春先になると悩まされる人が多い「花粉症」。
くしゃみ・鼻水・鼻づまり…その他、諸症状により仕事がはかどらないなんてもったいない。
花粉症のメカニズムを理解し、正しく対応することで少しでも症状を抑えてなるべく快適な生活を送りたい。
text:大場俊彦 構成:羽田祥子(編集部)

花粉症と鼻炎の違い

 花粉症と、アレルギー性鼻炎の違いはなんでしょうかと患者さんからよく質問されます。花粉症とは、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎の一つです。他にダニやハウスダスト、カビ、ペットの毛や虫の死骸でもアレルギー性鼻炎は起こります。アレルギー性鼻炎の3大症状としては、くしゃみ・鼻水(水様性)・鼻づまりがあります。また、鼻炎以外にも結膜炎や喉頭炎、皮膚炎、喘息等を起こします。
 花粉症というとまずスギ花粉を原因とする患者が多く、症状も強いので有名です。スギは数十年前から日本で盛んに植林されたことにより、花粉を多くつけるまで成長してしまいました。近年安価な輸入木材が市場に出回ってしまったことで、国産スギ材の価値が下がってしまい、手入れをされないままスギの木が山に放置されていることが、スギ花粉の飛ぶ量が増えていることと関係しているともいわれています。加えて食生活の欧米化により高タンパクの食事を採るようになりアレルギー反応が高まってしまったこと、大気汚染や社会生活におけるストレスの増加も原因ともいわれています。

なぜ花粉症は起こるのか

 ではどのようにして花粉症が起こるのでしょうか。
 人間の体には、基本的に自分の体の中に侵入しようとする異物を排除する働きが備わっています。鼻の中に異物が入ってくると、鼻水で洗い流そうとしたり、くしゃみをして外に吹き飛ばしてしまいますが、人によりある特定の異物に入って来られると、過剰な反応(アレルギー反応)を起こしてしまいます。花粉症は、体に侵入した花粉を、異物(敵)と認めて反応してしまう過敏な体質の人に起こるとされています。

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