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魅惑の大国 インドネシア ~ガルーダ・インドネシア航空
ガルーダ・インドネシア航空
ファイク・ファーミ日本・韓国・中国・アメリカ地区総支配人に聞く
インドネシアの経済成長と共に業績を伸ばすインドネシアのフラッグシップガルーダ・インドネシア航空。ファイク・ファーミ日本・韓国・中国・アメリカ地区総支配人に、インドネシアの発展に伴う日本との関係、同社のアジア戦略、インドネシアにおける日本企業の影響力や、日本文化の浸透など、さまざまな側面から“インドネシアと日本”について聞いた。

新たな業界の日本企業進出に期待
ガルーダ・インドネシア航空は2012年に日本就航50年を迎える。東京からジャカルタ、デンパサール(バリ)への直行便のみならず大阪、名古屋からもデンパサールへの直行便を運航している。バリ便はほぼ100%レジャー利用、ジャカルタ便は80%がビジネス利用と、レジャー、ビジネス両方の面から日本市場を見ている。
自動車業界を中心にすでに多くの日本企業がインドネシアに進出、成功を収め、さらなる躍進を続けている。「インドネシアと日本は今までも相互依存の関係を続けてきました。インドネシアは天然資源を、日本は技術を持ち、お互いにないものを補完し合ってきた。現在も日本からインドネシアへ新たな投資が行われています。インドネシア人は日本に対して尊敬の念を持っています」。先人が築いた素地があるからこそ、急成長を遂げるインドネシアにおいて、自動車などの製造業以外でも、日本企業が進出するメリットは大きいとファーミ氏は言う。「若い世代は特に、日本への関心が非常に強いです。“日本製”は一つのブランドですし、『日本で一番売れている』とうたっている商品が溢れています。中には私が日本で一度も見たことがないものもありますが(笑)。若年層は約2億4千万人の人口に占める割合が高い巨大マーケットです」。注目すべきは、小売業やサービス業、加えてエンターテインメント業界だ。「インドネシア人は買い物が大好きなんですよ。しかも、大きな買い物もすんなり決めてしまう。じっくり考えて買う日本人とは違いますね(笑)」。最近では無印良品が進出、人気を呼んでいる。
サービスの向上が競争力になる

ガルーダ・インドネシア航空は現在、国際線15カ国22都市、インドネシア国内線32都市へ就航しており、運航便数は月単位で増え続けている。インドネシアの経済成長のまさに象徴だ。
「毎月新しい機体を導入し、現在、総機体数は87機に上ります。日本便はもちろんですが、中国、台湾、韓国便も増やしてきました」。
インドネシアを含めたASEAN圏の成長に伴い、アジア圏を越えたところにも路線を延ばしていく必要がある。「われわれは2012年にスカイチームに正式加盟する予定です。スカイチームのネットワークを利用し、日本経由でアメリカや他のアジアからの集客も今後戦略的に進めていきたいと思っています」。
ネットワークを利用すると同時に、より運航エリアを広げるためにはオープンスカイは不可欠だ。「オープンスカイによって競争は激化しますが、逆にチャンスだとも思っています。お客様はよりサービスの質にこだわるようになってきました。われわれは独自にサービスの向上を続けています。十二分に戦っていけると自負していますよ。すでに日本との間でオープンスカイ協定は結ばれていますが、羽田・成田への運航には制限がついています。規制が緩和された後が勝負ですね。楽しみです」。
ただ現在の最重要項目は国内線の拡充なのだという。「無数の島からなる国では航空交通が重要です。経済の発展と共に、その充実は必要不可欠。主要都市への運航便数を増やす方策をとっています。日本からのお客様にとっても、ビジネスであれ、レジャーであれ、ジャカルタ、デンパサールから国内どこへでも行ける航空網が出来上がっていますよ」。
ガルーダ・インドネシア航空が行っている世界唯一のサービスがある。「機内入国審査プログラム」だ。入国管理官が搭乗し、フライトの間に到着ビザの発給と入国審査を済ませることができる。空港に着いたら入国審査での列を横目に、バゲージ・クレームに直行できる。時には入国審査で1時間以上待たされることを思えば忙しいビジネスマンや弾丸旅行者にはうれしい時間短縮になる、画期的なサービスだ。
「2010年9月より、日本人フライトアテンダントを乗務させています。日本人のお客様の状況をきちんと把握して、細やかなサービスをするためには、やはり日本語を話せるスタッフが必要ですから」。
日本語サポートを完備しつつ、機内の雰囲気づくりはインドネシア色にこだわる。「『ガルーダ・インドネシアエクスペリエンス』をコンセプトに、五感(観る・聴く・味わう・嗅ぐ・触れる)でインドネシアを感じていただける環境づくりを行っています」。機内インテリアや機内食はもちろん、アロマもインドネシアを印象付ける香りを選んでいる。東京からジャカルタまで約7時間半のフライト。その分長くインドネシアにいるようで得した気分にさせてくれる。目に見えないがまさに極上のサービスと言えるだろう。
文:羽田祥子 川口奈津子(編集部)
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