遊んで……目いっぱい堪能しよう。
(1)宮島エリア
日本三景の一つ、宮島。海の中にそびえる朱塗りの大鳥居をシンボルとし、平清盛によって造営された嚴島神社と前面の海、背後の弥山原始林は、世界遺産に登録されており、広島の代表的観光名所だ。対岸の宮島口から船でわずか10分、航路によっては大鳥居を間近に見ることができ、類いまれな景色をカメラに収めることができる。大鳥居をくぐり海上から嚴島神社を参拝することができる遊覧コースも人気だ。日没からライトアップされる大鳥居や嚴島神社は、日中とは違った幻想的な趣を醸し出す。夏の風物詩の一つでもある水中花火大会は、宮島の夏を彩る一大イベント。
また、宮島の最高峰・弥山も魅力の一つ。近年では多くの外国人が弥山でトレッキングを楽しむ。国の天然記念物・弥山原始林の中を歩けば未体験の発見があるかもしれない。さらに新観光スポットとして、8月に水族館がリニューアルオープンする。ますます家族で楽しめる島へと進化中だ。
(2)呉エリア
来年の大河ドラマの主役、平清盛が航路として開いたと言い伝えられる海峡「音戸の瀬戸」が本州と倉橋島を隔てている。1日で工事を完了させるため、清盛が沈む夕日を扇で招き返したという伝説があり、その姿を描いた「日招像」が音戸の瀬戸公園で行き交う舟を見守っている。
潮流を利用して航行する船が向かう方向へ流れが変わるのを待つことを潮待ちという。瀬戸内の島々には潮待ちの港として栄えた街がいくつかある。そのうちの一つ、大崎下島の御手洗は街並み保存地区に指定されており、江戸時代の港町風情を今に伝えている。幕末、幕府側に追われた三条実美が長州に逃げ延びた、いわゆる七卿落ちの際に潮待ちをした庄屋も残っている。
時代が進んで明治、呉には海軍鎮守府が設置され、以後、造船の町として栄えている。昭和には世界一の戦艦「大和」を造船、現在大和ミュージアムで10分の1模型が展示されている。
海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)では実物の潜水艦「あきしお」が陸揚げされ、艦内を見学することもできる。
(3)尾道・しまなみエリア
大林宣彦監督の映画作品の舞台として知られる尾道。しまなみ海道の始点でもある。尾道市内のノスタルジックな街並み散策も魅力だが、レンタサイクルで海風を受けながら島々を巡るのも一興。尾道からすぐの向島は温暖な気候ゆえに、蘭が1年中楽しめる。因島は村上水軍の本拠地。再建された水軍城ではゆかりの品々が展示されている。お隣、生口島は国産レモン発祥の地。実は広島はレモン国内生産No.1だ。「西の日光」とも呼ばれる耕三寺は、飛鳥~江戸時代までの代表的な仏教建築様式を模して昭和に建立された。
島々を一望するには、尾道のお隣三原市にある筆影山・竜王山からの眺望が素晴らしい。遠く四国山地まで望め、春は桜、秋から冬にかけては海霧が美しい。
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