連載/Column

記事一覧

提言

  • この記事についてTwitterでつぶやく
  • はてなブックマーク
  • livedooreブックマーク
  • Googleブックマーク
  • Yahooブックマーク
  • Facebookブックマーク
  • 印刷する
第19回 突如、あなたの上司が中国人になったら

あなたの上司がいつ外国人になるかわからない時代。その時に備えて「国際性」に対するアレルギーを払いのけておきたい

2010/08/25

あなたの上司がいつ外国人になるかわからない時代。その時に備えて「国際性」に対するアレルギーを払いのけておきたい

あなたの上司がいつ外国人になるかわからない時代。その時に備えて「国際性」に対するアレルギーを払いのけておきたい

国際性に対するアレルギー

 給与は常に外資で頂いてきた身になってみると、さほど大きな問題ではないのだが、日本企業に勤めている方々には青天の霹靂かもしれない。
 家電販売店のLAOXが中国資本に買い取られたことは昨年の8月。もう記憶から薄れてしまったことである。そして今年、レナウンがわずか40億円でやはり中国資本の傘下に入ってしまった。
 こうなると、日本企業に勤めているからといって、いつあなたの上司が中国人などの外国人になってもおかしくない。そういう時に備えて「国際性」に対するアレルギーを払いのけておく必要がある。
 また逆のケースとして、最近は特に大企業において、入社2~3年の若手を海外に派遣して切磋琢磨させることが増加している。海外といっても、欧米などの先進国ではなく、開発途上国への派遣が多い。こういう場合にどう対処するかは、経験がない私にはわからない。
 しかし、どちらのケースも躊躇なく対応できる適応性の涵養は非常に重要になってくる。

ずるさを持って保身を考える

 上司が外国人になった時のことを考えてみよう。私事で恐縮だが、私の場合、ごく短い期間を除いて、上司は常に外国人であった。それを何とか切り抜けられた要因は一番には当然のことながら外国語である。そしてもう一つは「言うべきことはダメモトでも言う」という精神である。そこでは「誠意はいつか通じる」という甘っちょろい考えは全く役には立たない。沈黙は無能の証明になる。Assertiveという言葉があるが、これが大事なのである。日本的な意味での「誠意」は無益どころか有害なのである。
 一般的に外国人の管理職にとって重要なのは、自分を守ることである。業績はもちろん自分を守るために最も重要なことであるが、その業績を確保するためには、自分のやり方が一番であるという自信に満ちている。「そういうやり方は日本では通用しない」と発言することくらいリスクに満ちた行動はない。
 そのような事態は数多くある。本国での成功事例は外国でも通用すると思うことを責めることはできない。しかし、日本では通用しない方法が導入されようとする時、重要なことはその「通用しない」理由を細かに説明することである。ここでは語学力が非常に大きな役割を果たす。生半可な語学力では逆効果になる。一、二度説得してもダメな場合は、(1)辞表を提出する(2)面従腹背で従う、の二つしかない。
 日本的な誠意を持っていると、ともすれば(1)に傾くであろうが、(2)が正解であると私は信じている。これは二股かけたずるい方法である。うまくいけば「いやぁ、ボスはすごいですねぇ」とごまをするチャンスになるし、予想通りうまくいかなければ、業績が確保できないボスということで、新しいボスが送られてくるか、あなたが昇進できるかもしれない。
 こういうような「ずるさ」(誠意の正反対)を持っていないと、外国人マネジャーの下では息が切れる。その結果、神経症になったりしたら、馬鹿を見るのはあなた自身であることを忘れないでいただきたい。要はマネジャーが保身のためにあらゆることをするのであれば、あなたも保身を考えなくてはいけないのである、転職を避けたいのであるならば。

石原憲一(いしはら・けんいち)
1962年慶應大学卒業(英文学専攻)。日本Olivettiに入社し、ソフトウェア統括部長、子会社社長を経て、1982年GE(ゼネラルエレクトリッ ク)社にて商用ネットワーク部門を担当、電通国際情報サービス常務取締役を兼任。1999年に退職後もGEに嘱託として残り、同時に KDD、シェル・サービス、JetFormの顧問やコンサルタントとして2003年末まで勤め、現在は長野県の森の中で隠遁生活中

関連コラム/Series

  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第29回 Decline and Fall
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第27回 九平次とイアーゴー ~裏切りに備える~
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第26回 『人間不平等起源論』とニッチ・マーケット
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第25回 けいこ不足を幕は待たない 恋はいつでも初舞台
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第24回 オデュッセイアvs.セイレーン
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第23回 はじめに数字ありき
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第22回 箱が中身か中身が箱か ~弘法も筆を選ぶ時代~
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第21回 表現のテクニーク
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第20回 階段や山は上に行くほど危険
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第19回 突如、あなたの上司が中国人になったら
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第18回 『ガイアの夜明け』に見る サヴァイヴァルの秘訣
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第17回 専門領域を持たない ジェネラリストの宿命
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第16回 派閥
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第16回 書けないことは理解できていないということ
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第15回 レファレンスのもつもう一つの意味
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第14回 会議は踊る
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第13回 自己主張
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第12回 コンサルタントを掃いて捨てる
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第11回 再び見聞を広げること
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第10回 パワー
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第8回 社員教育と自己研鑽
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第7回 管理職と一般社員
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第6回 売れない商品は良い商品ではない
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第5回 転職を考える
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第4回 上流を目指そう
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第3回 見聞を広めよう
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第2回 言葉のTPO
  • コラム
  • 定期コラム » 提言
第1回 FTTHも携帯も届かない森の中から

No.20号の記事/New Entries

  • ライフスタイル
  • プロダクト
キヤノン渾身の1台 EOS 5D MarkIIの進化を探る
  • 連載
  • 提言
FTTHも携帯も届かない森の中から

一覧

自分で自分らしいスタイルを楽しむセレクトショップ SHINAZINA

送料無料【スマートジュエル】ホームボタン ライトピーチ

送料無料【スマートジュエル】ホームボタン ライトピーチ

iPhone、iPadのホームボタンに貼って使うジュエリーシート。リボン付きのギフトボックスに入っているので贈り物に最適です。2,100円

» この商品を見る

送料無料【スマートジュエル】ホームボタン ミントグリーン

送料無料【スマートジュエル】ホームボタン ミントグリーン

iPhone、iPadのホームボタンに貼って使うジュエリーシート。特殊加工が施されているので、強い粘着力でしっかり貼り付きます。2,100円

» この商品を見る

一覧

自分で自分らしいスタイルを楽しむセレクトショップ SHINAZINA

送料無料【スマートジュエル】ホームボタン アクア

送料無料【スマートジュエル】ホームボタン アクア

iPhone、iPadのホームボタンに貼って使うジュエリーシート。リボン付きのギフトボックスに入っているので贈り物に最適です。 2,100円

» この商品を見る

一覧

特集/Special

リーダーシップ、求ム。

リーダーシップ、求ム。

グローバル化の一方で、中央集権から地方分権への動きも見られる。変化の激しい社会において、どのようなリーダーが求められるのか。

» 詳細はこちら

「ニュータイプ」ニッポン人、出帆。

「ニュータイプ」ニッポン人、出帆。

時代の大きなうねりがあるとき、「ニュータイプ」は必ず出現する。蛇行する国に依存しない選択肢の一つ、海外日本人、和僑という「ニュータイプ」な生き抜く術を特集する。

» 詳細はこちら

一覧

人気記事ランキング/Ranking

一覧

フォトギャラリー/Photo Gallery

  • キヤノン渾身の1台 EOS 5D MarkIIの進化を探る
  • FTTHも携帯も届かない森の中から

リンク/Link

モバイルBUAISO/Mobile

2次元バーコード

モバイルでもBUAISOを読もう。
いますぐアクセス!

www.buaiso.net

詳しくはこち

What’s new