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「今どきの若者」は、肯定的に語られうる

~REPORT「Y20 Russia 2013」YOUTH JAPAN~

「今どきの若者」は、肯定的に語られうる

 ユースによる国際会議であるY20は、実際のサミット同様、学生が協議した成果をコミュニケ(最終成果文書)としてまとめ、ユース独自の視点を「理想」と「現実」のあいだを振り子のように揺れ動く国際社会へのひとつのオルタナティブとして提示し続けることを目標とし、年に1度開催されている(2010年~)。
 ロシア主催の公式行事として開催された昨年のY20においては、参加国はG20諸国に留まらず、6の招待国(エチオピア・カザフスタン・シンガポール・スペイン・セネガル・ブルネイ)を加えた106名の各国代表団が議論を重ねた。各大臣(役職も本格的!)は「開発」と「財政」の二分野の両方を担当し、最終的にユースたちによって書き上げられたコミュニケはロシアのプーチン大統領にも手渡され、各代表は同時期に開催された「SaintPetersburg International Economic Forum(SPIEF)2013」に参加する機にも恵まれた。

世界の心を動かしたSAMURAI SPIRIT

プーチン大統領とも議論を交わしたY20各国代表団長たち(右上が日本代表団長の吉治氏)

プーチン大統領とも議論を交わしたY20各国代表団長たち(右上が日本代表団長の吉治氏)

 今大会で話し合われたテーマは以下の8つ。各国の財務・開発大臣(代表団長以外の4人が担う役職)は、「金融(1A~1D)」と「持続可能な開発(2A~2D)」のテーマからそれぞれ1つずつ、1人当たり計2項を担当し、8つのテーマすべてについて議論を行った。
 中でも、日本代表がもっとも奮起したのが、「社会保障政策の最適化(2A)」。事前協議の段階から、声明文に「Education for SustainableDevelopment( 持続可能な開発のための教育)」を盛り込むべく策を練っていたのだが、各国大臣を交えた議論の場では声明文に盛り込むことができなかった。と、諦めることなきは、やはり日本男児!日本代表団長の吉治氏が手腕を発揮し、政局を動かした。最後に各国代表団長が各声明文をコミュニケとしてひとつにまとめる際に、滑り込みで盛り込ませようと考えたのだ。しかし通常、いわば最終段階のタイミングで新たな提案を持ち出し採用されるのは極めて稀なこと……。そこで思いついた作戦がロビー活動。昼食や休憩時間に各国大臣に積極的に働きかけ、同意を求めた。結果として、見事18カ国の賛同を得て、声明文内に日本代表団の意思は刻み込まれるに至ったのだった(声明文の詳細は下記URLへ)。

<議論テーマ>

時には昼食時間も忘れる頬ほど、白熱のディスカッションが繰り広げられた。

時には昼食時間も忘れる頬ほど、白熱のディスカッションが繰り広げられた。

1A. 国際金融機関の構造改革
Finding a New Design For International Financial Organizations
1B. 金融規制強化
Strengthening Financial Regulation
1C. 国際資本市場改革
Reforming International Capital Markets
1D. 国債と金融政策の規制
Regulating Government Borrowings And Monetary Policy
2A. 社会保障政策の最適化
Social Policy Optimization
2B. エネルギー効率の向上
Energy Efficiency
2C. インフラ開発
Infrastructure Development
2D. 食糧問題と環境保護
Food Security and Environmental Protection


images[1]

日本代表団報告書
http://g8ysjapan.org/01outcome.html
G8 & G20 Youth Summits Japan HP
http://g8ysjapan.org/

文|松永理佐(編集部)

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