技術協力の目的は人づくり
ごみの収集方法も改善した。「00年当時、ごみ収集は首都周辺だけで行われていました。サモアは大きく二つの島に分かれており、収集方法にも工夫が必要なのです。時間がかかりましたが、昨年からはサモア全土でごみ収集が行われるようになりました。また廃棄物処理に必要な予算も確保できるようになりました。現在、00年と比較して約3倍の予算が付いています」。
一方で島民の意識を変える活動もJICAは行っている。「ボランティアとともに生ごみをコンポスト化するなどリサイクル活動を積極的に行いました。処分場の容量には限界があります。ごみを減らす技術が島国には特に必要なのです」。
このサモアでのJICAのプロジェクトは広域の十数カ国を対象としており、効果が現れにくいとされていた。しかし現在では、タファイガタ処分場の改善、ごみ収集全島実施、リサイクルの徹底など、大洋州のごみ処理技術導入のモデルケースとなっている。
周辺国のスタッフを集めた研修も行った。「彼らに改善提案を作ってもらい、各自国に帰って実現するのです。そのフォローアップも重要な任務の一つでした。技術協力の目的は人づくりです。将来、彼らが独自に設計・運営できるようにすることが大切ですね」。





















