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インターシティ  中世の宝石箱 ローテンブルク・オプ・デア・タウバー

インターシティ 中世の宝石箱 ローテンブルク・オプ・デア・タウバー

「中世の宝石箱」と称されるローテンブルクは、まさにロマンチック街道のハイライト。
城壁に囲まれた小都市ではゆったりとした穏やかな時が流れていく。
日々の喧騒から離れ、はるか中世の時代へタイムスリップ。

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 ローテンブルクはドイツ南部のバイエルン州に属しており、人口約1万1000人(2012年統計)。ロマンチック街道を巡るツアーであれば必ず立ち寄ると言っても過言ではないほど人気の観光地だ。
 日本人はもちろん、世界中の人を魅了してやまない美しい街、ローテンブルク。街を歩けば、多種多様な言語が耳に入ってくる。それだけ、世界中から人々がこの街を一目見ようとやってくるということだろう。
 ローテンブルクの旧市街はぐるりと城壁に囲まれており、42の塔が街を見守る。城門をくぐると石畳が連なり、中世さながらの街が人々を出迎える。そこはまるでおとぎ話の国にいるかのようだ。カラフルな三角屋根の家々、手書きの絵や文字が書かれているかわいらしい壁画もドイツならでは。建物を見上げると凝ったデザインの吊り看板がぶら下がり、カメラを向けずにはいられない。
 小さな街だが、ローテンブルクの街を堪能するのであれば最低1泊はしたいところ。
 日中は、城壁に上り外壁からローテンブルクの街を見るもよし、市庁舎の展望台に上って街を一望するのもいい。かなり急な階段を上るのでその心づもりを(入場料2ユーロ)。
 夜のライトアップされた旧市街の街並は何ともロマンチック。夜のそぞろ歩きを楽しみたい。興味があれば、中世の夜警の衣装に身を包んだガイドが行う、ナイトツアーがおすすめだ。予約などは一切不要、20時にマルクト広場で集合し、そこから約1時間程度のウォーキングツアーへ繰り出す(料金は大人1人7ユーロ、12歳以下の子供は無料/英語ガイド)。
 お腹が空いたら、ビールとソーセージ、ザワークラウトのゴールデンコンビ、もしくはシュニッツェル(豚肉のカツレツ)のザ・ドイツ料理をご堪能あれ。またドイツ南部はイタリアからの移民も多く、イタリアンレストランでは本場の味を楽しむことも。ちなみに「ルーブル」という日本食レストランが城壁内に一軒。安くてボリュームたっぷりの定食が食べられるので、こちらもおすすめだ。

《History》

1142年、タウバー渓谷の丘陵の上に集落ができ、それが後のローテンブルクとなる。その後1274年に「帝国自由都市」に指定。1400年、トップラー市長のもとで街は全盛期を迎え、フランケン地方第二の規模にまで上り詰めるものの、「最期の宗教戦争」とも呼ばれた三十年戦争(1618~48年)とペストの流行により街は衰退の道を辿る。
その間の1631年、プロテスタント側のローテンブルクはカトリック側の皇帝軍に街を包囲され陥落。ワインで将軍をもてなしていたが、「この大杯を一気に飲み干す物がいたならば全てを許そう」という将軍の提案に命がけで挑んだヌッシュ元市長は、見事に3.25リットルのワインを飲み干す。これは「マイスタートゥルンク」と讃えられ、マルクト広場にはこれをモチーフにした仕掛け時計もあり、街の名物のひとつとなっている(2013年9月現在修復中、2014年2月完成予定)。毎年9月には当時の様子を再現する祭りが催される。

《Access 》

フランクフルト国際空港より電車で約3時間、又はミュンヘン国際空港より電車で4時間。最寄り駅はRothenburg ob der Tauber.電車は1時間に1本のため、個人旅行の際は電車の時刻確認を忘れずに。駅から旧市街地へは徒歩1 5 分程度。フランクフルト~フュッセン間を南北便と北上便が1日1便運行するヨーロッパバスもお薦めだ(4月~10月の期間限定)。ルート内であれば自由に乗り降り可能なため、自分だけのオリジナルプランを立てることも。

《ローテンブルク ツーリストインフォメーションセンター》
Marktplatz 2 91541 Rothenburg ob der Tauber Germany
Phone +49 9861 404 800
E-Mail info@rothenburg.de
Web www.tourismus.rothenburg.de

1.市庁舎の上から見たローテンブルクの街並
2.城壁内にあるブルック公園でひと休み。ベンチや無料の公衆トイレは街の至る所に設置されている。公園からは旧市街と緑溢れるタウバー渓谷の素晴らしい景観も楽しめる
3.市民や観光客の憩いの場、マルクト広場
4.リーメンシュナイダーの手による聖血祭壇がある荘厳なゴシック様式の聖ヤコブ教会は、フランケン地方を代表する見所のひとつ
5.ローテンブルクの名物「シュネーバル(雪玉)」はパイ生地を揚げたようなお菓子で、日持ちは6週間ほど。この街を訪れたからには一度はトライ
6.ドイツの伝統工芸品、くるみ割り人形
7.ローテンブルク在住18年の日本人画家・竹山栄一氏の画廊「ギャラリー竹山」。絵画はもちろん、竹山氏が描いた絵はがきやショッピングバックなども販売されている。2013年6月15日~9月15日までローテンブルクで行われた個展は反響も大きく、大盛況のうちに幕を閉じた


文・写真|山下真理恵

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