神のぞみ

神のぞみ Jin Nozomi
真珠の薔薇猫 White Cat-Pretty Marry(ミニチュア版) 2009
ケント紙にパステル、アクリル、ガッシュ、デザイナースカラー、色鉛筆、樹脂粘土ほか
全体19×19cm 絵画部分13×10.2cm 77,777円(税込/額装込)

プロの眼

神(じん)のぞみは、青森県弘前市で育ち、24歳となる今も同地で制作をしています。独学でオリジナルの表現世界を築き、10代でプロとしての作品発表を始めました。
 この作品は、背景の目のパターンや、小さなオブジェもすべて、2009年に発表した縦160cmの大型作品とその展示を縮小した箱庭世界となっています。神は、気に入った作品やモチーフを、年代やサイズを問わず、反復してそっくりに描く傾向があり、印刷物のように精緻に手で複製された作品は、世界を変幻自在に増幅させます。
 大胆な色使いと細密描写が特徴的な彼女の絵は、野性的な力強さと美しい装飾性を湛えています。少女らしいファンタジー世界に、東北特有の土着の美が加わって昇華された神のアートは、視覚芸術でさえも情報化される現代において、描く原初のパワーを思い出させる希有な存在です。(来来/LaiRai)

初めて観たとき、招き猫かと思った。よく眺めてみると、白目がなくて黒目だけ。ちょっと怖い。目にいろんなパーツが付着している。これは彼女の世界観を示したもので、戦争と自然を図式化しているらしい。曼荼羅のような背景に、目のモチーフが繰り返し描かれているが、これは1つ描いてコピーしたわけではありません、全部手描きです。
 村上隆の「Mr.DOB」にも似ているが、あれには白目もあったし、もっとすっきりしていた。どちらも西洋からの輸入でなくて、日本固有の文化を参照している点で共通しているが、神の作品は、どれも洗練からは程遠い。過剰で野暮ったい。でも、目を惹きつける。カワイイ。なんでも先祖は絵師で、その「血が描かせる」(作家談)のだそうだ。ということは、私の血が作品に反応しているのか。(渡辺麻実)


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来来/LaiRai
東京都台東区柳橋1-21-6 伊藤ビル5F
TEL. 03-5829-9870
URL:lairai.jp Mail:info@lairai.jp

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