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「今どきの若者」は、肯定的に語られうる

~REPORT「Y20 Russia 2013」YOUTH JAPAN~

「今どきの若者」は、肯定的に語られうる

日本代表の声
Y20参加を通し、野心あふれる各国代表たちのエネルギーを肌で感じとったユース・ジャパン。我が国の未来をリードすることが期待される彼らの目に、今、日本はどのように映っているのだろうか。

「日本が世界3位の経済大国であることが影響しているためか、議論の場での発言力の強さが印象的でした。そうした点も含めて感じたことは、原発問題や長引くデフレなど、さまざまな課題を抱えるなかでも、力強く、世界のリーダーとして立ち続けることができる日本力はまだあるということ。その他、日本が世界から尊敬される理由のひとつには、開発分野における各種貢献の成果も大きいように思います。将来はそうした国際協力に携わっていきたいです(小倉)」

「一方で、他国の代表たちの積極性あふれる姿勢にふれ、日本のユースエンパワーメント(若者への権限移譲)不足を痛感しました。若年層が日本の政策にもっと関心をもち、自ら声をあげていくべきことに加え、そもそも、我が国の中枢に多く存在する既得権益層が若者の意見にあまり耳を傾けないことにも問題があるように思います。出る杭は打たれる、ではないですが、若者の新たなアクションをあまり受け入れない社会風潮があることも事実でしょう。日本の若者の行動力強化とともに、見えざる社会システムをより柔軟な方向へと変革すべきだと感じます(谷口)」

「そのためには、教育制度改革が必要だと思います。日本の教育といえば、小学校から大学まで教員がひたすら目の前で講義をし、学生がノートをとるといったスタイル。あまりに受動的な授業方式に染まってしまった日本人は、自分の意見を考え、それを積極的に発言することができません。日本は国際会議の場で影響力があるにも関わらず、発言ができないのではとてももったいない。まずは、個人の発信力を高めることが課題だと思います(千葉)」

「個人が自らの意見をきちんと発信できるよう、プレゼンテーション能力を高めるためのトレーニングを教育の場で行うべきだと思います。今大会の議論の場では確かに日本の影響力を感じましたが、客観的に見れば、国際社会における日本のプレゼンスの低下は避けがたい問題です。それを改善するためには、世界に誇る日本の魅力を個々人が再認識し、外に発信するというパフォーマンスを積極的に行うことが求められるでしょう。私はY20を通し、日本の良さを世界に向けて発信できるような人になりたいと決意を新たにしました(山上)」

「2020年東京オリンピックの開催が決まり、これから世界の視線がより日本に向いてくると思います。さらなるグローバル化の進行が予想されるこのタイミングは、見方によってはさまざまなチャンスに恵まれていると言えるでしょう。まずは、日本人一人ひとりが世界で戦える人間としてたくましく成長するべく、個人力を高めること。それとともに、新旧の日本の良さをしっかりと認識し、それを自信をもって世界に発信していくことです。それがひいては、国際社会で日本のプレゼンスを高めることに繋がるのではないでしょうか。すぐには叶わずとも、まずは一人の意識がけからスタートすることに意味があると思います。仲間(日本力)を信じ、行動する――Y20参加を通して学んだ精神を、今後は日本の未来のために役立てていきたいです(代表団長・吉治)」

今どきの若者は、ちゃんと考えている。


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日本代表団報告書
http://g8ysjapan.org/01outcome.html
G8 & G20 Youth Summits Japan HP
http://g8ysjapan.org/

文|松永理佐(編集部)

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