長井朋子

長井朋子 Tomoko Nagai 眠る森 sleeping forest 2008 watercolor,acrylic,pencil,color pencil,ink on paper on panel 103.5×73.0×3.2 cm ¥330,000+消費税

長井朋子 Tomoko Nagai
眠る森 sleeping forest 2008
watercolor,acrylic,pencil,color pencil,ink on paper on panel
103.5×73.0×3.2 cm
¥330,000+消費税
© Tomoko Nagai 2008 Courtesy of Tomio Koyama Gallery

プロの眼

 長井朋子は1982年愛知県生まれ。現在、東京を拠点に制作活動を行っています。
 熊や猫、羊、馬などたくさんの動物たち、幼い少女や奇妙な架空の生き物、色とりどりの木々やキノコが、クラシックバレエの舞台背景のようにも見える劇場的空間の中に、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさで溢れ出す長井の物語世界。永遠の少女性とも言うべきさまざまなモチーフが絶妙のバランスで散りばめられた個々の作品はどれも、ある種の充足感をたたえ、世界が凝縮したような不思議な感覚、そして独特の空間性をもっています。作家自身が子供の頃によくしていたという人形遊びを彷彿とさせる装飾的なインテリアから、童話の絵本に出てくるような暗い森、あるいは宇宙空間まで、作家の空想はどこまでも広がっていきます。(小山登美夫ギャラリー)

 震災の後、迷いながらもスペイン旅行へ出発した作家。ガウディ、ピカソ、ダリなどの名作を観て回り、「絵」の素晴らしさを再確認。帰国後は制作に打ち込んでいる。4月14日から16日に行われた「東日本大震災被災地支援のための清澄サイレント・アートオークション」に参加し、アートがもつパワーに感激した。
 今回ご紹介するのは、人形や熊、羊、アライグマ、スイカ、キノコなどが咲いている、というか、実っているというか……そんな架空の木を描いたもの。色彩がぼんやりとした、まるで夢のような絵になったから、「眠る森」と名付けたそうだ。
「おばあちゃんの家のような」平屋を借りて住んでいる。庭では自己流ながらバラやクレソン、レタスを栽培。石も並べている。「自分で空間を創る」という点で、庭いじりと絵を描くことは似ているという。ただ、違いもある。「庭は手入れをしないと枯れてしまう。自然にはかないません。でも、絵は無限。欲しい物があれば描けばいいんです」(作家談)(渡辺麻実)


作品についてのお問い合わせはギャラリーまで。
小山登美夫ギャラリー
東京都江東区清澄1-3-2-7F
Tel : 03-3642-4090
URL:www.tomiokoyamagallery.com

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