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虹をまとう国 ~India~

虹をまとう国 ~India~

今や12億もの人口を抱えるインド。多様な文化と宗教と言語を持った民族がひしめき合うこの国は、様々な言葉で形容される。ある人は、「神々と信仰の国」と呼び、またある人は「喧騒と貧困の国」と呼ぶ。この国を紡ぎだす要素が多種多様なら、飾り立てる色彩も色とりどり。そう、この国は、虹をまとっている。

街はピンクで溢れている ~Jaipur~

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 インド最大のラジャスターン州の州都であるジャイプールは、別名「ピンクシティ」とも呼ばれる。ハイライトなピンクではないが、旧市街にある建物のほとんどは赤味のある土色で統一されており、街の雰囲気はとても良い。街のシンボルともいうべきハワ・マハールもまた同じ色をしていて、インドの青い空によく映える。ハワ・マハールは” 風の宮殿”という意で、その名の由来は、たくさんの小窓から風が通り抜けることからきている。彫刻が施された美しいテラスと壮大なスケールの外観とを比べると、不思議なほど奥行きは浅く、内部はとても単純な造りであることに驚くだろう。宮殿上部からは旧市街の街並みを一望でき、喧噪から一度離れてゆっくりしてみるのも良い。
 ジャイプールから北東へ11km、車を走らせると、周囲の街を圧倒して丘の上に君臨するアンベール城が見えてくる。城内には、世界で最も美しい門といわれるガネーシャ門をはじめ、宮廷や庭園など、精緻な彩色と模様とで設計された建築物で溢れている。その壮麗さは場外の姿からは想像もできないほどで、大変見応えがある。アンベール城への道中にある、ジャル・マハールもまた一見の価値あり。あたかも湖上に浮かんでいるような幻想的な光景で、時間があればぜひ立ち寄りたい。

1.ハワ・マハールから眺めた旧市街の街並み。人も車もひっきりなしに行き交い、街はとても賑やか。 2.バナナの他にも、野菜やサモサ、ラッシーなどあらゆる食べ物が路上で売られている。 3.アンベール城の一角を成す砦。築城したラージプート族は、ここから暑く乾いたラジャスターンの大地を眺めていたに違いない。 4.インドの代表的な乗り物、リクシャー。庶民の交通手段であり、至る所で走り回っている。第二次世界大戦前に日本から輸入された人力車がその語源。 5.”水の宮殿”という名のジャル・マハールは、マハラジャの夏用別荘として水上に造られた。


文・写真|花村謙太朗

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