トヨタ「プリウス」、ホンダ「インサイト」、とハイブリッドカー商戦が盛り上がりを見せている。
しかし、「日産」の名を背負ったハイブリッド商品は戦場に上がっていない。
「ニッサン・グリーンプログラム2010」に沿って行動してきた日産は2010年、電気自動車の発表により、大きな転換期を迎える。同社の戦略とは。その先に見るクルマの未来とは。
text:永野幸(アクビ・インタラクティブ)

2010年 日産の環境戦略

 1999年にルノーと提携した日産は、当初3年後を目標としていた黒字化をカルロス・ゴーン社長の下で19カ月という驚異的な短さで成し遂げた。「日産リバイバル・プラン」である。その流れの中、同社はハイブリッドには潜在的な可能性があることは2003年時点で認めつつも、収益性の観点で懐疑的であるとし、当時の積極的な参入を控えた。「ハイブリッドカーは電気自動車普及までのつなぎ」。開発力を既存のガソリンエンジンと電気自動車、燃料電池車に集中させた。
 09年時点での日産は、日本でのハイブリッドカーを中心としたエコカー市場で遅れをとっているように見受けられる。しかし、10年に向けて、同社は巻き返しの準備を急速に進めつつある。中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」において定められた戦略商品から、同社の環境技術戦略を見てみよう。

<<最初へ <前へ 1|23 次へ> 最後へ>>