利部志穂

利部志穂 Shiho Kagabu 「IKEART」 resizable(5290×3360×3660mm内) 2011年 SOLIG、GLANSA、LAGRA、拾ってきたモノ、羽、砂漠の植物、DVD ほか ¥230,000+消費税、DVD ¥10,000(edition free) Photo by Hayato Wakabayashi

プロの眼

記憶がしみついて、なかなか捨てられない物や、街で拾い集められたさまざまな廃材を加工し、改めて接続する手法で作品を制作しています。この作品では、蚊帳を変形させたものや、電球なしのランプシェード、飾り照明のLEDライトなど、大量生産の製品と、拾ってきた鳩の羽や植物を組み合わせています。その他、径が少しずつ違う鉄パイプを突っ張り棒のように部屋を横断させたり、壁に空いた穴の周りをマジックで丸で囲み「まあまあまあ・・」と小さく文字が書かれていたり。
人の生活において不要となった「ゴミ」を概念的にも物理的にも関係させ、接続させていきます。物の立たせ方から、人間としての「立ち方」を学び、人はいかに事物とつながり、その流れの中でどう横たわるべきかを私自身、一生を通して問い続けていきたいのです。(利部志穂)

1981年生まれの利部。「私にできるのは、依頼された場所で、その人だけの特別な視界を創り、確保すること。原っぱでも、個人住宅の椅子の裏でも、お盆の上でも、どこでも誰でも、芸術は持つことができるものなのです」。
インテリアショップのディスプレーであれば、商品がよく見えるように配置するが、利部は無目的に独自の方法で、物を配置していく。頼りになるのは「こっちにあるより、そっちにあった方がいいな」という身体感覚と、物の構造。ものへの固定概念や先入観が外れ、新しい見方が湧く瞬間をそのまま保存している感覚だ。「自分が作っているという意識はあまりなくて、タイミングをうかがっている感じです。物に触れてパイプがたまたま倒れ、その方が良いなとか。プラン通りに実行するだけだと、自分の考えの及ぶ範囲を抜け出していけませんから」(作家談)(渡辺麻実)


作品のお問い合わせ、ご依頼
URL:www.kagabu.com
MAIL:info@kagabu.com

今後の予定
7月末から初台でのワークショップ、スクールへ参加。8月27日~9月18日:所沢ビエンナーレ2011「引込線」。9月2~21日:横浜トリエンナーレ2011特別連携企画 新・港村/新港ピア、9月2~14日:新宿眼科画廊、10月20~30日:吉祥寺パルコにてグループ展。10・11月にインドの部族の村でステイ。サンティニケタン、ニューデリーにて制作、発表

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