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	<title>BUAISO.net － 都市と都市をつなぐインターシティメディア &#187; 過去の連載</title>
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	<description>BUAISO 都市と都市をつなぐインターシティメディア[BUAISO:ブアイソー]</description>
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		<title>利部志穂</title>
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		<pubDate>Tue, 19 Jul 2011 03:00:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[アートラウンジ]]></category>

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		<description><![CDATA[記憶がしみついて、なかなか捨てられない物や、街で拾い集められたさまざまな廃材を加工し、改めて接続する手法で作品を制作しています。この作品では、蚊帳を変形させたものや、電球なしのランプシェード、飾り照明のLEDライトなど、大量生産の製品と、拾ってきた鳩の羽や植物を組み合わせています。その他、径が少しずつ違う鉄パイプを突っ張り棒のように部屋を横断させたり、壁に空いた穴の周りをマジックで丸で囲み「まあまあまあ・・」と小さく文字が書かれていたり。 人の生活において不要となった「ゴミ」を概念的にも物理的にも関係させ、接続させていきます。物の立たせ方から、人間としての「立ち方」を学び、人はいかに事物とつながり、その流れの中でどう横たわるべきかを私自身、一生を通して問い続けていきたいのです。（利部志穂） 1981年生まれの利部。「私にできるのは、依頼された場所で、その人だけの特別な視界を創り、確保すること。原っぱでも、個人住宅の椅子の裏でも、お盆の上でも、どこでも誰でも、芸術は持つことができるものなのです」。 インテリアショップのディスプレーであれば、商品がよく見えるように配置するが、利部は無目的に独自の方法で、物を配置していく。頼りになるのは「こっちにあるより、そっちにあった方がいいな」という身体感覚と、物の構造。ものへの固定概念や先入観が外れ、新しい見方が湧く瞬間をそのまま保存している感覚だ。「自分が作っているという意識はあまりなくて、タイミングをうかがっている感じです。物に触れてパイプがたまたま倒れ、その方が良いなとか。プラン通りに実行するだけだと、自分の考えの及ぶ範囲を抜け出していけませんから」（作家談）（渡辺麻実）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_9921" class="wp-caption aligncenter" style="width: 490px"><img class="size-full wp-image-9921" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/07/no45_artlounge_main.jpg" alt="" width="480" height="360" /><p class="wp-caption-text">利部志穂　Shiho Kagabu ｢IKEART｣　resizable（5290×3360×3660mm内）　2011年 SOLIG、GLANSA、LAGRA、拾ってきたモノ、羽、砂漠の植物、DVD ほか ￥230,000＋消費税、DVD ￥10,000（edition free） Photo by Hayato Wakabayashi</p></div>
<div class="kiji clearfix"><img class="size-full wp-image-1037 alignleft" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2010/09/icon1.gif" alt="プロの眼" width="60" height="60" /></p>
<p>記憶がしみついて、なかなか捨てられない物や、街で拾い集められたさまざまな廃材を加工し、改めて接続する手法で作品を制作しています。この作品では、蚊帳を変形させたものや、電球なしのランプシェード、飾り照明のLEDライトなど、大量生産の製品と、拾ってきた鳩の羽や植物を組み合わせています。その他、径が少しずつ違う鉄パイプを突っ張り棒のように部屋を横断させたり、壁に空いた穴の周りをマジックで丸で囲み「まあまあまあ・・」と小さく文字が書かれていたり。<br />
人の生活において不要となった「ゴミ」を概念的にも物理的にも関係させ、接続させていきます。物の立たせ方から、人間としての「立ち方」を学び、人はいかに事物とつながり、その流れの中でどう横たわるべきかを私自身、一生を通して問い続けていきたいのです。（利部志穂）</p>
</div>
<div class="kiji clearfix"><img class="alignleft size-full wp-image-1038" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2010/09/icon2.gif" alt="" width="60" height="60" /></p>
<p>1981年生まれの利部。「私にできるのは、依頼された場所で、その人だけの特別な視界を創り、確保すること。原っぱでも、個人住宅の椅子の裏でも、お盆の上でも、どこでも誰でも、芸術は持つことができるものなのです」。<br />
インテリアショップのディスプレーであれば、商品がよく見えるように配置するが、利部は無目的に独自の方法で、物を配置していく。頼りになるのは「こっちにあるより、そっちにあった方がいいな」という身体感覚と、物の構造。ものへの固定概念や先入観が外れ、新しい見方が湧く瞬間をそのまま保存している感覚だ。「自分が作っているという意識はあまりなくて、タイミングをうかがっている感じです。物に触れてパイプがたまたま倒れ、その方が良いなとか。プラン通りに実行するだけだと、自分の考えの及ぶ範囲を抜け出していけませんから」（作家談）（渡辺麻実）</p>
</div>
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		<title>自由研究　子どもの夏休みの過ごし方</title>
		<link>http://www.buaiso.net/business/education/9432/</link>
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		<pubDate>Mon, 11 Jul 2011 03:00:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[少子化時代の子どもビジネス]]></category>
		<category><![CDATA[教育]]></category>

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		<description><![CDATA[いよいよ夏休みがやってくる。 BUAISO世代としては、子どもにどのような夏休みを過ごさせるかが課題だ。 　国境なき世界が予想される将来を子どもたちは生きる。社会の変化に対応して活躍する力を身に付けさせるために、今必要なことはなんだろう。子どもがいる人もいない人も親世代として考えたいBUAISOの自由研究だ。 　Benesse教育研究開発センターが2007年に小学5年生、中学2年生を対象に行った調査によると、平日の家庭学習時間の平均は、小学生が81.5分、中学生が87.0分だ。また同センターが2006年に行った世界6都市の小学生の学習時間調査によると、東京の小学生は「およそ30分」「1時間」がそれぞれ2割を占め、次に多い「3時間30分以上」が13％を占める。二極分化は、調査が行われた他都市（ソウル、北京、ヘルシンキ、ロンドン、ワシントンDC）と比べて特異な状況だ。 　激化する中学受験による影響も大きい。朝日大学マーケティング研究所が小学3～6年生を対象に2010年に行った調査によると、中学受験を予定する子どもの春休みの自宅学習時間は平均2時間半で、受験予定がない、あるいは未定の子どもの4倍以上に上った。 　遊ぶ時間について学研教育総合研究所が小学生を対象に行った調査では、最も多い回答が「1時間～2時間未満」である。遊びの内容についての学年別調査では、3～4年生を境にゲームが急激に増え、集団での遊びが減っている。 「小学生においても塾や自宅での勉強、けいこごとに要する時間が多くなり、また、そのため各々の子どもの遊び時間が食い違うため、子どもたちは遊び仲間を得にくくなっている」「急激な都市化は、十分な都市公園などのオープンスペースの整備を伴わないままに空き地や原っぱなどの子どもの遊び場をつぶし、また、自動車の増加は、それまで子どもたちにとって格好の遊び場であった道路を危険なものにしてしまった」。これらはいずれも厚生白書（昭和54年版）の記述だ。BUAISO世代がまさに小学生か、あるいは生まれる前の事象である。 　時代は変化し、子どもたちはさらに多くの「やるべきこと」に囲まれている。夏休みだからこそ、勉強を忘れて思い切り遊ばせるか、受験勉強に邁進させるか、家族でバカンスを楽しむか……。選択肢は多い。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="sono1" class="kiji clearfix" style="margin-top:25px;">
<p style="font-weight:bold; color:#1B91A1; margin-bottom:15px;">いよいよ夏休みがやってくる。<br />
BUAISO世代としては、子どもにどのような夏休みを過ごさせるかが課題だ。</p>
<p>　国境なき世界が予想される将来を子どもたちは生きる。社会の変化に対応して活躍する力を身に付けさせるために、今必要なことはなんだろう。子どもがいる人もいない人も親世代として考えたいBUAISOの自由研究だ。<br />
　Benesse教育研究開発センターが2007年に小学5年生、中学2年生を対象に行った調査によると、平日の家庭学習時間の平均は、小学生が81.5分、中学生が87.0分だ。また同センターが2006年に行った世界6都市の小学生の学習時間調査によると、東京の小学生は「およそ30分」「1時間」がそれぞれ2割を占め、次に多い「3時間30分以上」が13％を占める。二極分化は、調査が行われた他都市（ソウル、北京、ヘルシンキ、ロンドン、ワシントンDC）と比べて特異な状況だ。<br />
　激化する中学受験による影響も大きい。朝日大学マーケティング研究所が小学3～6年生を対象に2010年に行った調査によると、中学受験を予定する子どもの春休みの自宅学習時間は平均2時間半で、受験予定がない、あるいは未定の子どもの4倍以上に上った。<br />
　遊ぶ時間について学研教育総合研究所が小学生を対象に行った調査では、最も多い回答が「1時間～2時間未満」である。遊びの内容についての学年別調査では、3～4年生を境にゲームが急激に増え、集団での遊びが減っている。<br />
「小学生においても塾や自宅での勉強、けいこごとに要する時間が多くなり、また、そのため各々の子どもの遊び時間が食い違うため、子どもたちは遊び仲間を得にくくなっている」「急激な都市化は、十分な都市公園などのオープンスペースの整備を伴わないままに空き地や原っぱなどの子どもの遊び場をつぶし、また、自動車の増加は、それまで子どもたちにとって格好の遊び場であった道路を危険なものにしてしまった」。これらはいずれも厚生白書（昭和54年版）の記述だ。BUAISO世代がまさに小学生か、あるいは生まれる前の事象である。<br />
　時代は変化し、子どもたちはさらに多くの「やるべきこと」に囲まれている。夏休みだからこそ、勉強を忘れて思い切り遊ばせるか、受験勉強に邁進させるか、家族でバカンスを楽しむか……。選択肢は多い。</p>
</div>
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		<title>キッズデザインの家づくり</title>
		<link>http://www.buaiso.net/business/education/8743/</link>
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		<pubDate>Wed, 25 May 2011 03:00:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[少子化時代の子どもビジネス]]></category>
		<category><![CDATA[教育]]></category>

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		<description><![CDATA[就職後や成人後にその人の育てられ方が取り沙汰され、さまざまな子育て論が展開されている昨今。 親にとっては“子育ての場”、子どもにとっては“自分をつくっていく場”である“家”が今回のテーマ。 “子どもにとっていい家とはどんな家か？” 子ども目線の家づくりで「キッズデザイン賞」を3年連続受賞しているLIXIL住宅研究所キッズデザイン研究所所長の高橋司郎氏と、「お手伝い至上主義」で独自の子育て論を実践している金沢工業大学教授の三谷宏治氏に語り合ってもらった。 今日は、子育てしやすい家づくりについて一緒に考えていきたいと思います。まず、そもそも「キッズデザイン」とはどのような設計思想なのでしょうか。 「キッズデザイン」とはひとことで言えば、“こどもにやさしい”は“みんなにやさしい”ということです。例えば、よく知られている「バリアフリー」は、家の中で、お年寄りや身体の不自由な方たちが不便を感じる段差や、回しにくい把手のような障害を取り除こうとする考え方です。そこから一歩進み、すべての方にとって暮らしやすい環境をつくろうとする考え方が「ユニバーサルデザイン」と呼ばれるものですが、それでもまだ、子どもの立場で考えるとさまざまな工夫が必要です。子どもの視野は大人の3分の2程度と言われています。例えば6歳児の場合、垂直方向の視野は大人の約120度に対して約70度、水平方向は大人が約150度あるのに対して約90度しかありません。だから、子どもの目線・子どもの基準で暮らしやすさを考えよう。それが「キッズデザイン」の考え方です。 日本は諸外国に比べて、家庭内での子どもの事故が多いようですね。 厚生労働省の平成20年度人口動態調査によると、1歳から4歳児の不慮の事故は、50.3％が家庭内で起きています。そこで私たちは、子どもの目線で家の中の危険を見つめ直しました。例えば、指を挟みにくいようゆっくり閉まる機能を室内建具に付ける、小さな子どもの浴槽への転落を抑止するため、脱衣室とトイレの扉にチャイルドロックを設置するなどです。 私もそうした類いのけがはしてほしくないと思っていますが、他方で、子どもを危険から遠ざけてしまうのも良くないと考えています。例えば、我が家には吹き抜けがありまして、そこには5mの昇り綱があります。下手すれば5mの高さから落ちるわけで、大変危険です。しかし、我が家には多くの子どもが遊びに来ますが、いまだかつて落ちてけがをした子はいません。それは「落ちたらけがをする」と緊張感をもって遊ぶからでしょう。 そうですね。意思を持って行動している状況であれば、けがはしないはずです。けがをすることで子どもが学習していくのもまた、真実でしょう。ただ、私たちが減らしたいと願っている事故は、子どもが後ろを付いて来ているのにお母さんが気付かず、ドアをバンと閉めてしまって指を挟んだというような、意思はおろか意識すらないところで発生する事故です。そうした事故がゼロになるのは現実には難しいかもしれません。しかし、せめて小さな事故で済むように、これまでの家であれば骨折していたところが打撲程度で済むように、という思想が「キッズデザイン」なのです。 ただ、世の中ではそうした2種類の事故が区別されておらず、公園や学校のブランコ、ジャングルジムなどの遊具は、危険だからと、どんどん撤去されています。そのため、子どもたちは何が危険か学びようもありません。さらに、問題なのは、自由度の高い遊び道具が子どもの周りから消えていっていることです。例えば、ジャングルジムは形が単純で、何もしてくれません。だからこそ、お城にもなれば、迷路にもなる。遊び方の自由度が非常に高いわけです。室内であれば、粘土、折り紙、積み木、絵の具に色えんぴつ……。出来上がったおもちゃでは、自分から考え、動かし、造り上げていく能動的な能力を伸ばすことなどできません。 よく分かります。私も自分の子育てでは、規制をなくし、まず自分で考えさせました。そして、やると決めた以上は、間違っても、時間がかかっても、最後までやらせました。 自ら考える力を伸ばすことは、家の形や間取りにかかわらず、家が広かろうが狭かろうが、もちろんできるはずです。ただ、それを後押しする家の形もまたあるはずです。 ええ。私たちは、ホワイトボードやマグネットウォールといった「クリエイティブウォール」を提案しています。つまり、好きなことを自由に、大きく伸び伸び絵が描けるキャンバスの設置です。 私の実家にも、壁一面のホワイトボードがあります。面白いことに、最初は小さくしか描けないのに、だんだん慣れてくると、とてつもなく大きな物を描き始めたり、ストーリー仕立ての絵を描き始めたりするんですよね。 それは楽しそうですね。ただ、「クリエイティブウォール」を提案しても、使い方がピンとこない親御さんも中にはいらっしゃいます。 家庭新聞だったら、取り組みやすいかもしれません。家族のイベントをカレンダーなどに書き込んで管理している家庭が多いと思いますが、我が家では、子どもたちが「今月の予定を教えてください」と聞きに来ます。言うとそれを大きな紙に書いてくれるので、家庭新聞としてダイニングに張っていました。 自ら考える力や発想力に関しては、私は家庭での「お手伝い」が最も役に立つと考えています。お手伝いをすることで、子どもたちは段取りよく動くことを覚え、さまざまなことに気を配り、自立的に考えて体を動かすようになるのです。 私も、常々お手伝いも大事だと考えています。例えば、五味、つまり酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味（かんみ、塩味）が発達した人は自己防衛力が強いと言われます。酸味から腐った物を知り、苦味から毒を見分けるからでしょう。そうした味覚の発達は、子どものときに、食事を作る、運ぶ、食べる、後片付けをする、さらには、家庭菜園の植え付けから収穫までといった、お手伝いの経験の有無と密接な関係があります。私たちも、ダイニングテーブルとキッチンの距離を縮めてお皿を運びやすくするなど、間取りの工夫をしています。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="kiji clearfix" style="margin-top: 25px;">
<p><strong>就職後や成人後にその人の育てられ方が取り沙汰され、さまざまな子育て論が展開されている昨今。<br />
親にとっては“子育ての場”、子どもにとっては“自分をつくっていく場”である“家”が今回のテーマ。<br />
“子どもにとっていい家とはどんな家か？”<br />
子ども目線の家づくりで「キッズデザイン賞」を3年連続受賞しているLIXIL住宅研究所キッズデザイン研究所所長の高橋司郎氏と、「お手伝い至上主義」で独自の子育て論を実践している金沢工業大学教授の三谷宏治氏に語り合ってもらった。</strong></p>
<p><img class="aligncenter size-full wp-image-8744" style="margin: 0 0 15px 220px;" title="アイコン説明" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/no44_kodomo_icon_l.gif" alt="BUAISO（以下B）／高橋（敬称略、以下T）／三谷（敬称略、以下M）" width="149" height="48" /></p>
<dl>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8747" title="BUAISO" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_b_s.gif" alt="BUAISO" width="20" height="20" /></dt>
<dd><strong>今日は、子育てしやすい家づくりについて一緒に考えていきたいと思います。まず、そもそも「キッズデザイン」とはどのような設計思想なのでしょうか。</strong></dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8746" title="髙橋" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_t_l.gif" alt="髙橋" width="20" height="20" /></dt>
<dd>「キッズデザイン」とはひとことで言えば、“こどもにやさしい”は“みんなにやさしい”ということです。例えば、よく知られている「バリアフリー」は、家の中で、お年寄りや身体の不自由な方たちが不便を感じる段差や、回しにくい把手のような障害を取り除こうとする考え方です。そこから一歩進み、すべての方にとって暮らしやすい環境をつくろうとする考え方が「ユニバーサルデザイン」と呼ばれるものですが、それでもまだ、子どもの立場で考えるとさまざまな工夫が必要です。子どもの視野は大人の3分の2程度と言われています。例えば6歳児の場合、垂直方向の視野は大人の約120度に対して約70度、水平方向は大人が約150度あるのに対して約90度しかありません。だから、子どもの目線・子どもの基準で暮らしやすさを考えよう。それが「キッズデザイン」の考え方です。</dd>
</dl>
<div id="attachment_8759" class="wp-caption alignright" style="width: 280px"><img class="size-full wp-image-8759" title="三谷宏治" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/no44_kodomo_ph01.jpg" alt="三谷宏治　金沢工業大学虎ノ門大学院教授 87年東京大学理学部物理学科卒業。外資系コンサルティング会社を経て、96年から本格的に教育活動を始める。 大学2年、高校3年、中学2年生の3姉妹の父" width="270" height="250" /><p class="wp-caption-text">三谷宏治金沢工業大学虎ノ門大学院教授87年東京大学理学部物理学科卒業。外資系コンサルティング会社を経て、96年から本格的に教育活動を始める。大学2年、高校3年、中学2年生の3姉妹の父</p></div>
<dl>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8745" title="三谷" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_m_l.gif" alt="三谷" width="20" height="20" /></dt>
<dd>日本は諸外国に比べて、家庭内での子どもの事故が多いようですね。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8746" title="髙橋" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_t_l.gif" alt="髙橋" width="20" height="20" /></dt>
<dd>厚生労働省の平成20年度人口動態調査によると、1歳から4歳児の不慮の事故は、50.3％が家庭内で起きています。そこで私たちは、子どもの目線で家の中の危険を見つめ直しました。例えば、指を挟みにくいようゆっくり閉まる機能を室内建具に付ける、小さな子どもの浴槽への転落を抑止するため、脱衣室とトイレの扉にチャイルドロックを設置するなどです。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8745" title="三谷" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_m_l.gif" alt="三谷" width="20" height="20" /></dt>
<dd>私もそうした類いのけがはしてほしくないと思っていますが、他方で、子どもを危険から遠ざけてしまうのも良くないと考えています。例えば、我が家には吹き抜けがありまして、そこには5mの昇り綱があります。下手すれば5mの高さから落ちるわけで、大変危険です。しかし、我が家には多くの子どもが遊びに来ますが、いまだかつて落ちてけがをした子はいません。それは「落ちたらけがをする」と緊張感をもって遊ぶからでしょう。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8746" title="髙橋" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_t_l.gif" alt="髙橋" width="20" height="20" /></dt>
<dd>そうですね。意思を持って行動している状況であれば、けがはしないはずです。けがをすることで子どもが学習していくのもまた、真実でしょう。ただ、私たちが減らしたいと願っている事故は、子どもが後ろを付いて来ているのにお母さんが気付かず、ドアをバンと閉めてしまって指を挟んだというような、意思はおろか意識すらないところで発生する事故です。そうした事故がゼロになるのは現実には難しいかもしれません。しかし、せめて小さな事故で済むように、これまでの家であれば骨折していたところが打撲程度で済むように、という思想が「キッズデザイン」なのです。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8745" title="三谷" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_m_l.gif" alt="三谷" width="20" height="20" /></dt>
<dd>ただ、世の中ではそうした2種類の事故が区別されておらず、公園や学校のブランコ、ジャングルジムなどの遊具は、危険だからと、どんどん撤去されています。そのため、子どもたちは何が危険か学びようもありません。さらに、問題なのは、自由度の高い遊び道具が子どもの周りから消えていっていることです。例えば、ジャングルジムは形が単純で、何もしてくれません。だからこそ、お城にもなれば、迷路にもなる。遊び方の自由度が非常に高いわけです。室内であれば、粘土、折り紙、積み木、絵の具に色えんぴつ……。出来上がったおもちゃでは、自分から考え、動かし、造り上げていく能動的な能力を伸ばすことなどできません。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8746" title="髙橋" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_t_l.gif" alt="髙橋" width="20" height="20" /></dt>
<dd>よく分かります。私も自分の子育てでは、規制をなくし、まず自分で考えさせました。そして、やると決めた以上は、間違っても、時間がかかっても、最後までやらせました。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8745" title="三谷" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_m_l.gif" alt="三谷" width="20" height="20" /></dt>
<dd>自ら考える力を伸ばすことは、家の形や間取りにかかわらず、家が広かろうが狭かろうが、もちろんできるはずです。ただ、それを後押しする家の形もまたあるはずです。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8746" title="髙橋" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_t_l.gif" alt="髙橋" width="20" height="20" /></dt>
<dd>ええ。私たちは、ホワイトボードやマグネットウォールといった「クリエイティブウォール」を提案しています。つまり、好きなことを自由に、大きく伸び伸び絵が描けるキャンバスの設置です。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8745" title="三谷" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_m_l.gif" alt="三谷" width="20" height="20" /></dt>
<dd>私の実家にも、壁一面のホワイトボードがあります。面白いことに、最初は小さくしか描けないのに、だんだん慣れてくると、とてつもなく大きな物を描き始めたり、ストーリー仕立ての絵を描き始めたりするんですよね。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8746" title="髙橋" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_t_l.gif" alt="髙橋" width="20" height="20" /></dt>
<dd>それは楽しそうですね。ただ、「クリエイティブウォール」を提案しても、使い方がピンとこない親御さんも中にはいらっしゃいます。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8745" title="三谷" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_m_l.gif" alt="三谷" width="20" height="20" /></dt>
<dd>家庭新聞だったら、取り組みやすいかもしれません。家族のイベントをカレンダーなどに書き込んで管理している家庭が多いと思いますが、我が家では、子どもたちが「今月の予定を教えてください」と聞きに来ます。言うとそれを大きな紙に書いてくれるので、家庭新聞としてダイニングに張っていました。<br />
自ら考える力や発想力に関しては、私は家庭での「お手伝い」が最も役に立つと考えています。お手伝いをすることで、子どもたちは段取りよく動くことを覚え、さまざまなことに気を配り、自立的に考えて体を動かすようになるのです。</dd>
<dt><img class="alignnone size-full wp-image-8746" title="髙橋" src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/icon_t_l.gif" alt="髙橋" width="20" height="20" /></dt>
<dd>私も、常々お手伝いも大事だと考えています。例えば、五味、つまり酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味（かんみ、塩味）が発達した人は自己防衛力が強いと言われます。酸味から腐った物を知り、苦味から毒を見分けるからでしょう。そうした味覚の発達は、子どものときに、食事を作る、運ぶ、食べる、後片付けをする、さらには、家庭菜園の植え付けから収穫までといった、お手伝いの経験の有無と密接な関係があります。私たちも、ダイニングテーブルとキッチンの距離を縮めてお皿を運びやすくするなど、間取りの工夫をしています。</dd>
</dl>
</div>
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		<title>長井朋子</title>
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		<pubDate>Wed, 25 May 2011 03:00:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[アートラウンジ]]></category>

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		<description><![CDATA[　長井朋子は1982年愛知県生まれ。現在、東京を拠点に制作活動を行っています。 　熊や猫、羊、馬などたくさんの動物たち、幼い少女や奇妙な架空の生き物、色とりどりの木々やキノコが、クラシックバレエの舞台背景のようにも見える劇場的空間の中に、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさで溢れ出す長井の物語世界。永遠の少女性とも言うべきさまざまなモチーフが絶妙のバランスで散りばめられた個々の作品はどれも、ある種の充足感をたたえ、世界が凝縮したような不思議な感覚、そして独特の空間性をもっています。作家自身が子供の頃によくしていたという人形遊びを彷彿とさせる装飾的なインテリアから、童話の絵本に出てくるような暗い森、あるいは宇宙空間まで、作家の空想はどこまでも広がっていきます。（小山登美夫ギャラリー） 　震災の後、迷いながらもスペイン旅行へ出発した作家。ガウディ、ピカソ、ダリなどの名作を観て回り、「絵」の素晴らしさを再確認。帰国後は制作に打ち込んでいる。4月14日から16日に行われた「東日本大震災被災地支援のための清澄サイレント・アートオークション」に参加し、アートがもつパワーに感激した。 　今回ご紹介するのは、人形や熊、羊、アライグマ、スイカ、キノコなどが咲いている、というか、実っているというか……そんな架空の木を描いたもの。色彩がぼんやりとした、まるで夢のような絵になったから、「眠る森」と名付けたそうだ。 「おばあちゃんの家のような」平屋を借りて住んでいる。庭では自己流ながらバラやクレソン、レタスを栽培。石も並べている。「自分で空間を創る」という点で、庭いじりと絵を描くことは似ているという。ただ、違いもある。「庭は手入れをしないと枯れてしまう。自然にはかないません。でも、絵は無限。欲しい物があれば描けばいいんです」（作家談）（渡辺麻実）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_8791" class="wp-caption aligncenter" style="width: 455px"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/no44_art_main.jpg" alt="長井朋子　Tomoko Nagai 眠る森 sleeping forest　2008 watercolor,acrylic,pencil,color pencil,ink on paper on panel 103.5×73.0×3.2 cm ￥330,000+消費税" title="長井朋子" width="445" height="632" class="size-full wp-image-8791" /><p class="wp-caption-text">長井朋子　Tomoko Nagai<br />眠る森 sleeping forest　2008<br />watercolor,acrylic,pencil,color pencil,ink on paper on panel<br />103.5×73.0×3.2 cm<br />￥330,000+消費税<br />&copy; Tomoko Nagai 2008 Courtesy of Tomio Koyama Gallery</p></div>
<div class="kiji clearfix"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2010/09/icon1.gif" alt="プロの眼" width="60" height="60" class="size-full wp-image-1037 alignleft" /></p>
<p>　長井朋子は1982年愛知県生まれ。現在、東京を拠点に制作活動を行っています。<br />
　熊や猫、羊、馬などたくさんの動物たち、幼い少女や奇妙な架空の生き物、色とりどりの木々やキノコが、クラシックバレエの舞台背景のようにも見える劇場的空間の中に、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさで溢れ出す長井の物語世界。永遠の少女性とも言うべきさまざまなモチーフが絶妙のバランスで散りばめられた個々の作品はどれも、ある種の充足感をたたえ、世界が凝縮したような不思議な感覚、そして独特の空間性をもっています。作家自身が子供の頃によくしていたという人形遊びを彷彿とさせる装飾的なインテリアから、童話の絵本に出てくるような暗い森、あるいは宇宙空間まで、作家の空想はどこまでも広がっていきます。（小山登美夫ギャラリー）</p>
</div>
<div class="kiji clearfix"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2010/09/icon2.gif" width="60" height="60" class="alignleft size-full wp-image-1038" /></p>
<p>　震災の後、迷いながらもスペイン旅行へ出発した作家。ガウディ、ピカソ、ダリなどの名作を観て回り、「絵」の素晴らしさを再確認。帰国後は制作に打ち込んでいる。4月14日から16日に行われた「東日本大震災被災地支援のための清澄サイレント・アートオークション」に参加し、アートがもつパワーに感激した。<br />
　今回ご紹介するのは、人形や熊、羊、アライグマ、スイカ、キノコなどが咲いている、というか、実っているというか……そんな架空の木を描いたもの。色彩がぼんやりとした、まるで夢のような絵になったから、「眠る森」と名付けたそうだ。<br />
「おばあちゃんの家のような」平屋を借りて住んでいる。庭では自己流ながらバラやクレソン、レタスを栽培。石も並べている。「自分で空間を創る」という点で、庭いじりと絵を描くことは似ているという。ただ、違いもある。「庭は手入れをしないと枯れてしまう。自然にはかないません。でも、絵は無限。欲しい物があれば描けばいいんです」（作家談）（渡辺麻実）</p>
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		<title>納得感のあるフィードバックの手順</title>
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		<pubDate>Wed, 25 May 2011 03:00:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
				<category><![CDATA[なるほど思考術]]></category>

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		<description><![CDATA[ここ最近、磯さんは営業力強化プロジェクトのメンバーとして活躍しているみたいです。今ではすっかり若手社員の中でも期待の星となりつつあるようですね。今日は、そのプロジェクトの中間報告会があり、報告会終了後に磯さんと武藍さんの2人が話しています。少し様子を覗いてみることにしましょう。 武藍室長補佐（武）　さっきはプレゼンご苦労さん。プロジェクトは随分大変みたいだけど、これからも頑張ってくれよ。 磯主任（磯）　ありがとうございます。でも、とりあえず中間報告会が無事終わったので、ホッとしています。 武　そういえば、磯のプレゼンを見たのは久しぶりのことだったな。あ、そうそう、後で言ってやろうと思っていたことがあるんだけど、ちょっといいか？ 磯　え……!? なんかまずかったですか？ 武　いやいや、ちょっとフィードバックしておきたいってだけだから、まあ、そんなに構えなくてもいいって。 磯　あ、それならぜひよろしくお願いします。 武　うん。さっきのプレゼンの中で、磯が、営業トークの教育について説明を始めたときに、山本部長が「そもそも、営業成績が悪いのは、トークの問題じゃなくて、ちゃんと取引先に行っていないことが問題なんじゃないのか？」って発言したときのことだけどな……。 磯　あ、はい。 武　あのとき磯は、ちょっと困った顔をして、不安そうにプロジェクトリーダーの松田課長の方を振り返ったんだよな。それで、松田課長がフォローしてくれた。 磯　いやあ、あのときは困っちゃいました。 武　実はあれで、磯は少し頼りないという印象を与えてしまったんだと思う。だからその後の質問も、直接松田課長に対して向けられるようになってしまったんじゃないかな。 磯　あ、はい……えーっと。確かにあの時は、その場で答えようかなとも思ったんですよね。でも、取引先に行くことについては別チームの担当範囲だったので、どうしようかな、と思って……。 武　まあそうなんだろうけどな。でも今後は、プレゼン担当者として、自分自身が自信を持って対応する、という心構えが大切だな。 磯　はい、そうですね。 武　例えば今回なら、最初に「ええ、山本部長がおっしゃる通り、取引先に行くことは大切で、実際に別のチームでスケジュール管理について検討しています」と、相手の発言を一旦受けた後で、「ただ、本プロジェクトで、営業トークについてもかなりの改善機会があることが分かりましたので、これから詳しくご説明します」と、自分の流れに戻すことができていたらスマートだったろうな。 磯　うーん、なるほど。参考になります……。いやあ、それにしても、僕が言うのも失礼ですが、武藍さんって、こうやってフィードバックをするのが、本当に上手ですよね。 武　そうか？ 磯　はい。僕が部下にフィードバックするときには、いつも反論を受けてばかりですよ。 武　そうなんだ。まあ、フィードバックする際には、最初に「これはフィードバックです」ということを明確に言うことが肝心だ。そうして相手に心の準備をさせておかないと、せっかくいいことを言っても、相手は素直に受け入れられないからな。 磯　なるほど。他にもコツはあるんですか？ 武　そうだな。話していく順序も大切だ。まずは観察結果を述べる。例えば、「さっきのプレゼンで、あなたが○○したときのことだけど……」といった具合にな。ここはできるだけ、責めるような口ぶりにならないように気をつけることだ。 磯　はい。 武　そして次に、それが与えた影響を指摘する。つまり、「あなたがやったことによって、どうなったか」ということだな。 磯　なるほど、分かりました。それで？ 武　そしてここで、一旦話を止める。 磯　え？ 一旦止めるんですか？ 武　そう、矢継ぎ早にいろいろ言われると、フィードバックを受ける側としては、ついつい耳をふさぎたくなってしまう。だから一旦、指摘したことを消化してもらうわけだ。 磯　なるほど。 武　ここでもし、相手に反論があれば、聞いてあげればいい。 磯　はい。 武　そして最後に、改善策の提案をする。ダメ出しだけでは良いフィードバックとはいえないからな。ただし、「こうすべき」と押し付けるのではなく、「例えば、こうする方法もありますよね？」というトーンで伝える方が、相手としても受け入れやすい。 磯　なるほど。えーっと……つまり、まとめると、最初に事実認識を共有して、次にそれが与えた影響について伝え、最後に改善策の提案をする、ということですね。なんだか、プレゼンの全体的な流れと似てますね。 武　その通り。基本的には似たようなものだな。まずは、お互い納得できる事実認識を共有することから始め、順に伝えていくんだ。 磯　なるほど、参考になりました。今度部下にフィードバックする際に試してみます。 武　あと、フィードバックに関してついでに言っておくと、うまく与えることだけでなく、受けることも大切だぞ。上司からだけでなく、時には部下からもフィードバックをもらうようにすれば、自分自身の成長にもつながる。 磯　へえ、なるほど、部下からフィードバックをもらうなんて、考えていませんでした。具体的に、気にすべきことってあるんでしょうか？ 武　そうだな。まずは、常に「フィードバックは自分の向上のため」という前向きな態度で受け取ること。意識しておかないと、どうしても反論や言い訳をしてしまいがちだからな。 磯　そうですね。 武　また、言われたことに納得できなくても、一旦は落ち着いて、なぜそのようなフィードバックを受けたのかを考えてみる。つまり、自分としてはそのつもりがなくても、第三者からはそう見えているわけだからな。 磯　ああ、確かにそうですね。なるほど。 武　そして何より、フィードバックをくれる相手への感謝の気持ちを忘れないことだ。 磯　はい、それは大切ですね。 武　フィードバックを積極的に求め、素直に受け取っていく。それを実践することはなかなか難しいが、それができる人の方が、早く成長していくし、そうしていれば、自然と上司も部下も自然と磯の味方になってくれるだろうからな。 磯　はい。心掛けます。今日も勉強になりました。ありがとうございます。 いかがでしたか？ フィードバックをする際、あるいは受ける際には、ぜひ、武藍さんのアドバイスを参考にしてみてください。さて、武藍さんと磯さんの2人でお送りしてきた「デキるあの人のなるほど思考術」は、ついに今回が最終回です。これまで、物事を分かりやすく捉えたり、自分の話をうまく相手に伝えたりするためのコツを10回にわたって紹介してきましたが、いかがでしたか？ 長い間、ご愛読ありがとうございました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ここ最近、磯さんは営業力強化プロジェクトのメンバーとして活躍しているみたいです。今ではすっかり若手社員の中でも期待の星となりつつあるようですね。今日は、そのプロジェクトの中間報告会があり、報告会終了後に磯さんと武藍さんの2人が話しています。少し様子を覗いてみることにしましょう。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武藍室長補佐（武）</span>　さっきはプレゼンご苦労さん。プロジェクトは随分大変みたいだけど、これからも頑張ってくれよ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯主任（磯）</span>　ありがとうございます。でも、とりあえず中間報告会が無事終わったので、ホッとしています。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そういえば、磯のプレゼンを見たのは久しぶりのことだったな。あ、そうそう、後で言ってやろうと思っていたことがあるんだけど、ちょっといいか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　え……!? なんかまずかったですか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　いやいや、ちょっとフィードバックしておきたいってだけだから、まあ、そんなに構えなくてもいいって。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　あ、それならぜひよろしくお願いします。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　うん。さっきのプレゼンの中で、磯が、営業トークの教育について説明を始めたときに、山本部長が「そもそも、営業成績が悪いのは、トークの問題じゃなくて、ちゃんと取引先に行っていないことが問題なんじゃないのか？」って発言したときのことだけどな……。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　あ、はい。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　あのとき磯は、ちょっと困った顔をして、不安そうにプロジェクトリーダーの松田課長の方を振り返ったんだよな。それで、松田課長がフォローしてくれた。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　いやあ、あのときは困っちゃいました。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　実はあれで、磯は少し頼りないという印象を与えてしまったんだと思う。だからその後の質問も、直接松田課長に対して向けられるようになってしまったんじゃないかな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　あ、はい……えーっと。確かにあの時は、その場で答えようかなとも思ったんですよね。でも、取引先に行くことについては別チームの担当範囲だったので、どうしようかな、と思って……。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　まあそうなんだろうけどな。でも今後は、プレゼン担当者として、自分自身が自信を持って対応する、という心構えが大切だな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい、そうですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　例えば今回なら、最初に「ええ、山本部長がおっしゃる通り、取引先に行くことは大切で、実際に別のチームでスケジュール管理について検討しています」と、相手の発言を一旦受けた後で、「ただ、本プロジェクトで、営業トークについてもかなりの改善機会があることが分かりましたので、これから詳しくご説明します」と、自分の流れに戻すことができていたらスマートだったろうな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　うーん、なるほど。参考になります……。いやあ、それにしても、僕が言うのも失礼ですが、武藍さんって、こうやってフィードバックをするのが、本当に上手ですよね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい。僕が部下にフィードバックするときには、いつも反論を受けてばかりですよ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうなんだ。まあ、フィードバックする際には、最初に「これはフィードバックです」ということを明確に言うことが肝心だ。そうして相手に心の準備をさせておかないと、せっかくいいことを言っても、相手は素直に受け入れられないからな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど。他にもコツはあるんですか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうだな。話していく順序も大切だ。まずは観察結果を述べる。例えば、「さっきのプレゼンで、あなたが○○したときのことだけど……」といった具合にな。ここはできるだけ、責めるような口ぶりにならないように気をつけることだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そして次に、それが与えた影響を指摘する。つまり、「あなたがやったことによって、どうなったか」ということだな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど、分かりました。それで？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そしてここで、一旦話を止める。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　え？ 一旦止めるんですか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そう、矢継ぎ早にいろいろ言われると、フィードバックを受ける側としては、ついつい耳をふさぎたくなってしまう。だから一旦、指摘したことを消化してもらうわけだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　ここでもし、相手に反論があれば、聞いてあげればいい。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そして最後に、改善策の提案をする。ダメ出しだけでは良いフィードバックとはいえないからな。ただし、「こうすべき」と押し付けるのではなく、「例えば、こうする方法もありますよね？」というトーンで伝える方が、相手としても受け入れやすい。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど。えーっと……つまり、まとめると、最初に事実認識を共有して、次にそれが与えた影響について伝え、最後に改善策の提案をする、ということですね。なんだか、プレゼンの全体的な流れと似てますね。</p>
<p><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/no44_naruhodo_11.jpg" alt="" title="" width="587" height="440" class="aligncenter size-full wp-image-8842" /></p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　その通り。基本的には似たようなものだな。まずは、お互い納得できる事実認識を共有することから始め、順に伝えていくんだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど、参考になりました。今度部下にフィードバックする際に試してみます。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　あと、フィードバックに関してついでに言っておくと、うまく与えることだけでなく、受けることも大切だぞ。上司からだけでなく、時には部下からもフィードバックをもらうようにすれば、自分自身の成長にもつながる。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　へえ、なるほど、部下からフィードバックをもらうなんて、考えていませんでした。具体的に、気にすべきことってあるんでしょうか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうだな。まずは、常に「フィードバックは自分の向上のため」という前向きな態度で受け取ること。意識しておかないと、どうしても反論や言い訳をしてしまいがちだからな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　そうですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　また、言われたことに納得できなくても、一旦は落ち着いて、なぜそのようなフィードバックを受けたのかを考えてみる。つまり、自分としてはそのつもりがなくても、第三者からはそう見えているわけだからな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　ああ、確かにそうですね。なるほど。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そして何より、フィードバックをくれる相手への感謝の気持ちを忘れないことだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい、それは大切ですね。</p>
<p><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/05/no44_naruhodo_2.21.jpg" alt="" title="" width="584" height="254" class="aligncenter size-full wp-image-8841" /></p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　フィードバックを積極的に求め、素直に受け取っていく。それを実践することはなかなか難しいが、それができる人の方が、早く成長していくし、そうしていれば、自然と上司も部下も自然と磯の味方になってくれるだろうからな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい。心掛けます。今日も勉強になりました。ありがとうございます。</p>
<p>いかがでしたか？  フィードバックをする際、あるいは受ける際には、ぜひ、武藍さんのアドバイスを参考にしてみてください。さて、武藍さんと磯さんの2人でお送りしてきた「デキるあの人のなるほど思考術」は、ついに今回が最終回です。これまで、物事を分かりやすく捉えたり、自分の話をうまく相手に伝えたりするためのコツを10回にわたって紹介してきましたが、いかがでしたか？ 長い間、ご愛読ありがとうございました。</p>
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		<title>職人技を追求するカランダッシュ</title>
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		<pubDate>Tue, 12 Apr 2011 03:00:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
				<category><![CDATA[魅惑の万年筆]]></category>

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		<description><![CDATA[モノづくりの国スイス 　前身である「エクリドール鉛筆製造所」が1915年に設立された時から、カランダッシュはスイスの西端の都市ジュネーブを本拠地としている。1974年に工場とともにジュネーブ郊外へ移転したものの、スイス人の心の中では、今でもカランダッシュ＝ジュネーブだ。ジュネーブといえば、ケルトの時代まで遡ることのできる歴史ある街でありながら、現代においても、国際連合欧州本部や赤十字国際委員会の本部などが置かれる国際都市。だが、ブアイソー世代が胸をときめかせるのはやはり、時計産業の聖地としてのジュネーブに、かもしれない。ジュネーブには、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ロレックスなど世界中の時計ファンが憧れる高級時計メーカーが集う。「国際高級宝飾時計展」はジュネーブ・サロンという通称が示す通り、ここジュネーブで毎年開催される。 　さて、パテック・フィリップ等の高級時計メーカーが、特別な顧客に対して、しばしばエクリドールの万年筆を贈っていることをご存知だろうか。その理由の1つに“ジュネーブつながり”があることは想像に難くないが、もちろんそれだけではないだろう。おそらく、伝統的で緻密なクラフトマンシップ（職人芸、職人技）を追求する会社同士が互いに抱く特別な感情、これがより本質的な理由ではあるまいか。 　そのことを実証するため、エクリドールの製造工程を見てみよう。まず、筒型の真鍮（しんちゅう）を、切削と圧縮により六角形に成形する。これがエクリドールのボディの軸だ。成形した軸を1つ1つ、規定のサイズどおりに仕上がっているか検査し、傷や歪みなどの変形がないかチェックする。 　OKが出たボディだけにメッキ加工を施す。ゴールドのエクリドールは「ギルデッド」。スイスの法律では、3ミクロンから「ギルデッド」と呼ぶことが許されるが、エクリドールは、18金を4ミクロンの厚さでメッキ加工を施す。厚いメッキをかけることにより、表面は傷つきにくくなり、メッキ剥がれを起こしにくくなる。特殊な測定器を使い、メッキの厚さが規定通りかどうかチェックする。 　次に、ボディに彫刻を施す。彫刻には最新コンピュータ制御の機械も使われるが、一気に彫るわけではない。1面ずつ彫刻するのだ。1面終わったら、ボディの角度を変える。それは手作業で行われる。エクリドールは六角形なので、5回変えることになる。シルバーのエクリドールは、さらに、酸化による褐色や傷つきを防ぐため、ロジウムをコーティングする。 　検品後、同様に検品済みのクリップをボディに取り付ける。これも、機械と手作業のコラボレーションだ。 　そして、ボディを1本1本丁寧に磨き上げる。熟練した職人が丹念に磨き上げると、金属本来の輝きに、さらなる輝きと美しさが加わる。最後に人の目で1本1本検品。厳選された素材と、職人の卓越した技術、何重もの厳しいチェックにより、こうして、高級感があると同時に耐久性にも優れた、世にも稀な万年筆が誕生するのだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="kiji clearfix">
<h4>モノづくりの国スイス</h4>
<p>　前身である「エクリドール鉛筆製造所」が1915年に設立された時から、カランダッシュはスイスの西端の都市ジュネーブを本拠地としている。1974年に工場とともにジュネーブ郊外へ移転したものの、スイス人の心の中では、今でもカランダッシュ＝ジュネーブだ。ジュネーブといえば、ケルトの時代まで遡ることのできる歴史ある街でありながら、現代においても、国際連合欧州本部や赤十字国際委員会の本部などが置かれる国際都市。だが、ブアイソー世代が胸をときめかせるのはやはり、時計産業の聖地としてのジュネーブに、かもしれない。ジュネーブには、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ロレックスなど世界中の時計ファンが憧れる高級時計メーカーが集う。「国際高級宝飾時計展」はジュネーブ・サロンという通称が示す通り、ここジュネーブで毎年開催される。<br />
　さて、パテック・フィリップ等の高級時計メーカーが、特別な顧客に対して、しばしばエクリドールの万年筆を贈っていることをご存知だろうか。その理由の1つに“ジュネーブつながり”があることは想像に難くないが、もちろんそれだけではないだろう。おそらく、伝統的で緻密なクラフトマンシップ（職人芸、職人技）を追求する会社同士が互いに抱く特別な感情、これがより本質的な理由ではあるまいか。</p>
<h4></h4>
<p>　そのことを実証するため、エクリドールの製造工程を見てみよう。まず、筒型の真鍮（しんちゅう）を、切削と圧縮により六角形に成形する。これがエクリドールのボディの軸だ。成形した軸を1つ1つ、規定のサイズどおりに仕上がっているか検査し、傷や歪みなどの変形がないかチェックする。<br />
　OKが出たボディだけにメッキ加工を施す。ゴールドのエクリドールは「ギルデッド」。スイスの法律では、3ミクロンから「ギルデッド」と呼ぶことが許されるが、エクリドールは、18金を4ミクロンの厚さでメッキ加工を施す。厚いメッキをかけることにより、表面は傷つきにくくなり、メッキ剥がれを起こしにくくなる。特殊な測定器を使い、メッキの厚さが規定通りかどうかチェックする。<br />
　次に、ボディに彫刻を施す。彫刻には最新コンピュータ制御の機械も使われるが、一気に彫るわけではない。1面ずつ彫刻するのだ。1面終わったら、ボディの角度を変える。それは手作業で行われる。エクリドールは六角形なので、5回変えることになる。シルバーのエクリドールは、さらに、酸化による褐色や傷つきを防ぐため、ロジウムをコーティングする。<br />
　検品後、同様に検品済みのクリップをボディに取り付ける。これも、機械と手作業のコラボレーションだ。<br />
　そして、ボディを1本1本丁寧に磨き上げる。熟練した職人が丹念に磨き上げると、金属本来の輝きに、さらなる輝きと美しさが加わる。最後に人の目で1本1本検品。厳選された素材と、職人の卓越した技術、何重もの厳しいチェックにより、こうして、高級感があると同時に耐久性にも優れた、世にも稀な万年筆が誕生するのだ。
</p></div>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>子ども乗せ自転車</title>
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		<pubDate>Mon, 11 Apr 2011 03:00:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[少子化時代の子どもビジネス]]></category>

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		<description><![CDATA[自転車は私たちの日常生活に欠かせない移動手段。子どもの幼稚園や保育園、お稽古事の送り迎えなどに自転車を使うブアイソー世代は多いはずだ。そしてまた、子どもを乗り降りさせる時に自転車が倒れたり、急ブレーキが間に合わずに、歩行者やほかの自転車、自動車とぶつかりそうになったり……そんなヒヤリ体験をしたことのあるパパ、ママもまた、多いのではないだろうか。 今回は、安全性と利便性の両立が厳しく求められる「子ども乗せ自転車」の今にフォーカスした。 代替できない移動手段 　まずはここ数年の動きをおさらいしておこう。そもそも自転車は、1人乗りが基本。2人乗りは禁止されている。このような乗車人数の制限は、道路交通法ではなく各都道府県公安委員会の規則において規定されている。公安委員会規則は各都道府県によって違いがあり、最も厳しい県でも、幼児1人との2人乗りは許されていたが、いずれにしても、09年までは、自転車に幼児用座席を2個装備して幼児2人を同乗させての3人乗りは認められていなかった。 　しかし、乗車人数のルールは現実にはほとんど守られていない状態にあり、それゆえの事故も多かった。06年、財団法人日本交通管理技術協会の「自転車に同乗する幼児の安全対策及び乗車定員に関する調査研究」では、当時一般に流通していた自転車を使い、走行安定性実験を行った結果として、「現状では安全性の観点からは（幼児）2人同乗を認めることは難しい」とされ、ルールと現実が乖離している状態を解消しようという動きが本格化した。そして07年、警察庁に設けられた部外有識者の検討懇談会において、3人乗りの問題が取り上げられ、その検討結果が報告書として公表された。 　公表後、その中の「幼児用座席に幼児を乗せる場合は1人までであることを明示すべきである」との指摘が新聞、テレビ等でたびたび取り上げられ、あちこちの子育て中の若い世代から反対の声が挙がった。それは当然。自転車は、自動車と違って、広い駐車スペースを必要とせず、維持費もそれほどかからないし、電車やバスと違って、自宅から目的地までドア・ツー・ドアで行くことができる。それに加えて、小さい子どもが2人いる家庭では、1人だけ家に置いて外出することはできないし、複数の幼稚園・保育園等に送迎せざるを得ない場合もある。つまり3人乗り自転車は、都市部に住んで2人以上の子どもを育てている夫婦にとって、他の乗り物では代替できない移動手段なのだ。 　実際、08年1月、6歳未満の幼児を持つ保護者3000人を対象に警察庁が行ったアンケート調査によると、過去1年間に自転車に子どもを同乗させた経験があると答えた人は45.1％。また、子どもを同乗させることの是非を聞いた結果では、「幼児2人同乗まで認めるべき」との回答が32.6％あった。 3人乗り解禁と残された問題 　このように、2人以上の小さい子どもをもつ親の切実なニーズがあること、そして、ルールを守れと強制するだけでは問題は解決しないことに気付いた警察庁は、08年、「幼児2人同乗用自転車」検討委員会を設け、「どんな自転車であれば3人乗っても安全か」を取りまとめるほか、広く議論を行った。その中で、安全性に配慮した新たな自転車の開発を行っている自転車関係団体から、幼児2人同乗用自転車の大きさを、長さ230cm、幅90cmに緩和するのが望ましい、という意見が出た。ちなみに現状では、歩道通行が可能な自転車（普通自転車）の大きさは、長さ190cm、幅60cm。これを超える自転車は車道のみを走ることになる。 　たしかにサイズの大きな幼児2人同乗用自転車（例えば、コラムで取り上げる「トリオバイク」のような）を認めれば、子どもの安全は確保できるかもしれない。ただ、日本の歩道はご存知の通り、狭い。看板や放置自転車のような障害物も、たくさんある。ビッグサイズの自転車が走れるくらいゆったりと造られた歩道はごくわずかだろうし、またそうなると、歩行者の安全もさらに検討しなければならない。という次第で、大きさの緩和については取りあえず先送りされたのである。 　そして09年、3人乗り自転車が解禁された。朗報は朗報だが、まだ問題があった。「幼児2人を同乗させても十分な強度を有すること」など厳しい要件が課されているので、通常の自転車に比べて重いのだ。そこへさらに、子どもが1人、2人と乗るのだから、重いのなんの。とくにこぎ出しは、フラフラヨタヨタしてしまう。なんとか頑張ってスピードに乗ったら乗ったで、こぎ手は「もう、こぎ出しの苦労は嫌だ。できるだけ止まらないようにしよう」と考え始める。そのためにブレーキの判断が遅れ、出合い頭の事故や、歩道での歩行者との接触事故が起こるのだ。 ニーズと時代にフィット 市場を広げる電動アシスト自転車 　そんな不幸を避けるため、ブアイソー世代には、ぜひ電動アシスト自転車を選択してほしい。電動アシスト自転車は、人のこぐ力を電動モーターがアシストする（手伝う）自転車。アシストしてくれるから、こぎ出しがうんと楽になる。1993年に世界で初めて電動アシスト自転車を開発・発売したヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS（パス）」であれば、さらにこぎ出しは楽。筆者も試乗したが、まるでフワリと空飛ぶじゅうたんに乗って出発するかのようだった。 　電動アシスト自転車市場は堅調に伸長し、10年の年間総需要は約38万台（前年比約104％、社団法人自転車協会より）。しかも新規購入が多数を占めるというのだから、まだまだ成長が期待できる、今どき珍しいくらいに有望な市場だ。なぜこれほど有望なのかといえば、電動モーターは人間の動きを手伝うだけで、あくまで人間の感覚が優先、つまり、近年の、環境問題や健康に対する意識の高まりに、ちょうどよく馴染むからだろう。ちなみにユーザーは、通勤・通学層も増えているが、大半は、シルバー世代と子育て中のパパ・ママだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="kiji clearfix">
<p><strong>自転車は私たちの日常生活に欠かせない移動手段。子どもの幼稚園や保育園、お稽古事の送り迎えなどに自転車を使うブアイソー世代は多いはずだ。そしてまた、子どもを乗り降りさせる時に自転車が倒れたり、急ブレーキが間に合わずに、歩行者やほかの自転車、自動車とぶつかりそうになったり……そんなヒヤリ体験をしたことのあるパパ、ママもまた、多いのではないだろうか。<br />
今回は、安全性と利便性の両立が厳しく求められる「子ども乗せ自転車」の今にフォーカスした。</strong></p>
</div>
<div class="kiji clearfix"><div id="attachment_7981" class="wp-caption alignleft" style="width: 270px"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/03/no43_business_bicycle_ph01.jpg" alt="デンマーク発の3人乗り自転車「トリオバイク」" title="デンマーク発の3人乗り自転車「トリオバイク」" width="260" height="180" class="size-full wp-image-7981" /><p class="wp-caption-text">デンマーク発の3人乗り自転車「トリオバイク」</p></div></p>
<h4>代替できない移動手段</h4>
<p>　まずはここ数年の動きをおさらいしておこう。そもそも自転車は、1人乗りが基本。2人乗りは禁止されている。このような乗車人数の制限は、道路交通法ではなく各都道府県公安委員会の規則において規定されている。公安委員会規則は各都道府県によって違いがあり、最も厳しい県でも、幼児1人との2人乗りは許されていたが、いずれにしても、09年までは、自転車に幼児用座席を2個装備して幼児2人を同乗させての3人乗りは認められていなかった。<br />
　しかし、乗車人数のルールは現実にはほとんど守られていない状態にあり、それゆえの事故も多かった。06年、財団法人日本交通管理技術協会の「自転車に同乗する幼児の安全対策及び乗車定員に関する調査研究」では、当時一般に流通していた自転車を使い、走行安定性実験を行った結果として、「現状では安全性の観点からは（幼児）2人同乗を認めることは難しい」とされ、ルールと現実が乖離している状態を解消しようという動きが本格化した。そして07年、警察庁に設けられた部外有識者の検討懇談会において、3人乗りの問題が取り上げられ、その検討結果が報告書として公表された。<br />
　公表後、その中の「幼児用座席に幼児を乗せる場合は1人までであることを明示すべきである」との指摘が新聞、テレビ等でたびたび取り上げられ、あちこちの子育て中の若い世代から反対の声が挙がった。それは当然。自転車は、自動車と違って、広い駐車スペースを必要とせず、維持費もそれほどかからないし、電車やバスと違って、自宅から目的地までドア・ツー・ドアで行くことができる。それに加えて、小さい子どもが2人いる家庭では、1人だけ家に置いて外出することはできないし、複数の幼稚園・保育園等に送迎せざるを得ない場合もある。つまり3人乗り自転車は、都市部に住んで2人以上の子どもを育てている夫婦にとって、他の乗り物では代替できない移動手段なのだ。<br />
　実際、08年1月、6歳未満の幼児を持つ保護者3000人を対象に警察庁が行ったアンケート調査によると、過去1年間に自転車に子どもを同乗させた経験があると答えた人は45.1％。また、子どもを同乗させることの是非を聞いた結果では、「幼児2人同乗まで認めるべき」との回答が32.6％あった。</p>
</div>
<div class="kiji clearfix"><div id="attachment_7982" class="wp-caption alignright" style="width: 270px"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/03/no43_business_bicycle_ph02.jpg" alt="ヤマハ発動機の「PAS」は、PASユニットの小型軽量化やバッテリー性能の向上など、年々製品の熟成を重ねてきたが、11年にフルモデルチェンジした。高耐久バッテリーの採用や製品保証期間の延長、耐久性を高め静粛性にも優れた新開発のドライブユニットや新型フレームを採用するなど、安全性と利便性が高度なレベルで調和している。写真は「PAS Raffini」" title="ヤマハ発動機の「PAS」" width="260" height="180" class="size-full wp-image-7982" /><p class="wp-caption-text">ヤマハ発動機の「PAS」は、PASユニットの小型軽量化やバッテリー性能の向上など、年々製品の熟成を重ねてきたが、11年にフルモデルチェンジした。高耐久バッテリーの採用や製品保証期間の延長、耐久性を高め静粛性にも優れた新開発のドライブユニットや新型フレームを採用するなど、安全性と利便性が高度なレベルで調和している。写真は「PAS Raffini」</p></div></p>
<h4>3人乗り解禁と残された問題</h4>
<p>　このように、2人以上の小さい子どもをもつ親の切実なニーズがあること、そして、ルールを守れと強制するだけでは問題は解決しないことに気付いた警察庁は、08年、「幼児2人同乗用自転車」検討委員会を設け、「どんな自転車であれば3人乗っても安全か」を取りまとめるほか、広く議論を行った。その中で、安全性に配慮した新たな自転車の開発を行っている自転車関係団体から、幼児2人同乗用自転車の大きさを、長さ230cm、幅90cmに緩和するのが望ましい、という意見が出た。ちなみに現状では、歩道通行が可能な自転車（普通自転車）の大きさは、長さ190cm、幅60cm。これを超える自転車は車道のみを走ることになる。<br />
　たしかにサイズの大きな幼児2人同乗用自転車（例えば、コラムで取り上げる「トリオバイク」のような）を認めれば、子どもの安全は確保できるかもしれない。ただ、日本の歩道はご存知の通り、狭い。看板や放置自転車のような障害物も、たくさんある。ビッグサイズの自転車が走れるくらいゆったりと造られた歩道はごくわずかだろうし、またそうなると、歩行者の安全もさらに検討しなければならない。という次第で、大きさの緩和については取りあえず先送りされたのである。<br />
　そして09年、3人乗り自転車が解禁された。朗報は朗報だが、まだ問題があった。「幼児2人を同乗させても十分な強度を有すること」など厳しい要件が課されているので、通常の自転車に比べて重いのだ。そこへさらに、子どもが1人、2人と乗るのだから、重いのなんの。とくにこぎ出しは、フラフラヨタヨタしてしまう。なんとか頑張ってスピードに乗ったら乗ったで、こぎ手は「もう、こぎ出しの苦労は嫌だ。できるだけ止まらないようにしよう」と考え始める。そのためにブレーキの判断が遅れ、出合い頭の事故や、歩道での歩行者との接触事故が起こるのだ。</p>
</div>
<div class="kiji clearfix">
<h4>ニーズと時代にフィット<br />
市場を広げる電動アシスト自転車</h4>
<p>　そんな不幸を避けるため、ブアイソー世代には、ぜひ電動アシスト自転車を選択してほしい。電動アシスト自転車は、人のこぐ力を電動モーターがアシストする（手伝う）自転車。アシストしてくれるから、こぎ出しがうんと楽になる。1993年に世界で初めて電動アシスト自転車を開発・発売したヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS（パス）」であれば、さらにこぎ出しは楽。筆者も試乗したが、まるでフワリと空飛ぶじゅうたんに乗って出発するかのようだった。<br />
　電動アシスト自転車市場は堅調に伸長し、10年の年間総需要は約38万台（前年比約104％、社団法人自転車協会より）。しかも新規購入が多数を占めるというのだから、まだまだ成長が期待できる、今どき珍しいくらいに有望な市場だ。なぜこれほど有望なのかといえば、電動モーターは人間の動きを手伝うだけで、あくまで人間の感覚が優先、つまり、近年の、環境問題や健康に対する意識の高まりに、ちょうどよく馴染むからだろう。ちなみにユーザーは、通勤・通学層も増えているが、大半は、シルバー世代と子育て中のパパ・ママだ。</p>
</div>
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		<title>相手を安心させるレスポンス</title>
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		<pubDate>Mon, 11 Apr 2011 03:00:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.horio</dc:creator>
				<category><![CDATA[なるほど思考術]]></category>

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		<description><![CDATA[今回の磯さん、どうやら仕事は順調みたいですが、プライベートで少し悩みごとがあるようです。今は仕事帰りに、武藍さんと2人で軽く飲みに来ているみたいですね。ちょっと2人の様子をのぞいてみましょう。 武藍室長補佐（武）　なんか、磯と飲むのも久しぶりという気がするな。最近はどうなんだ？ 磯主任（磯）　そうですね。基本的には順調ですよ。いつも武藍さんにいろいろと教わっているおかげで、助かっています。 武　そうか。それはよかった。 磯　まあ、仕事はうまくいってます。 武　ん、仕事「は」？ なんか意味ありげだな……ってことは、プライベートに悩みでもあるのか？ 磯　う、さすが武藍さん。鋭いですね。 武　なんだ、わかりやすいヤツだなあ。 磯　実は僕、昨日、彼女と大ゲンカしちゃったんです。それが結構大変で……。いやあ、参っちゃいました。　 武　おいおい、なんかずいぶんと深刻そうだな。 磯　うーん、まあ大したことないとは思うんですけど……。うちの彼女、先月、職場の上司がやり手の女性課長に変わったんですよ。どうやら、その新しい上司と合わないみたいで、最近、いつもイライラしているんです。 武　へえ。 磯　それで、昨日はあまりに元気がなかったので、ちょっと相談に乗ってあげようとしたんですけど、それが逆効果でした。いやあ、女の人ってホント難しいですね。 武　へえ、何があったんだ？ 磯　それがですね、うちの彼女は、その新しい上司が、自分に対してだけ特に厳しいんだ、って言っていたんですよ。それで、いつも、ヒステリックに怒られているって。 武　ははは、そりゃ大変そうだな。 磯　でも、よくよく話を聞いてみると、単に、前の上司は男性で、女性に甘いタイプだったので、その時に甘やかされていただけみたいなんですよ。 武　あらら、なるほどな。 磯　だから僕は、それくらいなら、特にひどいってわけじゃないし、それよりもその新しい上司とうまくやるためにはどうするかを考えたら？ って言ったんですよ。そしたら、いきなりケンカになっちゃって。 武　おお、いきなりケンカに？ 磯　いやあ、そうなんですよ。僕も、つい「もともと甘やかされてただけでしょ」って言っちゃったもんだから、いきなり「わかってないくせに、適当なこと言わないで」って、キレられてしまって。 武　そうなんだ。 磯　でも、正直言って、その上司は厳しいだけで、前の上司よりもむしろフェアみたいですし、大体、文句を言ったところで上司が変わるわけじゃないじゃないですか。だから、どうやってうまく付き合っていくか、の方が役に立つアドバイスだと思ったんですけどね。 武　うーん、なるほどな。磯は、彼女の話を聞いて、客観的に考えて、一番役立つアドバイスをあげようとしたわけだ。 磯　そうなんですよ。でもまあ、ついつい嫌味っぽく言っちゃったのはちょっと失敗でした。いつも、言った瞬間「しまった！」って思うんですけどね……。まあ結局、最後には「やっぱり、あなたなんかに相談した私が馬鹿だった」なんて言われちゃったというわけです。 武　うーん、そりゃつらいな。 磯　いやあ、参っちゃいましたよ。でもまあ、考えてみれば、彼女は最初から少しイライラしていたんですよね。だから、まずは愚痴を聞いてあげればよかったのかな、と思っています。 武　うん、まあ、そうだろうな。 磯　やっぱり、そうですよね。 武　そもそも磯は、プライベートに限らず、人の悩みを聞いたり、相談に乗ったりするのは得意なのか？ 磯　えっ？ どうでしょうか。確かに、そう言われると、あまり得意じゃないかもしれません。 武　磯ももう主任なんだから、そろそろ大事なことだと思うぞ。 磯　はい、わかってます。どうしたらいいのか、ぜひ教えてください。 武　そうだな。悩みや相談を聞く時には、何よりもまず、相手が言いたいことを、すべて気持ちよく吐き出させてあげることが肝心だ。つい、「それは○○が悪いんだろう」とか「きっとこうした方がいいんじゃないか」とか、あれこれ言いたくなるが、そこをぐっと我慢する。 磯　あ、僕、いきなりダメですね。 武　ははは、そうかもな。まあ、ひとまずしっかり聞きながら、いいタイミングでレスポンスを返していくことだ。 磯　えーっと、いいタイミングでレスポンスを返す、って、どういう意味ですか？ 武　そうだな、ひとくちにレスポンスと言っても、実際には、何パターンかある。簡単なのは、「へぇ」とか、「なるほど」とか、相手の話のリズムに合わせて「相づちを打つ」ってこと。うまく相づちを打てば、相手は「ちゃんと聞いてくれてるんだな」と安心する。もちろん、オーバーだったり間が悪かったりすると逆効果だから、注意が必要だ。 磯　なるほど。いい感じの相づちですね。 武　ほかには、相手が強調している「キーワード」を繰り返すという方法もある。例えば、相手が「それが結局、最初からやり直しにされちゃったんですよ」と言ったとすれば、「え、最初から？」と返す感じかな。 磯　なるほど。キーワードを繰り返すんですね。 武　あるいは、相手が話した内容をひとことでまとめる、という方法もある。最近、仕事が忙しかった話をあれこれしていた相手に対して、「へえ、ってことは、3日連続で昼休みが取れなかったんだ？」と返す感じかな。 磯　なるほど、内容をまとめるんですね。うーん、ちょっと難しそうですね。 武　まあな。でも、キーワードにしても、内容をまとめることにしても、うまく返せば、相手を正しく理解していることが伝わって、相手を安心させられる。 磯　なるほど、そうですよね。 武　それに、こういうレスポンスがあれば、「そう、最初からなんですよ！」とか、「ええ、正直3日連続はきつかったです」という感じに、言いたかったことを繰り返すことができる。それによって、相談している方もすっきりするんだよな。 磯　あ、確かにそういう流れになりますよね。うーん、なるほどなあ。 武　そして最後に、相手が、言いたかったことをある程度出し切った段階で、「それは大変だったね」とか、「それはつらいね」とか、相手の気持ちを代弁してあげることだ。それによって、相手に共感している、ということが伝わる。 磯　気持ちの代弁ですね。なるほど。 武　注意しなきゃいけないのは、相手の話をまとめるにせよ、相手の気持ちを代弁するにせよ、やり過ぎないってこと。いちいち話を遮ってしまうと、うまくいかないからな。 磯　はい、わかりました。 武　もちろん、言葉だけじゃなくて、表情とか、仕草とか、そもそも気持ちが入ってなければダメだぞ。相談している人が、「ちゃんと聞いてもらえているな」と感じられないと、安心して悩みを打ち明ける気にならないからな。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="kiji clearfix">
<p>今回の磯さん、どうやら仕事は順調みたいですが、プライベートで少し悩みごとがあるようです。今は仕事帰りに、武藍さんと2人で軽く飲みに来ているみたいですね。ちょっと2人の様子をのぞいてみましょう。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武藍室長補佐（武）</span>　なんか、磯と飲むのも久しぶりという気がするな。最近はどうなんだ？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯主任（磯）</span>　そうですね。基本的には順調ですよ。いつも武藍さんにいろいろと教わっているおかげで、助かっています。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうか。それはよかった。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　まあ、仕事はうまくいってます。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　ん、仕事「は」？ なんか意味ありげだな……ってことは、プライベートに悩みでもあるのか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　う、さすが武藍さん。鋭いですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　なんだ、わかりやすいヤツだなあ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　実は僕、昨日、彼女と大ゲンカしちゃったんです。それが結構大変で……。いやあ、参っちゃいました。　</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　おいおい、なんかずいぶんと深刻そうだな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　うーん、まあ大したことないとは思うんですけど……。うちの彼女、先月、職場の上司がやり手の女性課長に変わったんですよ。どうやら、その新しい上司と合わないみたいで、最近、いつもイライラしているんです。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　へえ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　それで、昨日はあまりに元気がなかったので、ちょっと相談に乗ってあげようとしたんですけど、それが逆効果でした。いやあ、女の人ってホント難しいですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　へえ、何があったんだ？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　それがですね、うちの彼女は、その新しい上司が、自分に対してだけ特に厳しいんだ、って言っていたんですよ。それで、いつも、ヒステリックに怒られているって。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　ははは、そりゃ大変そうだな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　でも、よくよく話を聞いてみると、単に、前の上司は男性で、女性に甘いタイプだったので、その時に甘やかされていただけみたいなんですよ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　あらら、なるほどな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　だから僕は、それくらいなら、特にひどいってわけじゃないし、それよりもその新しい上司とうまくやるためにはどうするかを考えたら？ って言ったんですよ。そしたら、いきなりケンカになっちゃって。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　おお、いきなりケンカに？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　いやあ、そうなんですよ。僕も、つい「もともと甘やかされてただけでしょ」って言っちゃったもんだから、いきなり「わかってないくせに、適当なこと言わないで」って、キレられてしまって。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうなんだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　でも、正直言って、その上司は厳しいだけで、前の上司よりもむしろフェアみたいですし、大体、文句を言ったところで上司が変わるわけじゃないじゃないですか。だから、どうやってうまく付き合っていくか、の方が役に立つアドバイスだと思ったんですけどね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　うーん、なるほどな。磯は、彼女の話を聞いて、客観的に考えて、一番役立つアドバイスをあげようとしたわけだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　そうなんですよ。でもまあ、ついつい嫌味っぽく言っちゃったのはちょっと失敗でした。いつも、言った瞬間「しまった！」って思うんですけどね……。まあ結局、最後には「やっぱり、あなたなんかに相談した私が馬鹿だった」なんて言われちゃったというわけです。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　うーん、そりゃつらいな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　いやあ、参っちゃいましたよ。でもまあ、考えてみれば、彼女は最初から少しイライラしていたんですよね。だから、まずは愚痴を聞いてあげればよかったのかな、と思っています。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　うん、まあ、そうだろうな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　やっぱり、そうですよね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そもそも磯は、プライベートに限らず、人の悩みを聞いたり、相談に乗ったりするのは得意なのか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　えっ？ どうでしょうか。確かに、そう言われると、あまり得意じゃないかもしれません。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　磯ももう主任なんだから、そろそろ大事なことだと思うぞ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい、わかってます。どうしたらいいのか、ぜひ教えてください。</p>
<p><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/04/no43_naruhodo_ph011.jpg" alt="相手を安心させるレスポンス" title="相手を安心させるレスポンス" width="350" height="261" class="alignright size-full wp-image-8137" /><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうだな。悩みや相談を聞く時には、何よりもまず、相手が言いたいことを、すべて気持ちよく吐き出させてあげることが肝心だ。つい、「それは○○が悪いんだろう」とか「きっとこうした方がいいんじゃないか」とか、あれこれ言いたくなるが、そこをぐっと我慢する。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　あ、僕、いきなりダメですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　ははは、そうかもな。まあ、ひとまずしっかり聞きながら、いいタイミングでレスポンスを返していくことだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　えーっと、いいタイミングでレスポンスを返す、って、どういう意味ですか？</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうだな、ひとくちにレスポンスと言っても、実際には、何パターンかある。簡単なのは、「へぇ」とか、「なるほど」とか、相手の話のリズムに合わせて「相づちを打つ」ってこと。うまく相づちを打てば、相手は「ちゃんと聞いてくれてるんだな」と安心する。もちろん、オーバーだったり間が悪かったりすると逆効果だから、注意が必要だ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど。いい感じの相づちですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　ほかには、相手が強調している「キーワード」を繰り返すという方法もある。例えば、相手が「それが結局、最初からやり直しにされちゃったんですよ」と言ったとすれば、「え、最初から？」と返す感じかな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど。キーワードを繰り返すんですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　あるいは、相手が話した内容をひとことでまとめる、という方法もある。最近、仕事が忙しかった話をあれこれしていた相手に対して、「へえ、ってことは、3日連続で昼休みが取れなかったんだ？」と返す感じかな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど、内容をまとめるんですね。うーん、ちょっと難しそうですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　まあな。でも、キーワードにしても、内容をまとめることにしても、うまく返せば、相手を正しく理解していることが伝わって、相手を安心させられる。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　なるほど、そうですよね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　それに、こういうレスポンスがあれば、「そう、最初からなんですよ！」とか、「ええ、正直3日連続はきつかったです」という感じに、言いたかったことを繰り返すことができる。それによって、相談している方もすっきりするんだよな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　あ、確かにそういう流れになりますよね。うーん、なるほどなあ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そして最後に、相手が、言いたかったことをある程度出し切った段階で、「それは大変だったね」とか、「それはつらいね」とか、相手の気持ちを代弁してあげることだ。それによって、相手に共感している、ということが伝わる。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　気持ちの代弁ですね。なるほど。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　注意しなきゃいけないのは、相手の話をまとめるにせよ、相手の気持ちを代弁するにせよ、やり過ぎないってこと。いちいち話を遮ってしまうと、うまくいかないからな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい、わかりました。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　もちろん、言葉だけじゃなくて、表情とか、仕草とか、そもそも気持ちが入ってなければダメだぞ。相談している人が、「ちゃんと聞いてもらえているな」と感じられないと、安心して悩みを打ち明ける気にならないからな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　そうですね。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　まあ、こういったレスポンスをうまく返していけば、相手が安心して悩みを出し切れるようになるだろうし、出し切っちゃえば、悩みの大部分は解決しているようなもんだ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　確かに。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　もちろん、そのうえで、一緒に解決策を考えていこう、となるわけだ。くれぐれも、最初から「よし、俺がその解決策を教えてやろう！」という態度で接することのないようにな。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　はい、本当にいつも勉強になります。次からは、ちゃんと意識してみます。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">武</span>　そうだな。あ、でも、まずは彼女と仲直りしろよ。</p>
<p><span style="color: #000080; font-weight: bold;">磯</span>　あ、忘れてた。そうでした……。それは気が重いですが……でも、武藍さん、今日もありがとうございました！</p>
<p>いかがでしたか？ もし、皆さんが人の悩み相談を受けることがあれば、武藍さんのアドバイスを参考に、相手を安心させるレスポンスを試してみてはいかがでしょうか。
</p>
</div>
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		<title>書き手に優しいエクリドール</title>
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		<pubDate>Tue, 29 Mar 2011 03:00:52 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
				<category><![CDATA[魅惑の万年筆]]></category>

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		<description><![CDATA[ペンの持ち方で年齢がわかる？ 　万年筆の正しい持ち方をご存知だろうか。ペン先の刻印を上向きにして、力を抜いて持つ。筆記角度（紙と万年筆の軸がなす角度）を45°くらいにして、ペン先の先端を紙に着地させると、その瞬間、ルイス・エドソン・ウォーターマンが発明した毛細管現象によって、力を入れずとも自然にインクが出てくる。あとは、紙の上を滑らせるように動かすだけ。万年筆は、筆圧をかけなくても書けるという意味で、最も軽い筆記具なのである。 　というと、万年筆が誰にでも愛想がいい、八方美人の筆記具のように聞こえるかもしれないが、実際は逆。正しく持たないとインクすら出ない、“お客を選ぶ”タイプの筆記具なのだ。だから、カランダッシュ本社のあるスイスでは、地域で多少の違いはあるものの、基本的に小学2年生から8年生まで、万年筆しか使わせない。宿題をやる時にも、万年筆を使わせる。それはもちろん、筆記具の正しい持ち方を教えるため。万年筆で字が書けるということは、正しい握り方ができていることの証しなのだ。 　こんな話をすると、「どうせ変な握り方だよ。万年筆なんて、こっちから願い下げだ！」とへそを曲げるブアイソー世代の声が聞こえてきそうだが、大丈夫。カランダッシュのエクリドールは、観音様のように慈悲深い。たとえ筆記角度が90°に近い“変な”持ち方であっても、インクがスルスルと出てくるのである。 　カランダッシュジャパン株式会社セールスマネージャー・青地美仁氏の長年にわたる観察によると、30代前半までの人は、90°に近い角度で、つまりペンを立てて持つ傾向にある。そして書かれた字を見ると、いわゆる「とめ・はね・はらい」のはね・はらいであるべきところも、カチッ、カチッと、とめる人が多い。つづけ字（行書）を書く人も少ない。それは、文字を“打つ”ばかりで、文字を“書く”ことが減ってきていることと無関係ではないだろう。30代前半と言えば、1999年2月、iモードのサービス開始の時に、大学生だった世代。有り余る若さと時間を使って、「手紙よりメール」のケータイ生活を、自ら実践しながら創り上げてきた世代だ。その下の世代になると、ケータイ、メールが当たり前。そんな万年筆とは縁遠い世代であっても、たとえ万年筆の持ち方が“変”であっても、エクリドールのペン先なら、自信をもってお勧めできる。 　他方、万年筆を正しく持てる人にエクリドールが不向きかというと、もちろん答えは否だ。45°くらいの正しい筆記角度で持つ人は、小学校に入ると同時に、正しい鉛筆の持ち方を厳しく指導されている50代以上に多いそうだが、その世代にもエクリドールはお勧めだ。 　エクリドールは万年筆の中では軸が細いほうだが、その点でもエクリドールの守備範囲は広い。立ててサラサラと書く30代前半までの人にとっては、細い万年筆の方が書きやすいだろうし、自身も50代に属する前掲・青地氏によれば、「50代以上には応用力がありますから、軸が太くても細くても大丈夫（笑）」。 　つまり、エクリドールは「10～30代、50～70代以上の方に向いていると思います」（前掲・青地氏）。（30代後半から）40代が除かれているのは、筆記角度が60°くらいと半端だから。40代に属する筆者としては複雑な気分だが、我が手元を見れば、筆記角度はたしかに60％。見放されても（笑）、文句は言えない。なお、10歳以下が除かれているのは、価格ゆえ。おもちゃのように遊んで壊される危険を考慮しているわけだ。 　性別に着目すれば、とくに女性にお勧めの万年筆と言えるだろう。「エクリドールは、私に似てボディもペン先もスマートですから、女性にも書きやすいと思います」（前掲・青地氏）。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="kiji clearfix">
<h4>ペンの持ち方で年齢がわかる？</h4>
<p>　万年筆の正しい持ち方をご存知だろうか。ペン先の刻印を上向きにして、力を抜いて持つ。筆記角度（紙と万年筆の軸がなす角度）を45°くらいにして、ペン先の先端を紙に着地させると、その瞬間、ルイス・エドソン・ウォーターマンが発明した毛細管現象によって、力を入れずとも自然にインクが出てくる。あとは、紙の上を滑らせるように動かすだけ。万年筆は、筆圧をかけなくても書けるという意味で、最も軽い筆記具なのである。<br />
　というと、万年筆が誰にでも愛想がいい、八方美人の筆記具のように聞こえるかもしれないが、実際は逆。正しく持たないとインクすら出ない、“お客を選ぶ”タイプの筆記具なのだ。だから、カランダッシュ本社のあるスイスでは、地域で多少の違いはあるものの、基本的に小学2年生から8年生まで、万年筆しか使わせない。宿題をやる時にも、万年筆を使わせる。それはもちろん、筆記具の正しい持ち方を教えるため。万年筆で字が書けるということは、正しい握り方ができていることの証しなのだ。<br />
　こんな話をすると、「どうせ変な握り方だよ。万年筆なんて、こっちから願い下げだ！」とへそを曲げるブアイソー世代の声が聞こえてきそうだが、大丈夫。カランダッシュのエクリドールは、観音様のように慈悲深い。たとえ筆記角度が90°に近い“変な”持ち方であっても、インクがスルスルと出てくるのである。<br />
　カランダッシュジャパン株式会社セールスマネージャー・青地美仁氏の長年にわたる観察によると、30代前半までの人は、90°に近い角度で、つまりペンを立てて持つ傾向にある。そして書かれた字を見ると、いわゆる「とめ・はね・はらい」のはね・はらいであるべきところも、カチッ、カチッと、とめる人が多い。つづけ字（行書）を書く人も少ない。それは、文字を“打つ”ばかりで、文字を“書く”ことが減ってきていることと無関係ではないだろう。30代前半と言えば、1999年2月、iモードのサービス開始の時に、大学生だった世代。有り余る若さと時間を使って、「手紙よりメール」のケータイ生活を、自ら実践しながら創り上げてきた世代だ。その下の世代になると、ケータイ、メールが当たり前。そんな万年筆とは縁遠い世代であっても、たとえ万年筆の持ち方が“変”であっても、エクリドールのペン先なら、自信をもってお勧めできる。<br />
　他方、万年筆を正しく持てる人にエクリドールが不向きかというと、もちろん答えは否だ。45°くらいの正しい筆記角度で持つ人は、小学校に入ると同時に、正しい鉛筆の持ち方を厳しく指導されている50代以上に多いそうだが、その世代にもエクリドールはお勧めだ。</p>
<h4></h4>
<p>　エクリドールは万年筆の中では軸が細いほうだが、その点でもエクリドールの守備範囲は広い。立ててサラサラと書く30代前半までの人にとっては、細い万年筆の方が書きやすいだろうし、自身も50代に属する前掲・青地氏によれば、「50代以上には応用力がありますから、軸が太くても細くても大丈夫（笑）」。<br />
　つまり、エクリドールは「10～30代、50～70代以上の方に向いていると思います」（前掲・青地氏）。（30代後半から）40代が除かれているのは、筆記角度が60°くらいと半端だから。40代に属する筆者としては複雑な気分だが、我が手元を見れば、筆記角度はたしかに60％。見放されても（笑）、文句は言えない。なお、10歳以下が除かれているのは、価格ゆえ。おもちゃのように遊んで壊される危険を考慮しているわけだ。<br />
　性別に着目すれば、とくに女性にお勧めの万年筆と言えるだろう。「エクリドールは、私に似てボディもペン先もスマートですから、女性にも書きやすいと思います」（前掲・青地氏）。
</p></div>
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		<title>子ども靴</title>
		<link>http://www.buaiso.net/column/column_backnumber/children-business/7687/</link>
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		<pubDate>Wed, 02 Mar 2011 03:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>k.ohata</dc:creator>
				<category><![CDATA[少子化時代の子どもビジネス]]></category>

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		<description><![CDATA[少子化を背景に、6ポケット、8ポケットなどという言葉が飛び交う世界、子ども関連ビジネス。子を持つ親でありビジネスパーソンでもあるBUAISO世代は、無関心ではいられないだろう。 そんな子ども関連ビジネスを追う連載第1回は靴にフォーカス。今、子どもの7割に足指の変形があることをご存知だろうか。その最大の原因は足に合っていない靴を履いていること。 親としては、どんな靴を選べばいいのか。また、ビジネスパーソンとしては、日本の靴メーカーはどんな苦労をしているのか……。 そんな疑問を、靴と足の関係に詳しい整形外科医、ヨーロッパで生産した高級靴を販売する小売業者、日本を代表するスポーツ用品メーカーにぶつけてみた。 足の形がその子の一生を決める 　今、子どもの足に異変が起きている。 「先の細いハイヒールを履いている女性だけが外反母趾になる、と誤解されている方が多いのですが、それは違います。男性も外反母趾になりますが、一番の問題は外反母趾の子どもが増えていることです。私の調査では、幼稚園児の5％弱、小学校6年生の約30％に外反母趾が見られました。さらに、「浮き指」は47％、「内反小趾」は70％にも及び、全年齢を通じて70％以上の子どもの足指が変形していました。「浮き指」は自然に立った時に足の指が地面につかない状態で、身体の重心が後ろ寄りになります。「内反小趾」は小指が内側に曲がった状態なので、外側に踏んばれなくなります。「浮き指」や「内反小趾」の子どもは、バランスが崩れやすく、足指がうまく使えないため蹴る力が弱くなる傾向にあります。その結果、姿勢が悪くなったり、長い時間立っていることができず、すぐにしゃがみこんでしまったり、あるいは、転びやすくなったり、走るのが遅くなったりしている、と考えられます」（NPOオーソティックスソサエティー理事長、整形外科医・内田俊彦氏） 　足のトラブルは、見た目が悪いだけではない。その子の健康や運動能力に直結する、ということは、その子の一生を決める、と言っても過言ではないだろう。では、そもそも足指が変形する原因は何か。 「大人の足は7つの足根骨から成っています。これに対し、赤ちゃんには軟らかな骨が３つしかなく、だんだん成長し、10歳頃に骨が全部揃い、18歳頃にようやく大人の足になります。こうした成長過程において、靴は足の形を正しく整える『鋳型』の役割を果たします。ところが、現実には足に合っていない靴を履いている。それでは足の形が悪くなるのも当然です」（前掲・内田氏） 　ここまで読んで、「ああ、大きすぎる靴はダメという、あの話ね」と早合点しないでほしい。たしかにサイズの話なのだが、今回のテーマは縦方向よりむしろ横方向なのだ。つまり、ゆるい靴、ゆったりした靴を履くな、ということ。「え、どういうこと？」。続けよう。 「外反母趾のお母さんたちはよく『私は3E、4Eといった幅の広い靴を履いています。子どもにもゆったりとした靴を履かせたい』とおっしゃるのですが、これは大きな間違いです。ゆるい靴の中では、足は動き放題。余分な筋肉を使わないとバランスがとれないので、足が変形する原因となります。靴は体の健康に影響しますが、それがわかるのは数年、場合によっては数十年経ってから。だから、子ども時代の靴が悪さをしたとは気付かないのです」（前掲・内田氏） 　幅の広い靴より狭い靴が良い、とは目からウロコだった、少なくとも筆者にとっては。幅が狭いという言い方が、いかにもキツそうで気になる方は、かかとがズレない靴と考えればいい。要は、かかと部分にある程度の固さがあって、かかとをピタっと押さえてくれる、そんな靴を選べばいいわけだ。ただ、それが難しい。例えば今、子どもにも親にも人気なのは、脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプだが、 「スリッポンは論外です」（前掲・内田氏） 　えっ！ 念のため説明すると、スリッポンとは、靴紐や留め具のない靴のこと。その意味では、通学靴の定番、ローファーもスリッポンだし、学校指定の上履きも、ゴムが申し訳程度に付いているだけだから、スリッポン同様、よろしくないということになる。 「スリッポンでは、足が靴の中で前方に滑ったり、靴が脱げたりします。そのため、滑らないように脱げないように、足指を曲げて歩いたり走ったりすることになります。だから、足指が変形する原因となるのです。歩幅も狭くなり、思い切り走ることなどできません」（前掲・内田氏） 「当社では協力工場で働く靴職人たちに年に6回来日してもらい、日本の市場や文化を視察してもらっているのですが、イタリアの職人たちが来た時、驚いていました。『制服を着た高校生がローファーを履いている！』と。向こうの感覚では、ローファーはお洒落のための靴で、子どもが毎日履くようなものではないのです。もう1つ、彼らが驚いていたのが上履き。『日本は豊かな国だと聞いていたのに、なんと貧しい靴を履いているのか』と嘆いていました」（株式会社アルカ販売促進担当マネージャー兼恵比寿店店長・天笠亜衣子氏） 　イタリアから来た職人たちが子どもの時に履いていた靴は、と言えば、革の編み上げ靴だ。彼らはその靴で、学校に通い、走り、遊んできた。 　では、我が子にも革の編み上げ靴を履かせるべきなのか。3段階に分けて考えてみよう。まず、革靴を履かせるべきかどうか。たまに「革靴は硬いので、子どもの足に良くない」と言う人がいるが、 「良い革は硬くありません。革は動物の皮膚ですから、体温に合わせて伸びますし、汗を外に出してくれます。それでいて、ケガから守ってくれる。革は靴に最適の素材です」（前掲・天笠氏） 　なるほど。でも革製の靴は価格が高い。アルカの子ども靴も、2万～3万円台が中心だ。 「当社の靴はフランス、ドイツ、イタリアにある協力工場で生産しています。工場も、使用している革の材質や、持っている靴作りのノウハウといった観点から厳選したうえ、『すべての工程を、中国などに出すことなく、この工場の中で行う』ことを確約してもらっています。靴の本場はやはりヨーロッパです。ヨーロッパで作った方が、革など材料の調達コストも安く上がりますし、新しい機械や素材の情報も早く入ってきます。デザイン性もヨーロッパの方が上です。当社も機能や足型については細かく注文をつけますが、デザインに横槍を入れることはまずありません。彼らが生み出すデザインから、お客様にもヨーロッパの香りを感じていただけると思うからです」（前掲・天笠氏） 　いくら靴が大切、健康が大切と言っても、目に見えるものではない。だから、付加価値がないと、なかなか3万円の靴には手が出ない。有り体に言えば、大人がメイド・イン・チャイナの子ども靴に3万円払うか、ということだ。メーカーもそこはよくわかっている。 「脱ぎ履きしやすい靴」 　では、革かどうかは別にして、編み上げ靴などの紐靴を履かせるべきなのだろうか。これが第2段階のテーマとなる。 「やはり紐で結ぶ靴が理想的です。ただ現実には、足長20cm以下では、高価な外国製の紐靴しかありません」（前掲・内田氏） 　アルカでも現在では紐靴は少なく、面ファスナー（いわゆるマジックテープ、ベルクロ）のベルト仕様が中心だ。よちよち歩きから７歳までの「スクスク」シリーズ、７歳から１２歳までの「WAN×TEN」シリーズを展開するアシックスでも、紐靴は少ない。これはひとえに買い手側の問題だ。日本では靴を脱いで家の中に入り、家から出かける時に靴を履く。頻繁に靴を脱ぎ履きするうえ、靴の歴史が浅いため、きちんと靴を履くという習慣が根づいていない。保育園や幼稚園も、保護者に「1人でできるように、脱ぎ履きしやすい靴を用意してください」と要求するし、小学校の玄関も、下駄箱がずらりと並び、腰を下ろしてゆっくり靴を履く設計にはなっていない。したがって、靴においては脱ぎ履きが楽なことが最大のセールスポイントとなる。靴メーカーも理想はさておき、実情に合わせざるを得ないのだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="kiji clearfix">
<h4></h4>
<p><strong>少子化を背景に、6ポケット、8ポケットなどという言葉が飛び交う世界、子ども関連ビジネス。子を持つ親でありビジネスパーソンでもあるBUAISO世代は、無関心ではいられないだろう。<br />
そんな子ども関連ビジネスを追う連載第1回は靴にフォーカス。今、子どもの7割に足指の変形があることをご存知だろうか。その最大の原因は足に合っていない靴を履いていること。<br />
親としては、どんな靴を選べばいいのか。また、ビジネスパーソンとしては、日本の靴メーカーはどんな苦労をしているのか……。<br />
そんな疑問を、靴と足の関係に詳しい整形外科医、ヨーロッパで生産した高級靴を販売する小売業者、日本を代表するスポーツ用品メーカーにぶつけてみた。</strong>
</div>
<div class="kiji clearfix">
<h4>足の形がその子の一生を決める</h4>
<div id="attachment_7711" class="wp-caption alignright" style="width: 270px"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/02/アルカ靴.jpg" alt="" title="" width="260" height="382" class="size-full wp-image-7711" /><p class="wp-caption-text">（上）ヨーロッパの香り漂うデザインに惹かれて購入する人も多いアルカの靴（下）アルカの通学靴。イメージとしてイタリアの職人が履いていた靴に比較的近いのは、これだろうか</p></div><br />
　今、子どもの足に異変が起きている。<br />
「先の細いハイヒールを履いている女性だけが外反母趾になる、と誤解されている方が多いのですが、それは違います。男性も外反母趾になりますが、一番の問題は外反母趾の子どもが増えていることです。私の調査では、幼稚園児の5％弱、小学校6年生の約30％に外反母趾が見られました。さらに、「浮き指」は47％、「内反小趾」は70％にも及び、全年齢を通じて70％以上の子どもの足指が変形していました。「浮き指」は自然に立った時に足の指が地面につかない状態で、身体の重心が後ろ寄りになります。「内反小趾」は小指が内側に曲がった状態なので、外側に踏んばれなくなります。「浮き指」や「内反小趾」の子どもは、バランスが崩れやすく、足指がうまく使えないため蹴る力が弱くなる傾向にあります。その結果、姿勢が悪くなったり、長い時間立っていることができず、すぐにしゃがみこんでしまったり、あるいは、転びやすくなったり、走るのが遅くなったりしている、と考えられます」（NPOオーソティックスソサエティー理事長、整形外科医・内田俊彦氏）</p>
<p>　足のトラブルは、見た目が悪いだけではない。その子の健康や運動能力に直結する、ということは、その子の一生を決める、と言っても過言ではないだろう。では、そもそも足指が変形する原因は何か。<br />
「大人の足は7つの足根骨から成っています。これに対し、赤ちゃんには軟らかな骨が３つしかなく、だんだん成長し、10歳頃に骨が全部揃い、18歳頃にようやく大人の足になります。こうした成長過程において、靴は足の形を正しく整える『鋳型』の役割を果たします。ところが、現実には足に合っていない靴を履いている。それでは足の形が悪くなるのも当然です」（前掲・内田氏）<br />
　ここまで読んで、「ああ、大きすぎる靴はダメという、あの話ね」と早合点しないでほしい。たしかにサイズの話なのだが、今回のテーマは縦方向よりむしろ横方向なのだ。つまり、ゆるい靴、ゆったりした靴を履くな、ということ。「え、どういうこと？」。続けよう。</p>
<div class="kiji clearfix">
<div id="attachment_7714" class="wp-caption alignright" style="width: 270px"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/02/uwabaki.jpg" alt="" title="" width="260" height="397" class="size-full wp-image-7714" /><p class="wp-caption-text">学校から指定されていなければ、足にいい上履きもチョイス可能だ。上がアシックス、下がアルカ</p></div>
<h4></h4>
<p>「外反母趾のお母さんたちはよく『私は3E、4Eといった幅の広い靴を履いています。子どもにもゆったりとした靴を履かせたい』とおっしゃるのですが、これは大きな間違いです。ゆるい靴の中では、足は動き放題。余分な筋肉を使わないとバランスがとれないので、足が変形する原因となります。靴は体の健康に影響しますが、それがわかるのは数年、場合によっては数十年経ってから。だから、子ども時代の靴が悪さをしたとは気付かないのです」（前掲・内田氏）<br />
　幅の広い靴より狭い靴が良い、とは目からウロコだった、少なくとも筆者にとっては。幅が狭いという言い方が、いかにもキツそうで気になる方は、かかとがズレない靴と考えればいい。要は、かかと部分にある程度の固さがあって、かかとをピタっと押さえてくれる、そんな靴を選べばいいわけだ。ただ、それが難しい。例えば今、子どもにも親にも人気なのは、脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプだが、<br />
「スリッポンは論外です」（前掲・内田氏）<br />
　えっ！ 念のため説明すると、スリッポンとは、靴紐や留め具のない靴のこと。その意味では、通学靴の定番、ローファーもスリッポンだし、学校指定の上履きも、ゴムが申し訳程度に付いているだけだから、スリッポン同様、よろしくないということになる。<br />
「スリッポンでは、足が靴の中で前方に滑ったり、靴が脱げたりします。そのため、滑らないように脱げないように、足指を曲げて歩いたり走ったりすることになります。だから、足指が変形する原因となるのです。歩幅も狭くなり、思い切り走ることなどできません」（前掲・内田氏）<br />
「当社では協力工場で働く靴職人たちに年に6回来日してもらい、日本の市場や文化を視察してもらっているのですが、イタリアの職人たちが来た時、驚いていました。『制服を着た高校生がローファーを履いている！』と。向こうの感覚では、ローファーはお洒落のための靴で、子どもが毎日履くようなものではないのです。もう1つ、彼らが驚いていたのが上履き。『日本は豊かな国だと聞いていたのに、なんと貧しい靴を履いているのか』と嘆いていました」（株式会社アルカ販売促進担当マネージャー兼恵比寿店店長・天笠亜衣子氏）<br />
　イタリアから来た職人たちが子どもの時に履いていた靴は、と言えば、革の編み上げ靴だ。彼らはその靴で、学校に通い、走り、遊んできた。</p>
<h4></h4>
<p>　では、我が子にも革の編み上げ靴を履かせるべきなのか。3段階に分けて考えてみよう。まず、革靴を履かせるべきかどうか。たまに「革靴は硬いので、子どもの足に良くない」と言う人がいるが、<br />
「良い革は硬くありません。革は動物の皮膚ですから、体温に合わせて伸びますし、汗を外に出してくれます。それでいて、ケガから守ってくれる。革は靴に最適の素材です」（前掲・天笠氏）<br />
　なるほど。でも革製の靴は価格が高い。アルカの子ども靴も、2万～3万円台が中心だ。<br />
「当社の靴はフランス、ドイツ、イタリアにある協力工場で生産しています。工場も、使用している革の材質や、持っている靴作りのノウハウといった観点から厳選したうえ、『すべての工程を、中国などに出すことなく、この工場の中で行う』ことを確約してもらっています。靴の本場はやはりヨーロッパです。ヨーロッパで作った方が、革など材料の調達コストも安く上がりますし、新しい機械や素材の情報も早く入ってきます。デザイン性もヨーロッパの方が上です。当社も機能や足型については細かく注文をつけますが、デザインに横槍を入れることはまずありません。彼らが生み出すデザインから、お客様にもヨーロッパの香りを感じていただけると思うからです」（前掲・天笠氏）<br />
　いくら靴が大切、健康が大切と言っても、目に見えるものではない。だから、付加価値がないと、なかなか3万円の靴には手が出ない。有り体に言えば、大人がメイド・イン・チャイナの子ども靴に3万円払うか、ということだ。メーカーもそこはよくわかっている。</p>
<h4></h4>
<div class="kiji clearfix">
<div id="attachment_7706" class="wp-caption alignright" style="width: 270px"><img src="http://www.buaiso.net/wp-content/uploads/2011/02/アシックス.jpg" alt="" title="" width="260" height="240" class="size-full wp-image-7706" /><p class="wp-caption-text">ベルトを輪っか状のリングに引っ掛けてから面ファスナーで留める「折り返しベルト」タイプが、足にいい</p></div></p>
<h4>「脱ぎ履きしやすい靴」</h4>
<p>　では、革かどうかは別にして、編み上げ靴などの紐靴を履かせるべきなのだろうか。これが第2段階のテーマとなる。<br />
「やはり紐で結ぶ靴が理想的です。ただ現実には、足長20cm以下では、高価な外国製の紐靴しかありません」（前掲・内田氏）<br />
　アルカでも現在では紐靴は少なく、面ファスナー（いわゆるマジックテープ、ベルクロ）のベルト仕様が中心だ。よちよち歩きから７歳までの「スクスク」シリーズ、７歳から１２歳までの「WAN×TEN」シリーズを展開するアシックスでも、紐靴は少ない。これはひとえに買い手側の問題だ。日本では靴を脱いで家の中に入り、家から出かける時に靴を履く。頻繁に靴を脱ぎ履きするうえ、靴の歴史が浅いため、きちんと靴を履くという習慣が根づいていない。保育園や幼稚園も、保護者に「1人でできるように、脱ぎ履きしやすい靴を用意してください」と要求するし、小学校の玄関も、下駄箱がずらりと並び、腰を下ろしてゆっくり靴を履く設計にはなっていない。したがって、靴においては脱ぎ履きが楽なことが最大のセールスポイントとなる。靴メーカーも理想はさておき、実情に合わせざるを得ないのだ。
</p></div>
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