ホーム / Business / 書評 / 【Digital Library】『世界十五大哲学』『ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜』

好きなときに、好きな場所で、フリックフリック!

【Digital Library】『世界十五大哲学』『ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜』

秋も深まりあと少しで冬も本番、お風邪など召されてませんか? 寒い季節は家にこもって読書!というのが、私の冬定番の過ごし方です。せっかく長く読書時間がとれる冬なので、少し重めの本にチャレンジするのもおススメです。例えば「哲学」の本とか……。ということで今回は、「哲学」をテーマに本を紹介いたします。

哲学入門書の決定版
『世界十五大哲学』

 まずご紹介したいのが『世界十五大哲学』(大井正/寺沢恒信/PHP研究所)です。作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏が、自著のなかで紹介して話題となった本の復刻版です。オリジナルは1962年に発刊されているので、50年以上前の本ですが、内容的に古臭さを感じない名著です。
 ソクラテス、プラトンから、デカルト、カント、ヘーゲル、そしてマルクス、サルトルまで。哲学史に多大な影響を与えた15人の大哲学者の思想、生涯、著作が解説されています。ページ数も多く、入門書とはいえ決して平易な内容ではないので、じっくり時間をかけて取り組む本としては、とても良いものだと思います。私も相当苦労しながら読んだのですが、歴史的な流れと言いますか、体系的と言いますか、哲学の全体感と流れを感じた気になれました。前述の佐藤氏は、この本を12歳の時に読んだとのこと。さすがですね……。なかなか敷居の高い「哲学」ですが、まずは気軽に本書から始めてみてはいかがでしょう。

『世界十五大哲学』 西洋哲学の歴史がわかる「第一編 哲学思想史」や、巻末の用語解説も充実。教養のベースとなる哲学の基礎知識と思考法が1冊で身に付く、哲学入門書の決定版。

『世界十五大哲学』
西洋哲学の歴史がわかる「第一編 哲学思想史」や、巻末の用語解説も充実。教養のベースとなる哲学の基礎知識と思考法が1冊で身に付く、哲学入門書の決定版。

『ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜』 閲覧数400万以上! ツイッターを騒然とさせたさとり世代のコンビニ店員、ニーチェ先生ついに解禁。

『ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜』
閲覧数400万以上! ツイッターを騒然とさせたさとり世代のコンビニ店員、ニーチェ先生ついに解禁。

神は死んだ……
『ニーチェ先生〜コンビニに、
さとり世代の新人が舞い降りた〜』

 次にご紹介したいのが『ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜』(ハシモト/松駒/KADOKAWA/メディアファクトリー)です。「哲学」をテーマに本を書紹介と言っておきながら、ごめんなさい、ギャグ漫画の紹介です。ツイッター上で閲覧数が400万回を突破し話題となった、「コンビニバイトの大型新人・ニーチェ先生にまつわる一連のつぶやき」をコミカライズしたのが本作品です。
 物語の舞台はコンビニ「スリーセブン」。原作者である松駒氏は、そのコンビニでアルバイトをしているのですが、ある日、同じくバイトとして新人が加わります。その新人は『「お客様は神様だろぅ!?」とお怒りになったお客さんに対して、淡々と「神は死んだ」と返した期待の大型新人が夜勤にやってきました。』というエピソードから、ニーチェ先生とあだ名がつきました。「神は死んだ」は皆様もご存知、哲学者ニーチェの有名な言葉です。哲学者の言葉をさらっと引用するあたり、愛読するのは哲学書や純文学なのかと思いきや「別冊マーガレット」を愛読していたり、バンドを組んでいて、ライブでは袈裟をまとい「般若心経ロックアレンジVer」を木魚とベースで掻き鳴らしていたり、このニーチェ先生はなんともネタ盛りだくさんの人物です。ツイッターから始まった本作品ですが、映像化も決定したとのこと。ますますニーチェ先生から目が離せません。

 さて今回は、「哲学」に関する作品を2つ紹介いたしました。2つ目は無理やりですが……。これからますます寒くなりますが、ぜひ読書生活をエンジョイしてください。

おすすめ作品

屍者の帝国

伊藤計劃(著)、円城塔(著)/河出書房新社
屍者化の技術が全世界に拡散した19世紀末、英国秘密諜報員ジョン・H・ワトソンの冒険がいま始まる。天才・伊藤計劃の未完の絶筆を盟友・円城塔が完成させた超話題作。日本SF大賞特別賞、星雲賞受賞。

村上さんのところ コンプリート版

村上春樹(著)、フジモトマサル(絵)/新潮社
村上作品に関する素朴なクエスチョンから、日常生活のお悩み、ジャズ、生き方、翻訳小説、社会問題、猫、スワローズ、そして珍名ラブホテルまで——。期間限定サイト「村上さんのところ」に寄せられた37465通の質問・相談メールに、村上春樹が3か月半にわたって続けた回答は3716問!そのすべてを完全収録。

王とサーカス

米澤穂信(著)/東京創元社
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。


maeda (2)前田国敏(まえだ・くにとし)

情報サイト/情報誌を運営発行する会社で商品企画を経験し、2012年にソニーマーケティング株式会社に入社。同年5月から、電子書籍ストア“Reader Store”の店長として、サービスを運営する

電子書籍ストアReader™ Store
ebookstore.sony.jp

Scroll To Top