太陽電池といえば、住宅の屋根や広い屋上。そんな認識はもう古い!
近年いたるところで取り入れられている太陽電池。
大海原からデスクの上まで、様々なシーンで活躍する太陽電池を見てみよう。
text: 永野 幸(アクビ・インタラクティブ)

「アウリガ・リーダーは、海運業界が革新的な手段を用いて自主的に環境対策に取り組んでいる非常に良い例だ」
(ロングビーチ港湾局ステインキ局長談)

太陽光を利用して動く船
自動車運搬船アウリガ・リーダー

 ブアイソー7・8月号でも紹介した、世界で初めて太陽光を動力源の一部に利用した、日本郵船運航の自動車運搬船アウリガ・リーダーが実証実験航海中だ。2008年12月に竣工したこの船は、デッキ上に合計328枚の太陽電池を搭載し、最大で船全体の必要エネルギーの0.3%、照明やポンプなどの必要電力の6.9%を太陽光エネルギーでまかなえるエコシップである。
 2009年7月、アウリガ・リーダーは米国カリフォルニア州のロングビーチ港に入港。環境問題に積極的に取り組んでいる同港で、メディアや関係者の注目を浴びた。また、世界で権威のある海運関連の新聞、ロイズリスト(Lloyd's List)の本年度のシップ・オブ・ザ・イヤーの最終候補にも挙げられており、世界中で高い関心を集めている。これからもエコシップから目が離せない。

太陽光でいつでも充電
SOLAR HYBRID 936SH

 外出中についつい長電話。会社に一本電話を入れたいのに充電が…。そんな非常事態も太陽光で解決。
 ソフトバンクから発売された「936SH」は本体表面に太陽電池を搭載しており、約10分太陽光に当てれば、待ち受けで2時間分、通話1分程度分の充電ができる。太陽光で電池容量の最大75%まで充電が可能なので、小まめに日光に当てておけば予備電源や電源ケーブルを持ち歩く必要がなく、重くなりがちな鞄もスッキリ。その上、防水性能も備えているので、これからの季節のアウトドアやスキー・スノーボードなどのオフシーンでも活躍しそうだ。
 約3.0インチフルワイドVGA液晶、CCD800万画素カメラ、天気やグルメなどのエリア情報を簡単に入手できる「Yahoo!マチモバ」など、便利な機能も満載。ビジネスの面で、遊びの面で、救うのは太陽かもしれない。

SOLAR HYBRID 936SH

ルーフに搭載された太陽電池モジュール。独自技術で表面に微細な凹凸をつけ、出力・変換効率の向上を実現し た。オプションの価格は21万円~

最強プリウス!? ルーフに太陽電池を搭載

 トヨタから発売された新型プリウスのオプション装備「ソーラーベンチレーションシステム」。ルーフに搭載した太陽電池からのエネルギーでファンを回し、車内換気を行うシステムだ。熱で空気がこもりがちな屋外駐車中にもバッテリー電力を使わずに車内温度の上昇を抑制できる。
 このシステムに技術提供しているのが京セラだ。高い技術力を活かし、車載部品として十分な耐熱性、耐震動性、耐衝撃性を実現した。また、部品としての機能・性能はもちろん、外観の美しさにも注目したい。ルーフの曲面にぴたりと収まる形状、濃紺のボディに黒色のライン塗装で厳密に目隠しされた電極は、平面で銀色の電極が目立つ太陽電池パネルのイメージを覆す。
 新型プリウスの環境性能と美しさをアップするこのオプション装備で、ワンランク上のエコ上級者をクールにアピールしてみては?